● 私鉄の東急より回答(朗報)、夜間の有人化を実施通知

◎ 緊急記事(住民運動の願いが通じ、会の要望を受け、東急が英断)

 私鉄の東急電鉄は、田園都市線の3駅(つくし野、すずかけ台、つきみ野各駅)において、夜間の無人化をしていましたが、「駅の安全を求める署名運動を推進する会」の署名要望を受け、初電〜終電の間サーピスマネージャーを配置することになりました。

 とりあえず、緊急に掲載します。この件に関して、上記及び下段の解釈と説明は、吉田つとむが自分の解釈と判断で、独自で掲載するものです。いずれ、会からの案内も出るでしょうし、私も住民運動の総括を書きます。

1 主な実施事項と説明事項(東急の回答文を整理したもの)

  1.   つくし野、すずかけ台、つきみ野の各駅において、初電〜終電の間サーピスマネージャーを配置することになりました。
  2.  実施時期は、要員手配の関係もあり、本年内を目途とします。 
  3.  それまでの対応では、9月1日より、初電〜7時までおよび夜10時〜終電までの間、サーピスマネジャーを1名増員し、従来の巡回に加えてつくし野、すずかけ台、つきみ野の各駅を巡回します。
  4.  また、7月11日より実施されているサービスマネージャーの夜10時までの配置時間延長は、当面の措置です。
  5.  次に、お客様や沿線自治会へのPRにつきましては、今後は方法について工夫します。

2 運動の成果と、東急の対応

  1.  「駅の安全を求める署名運動を推進する会」と、その会の代表である、田中誠氏が、署名人の気持ちを重視すべく、世話人の会合と、周辺住民への広報活動をきちん行ってきた。
  2.  東急との直接交渉でも、「駅の安全を求める署名運動を推進する会」と、その会の代表である、田中誠氏が毅然としており、多大な時間と、分掌を作成する労苦の提供を惜しまれなかった。
  3.  世話人同士の連絡、署名協力のあった自治会、町内会への報告が整備されていた。さらに、党派を超えて周辺市議会議員の大方の賛同をいち早く取り付けたことも、運動の幅広さを示していた。
  4.  一方で、東急側も、利用者の強い意見をなんとか活かそうと、現場関係者がその改善に奔走したことも、大きな意義があった。

3 東急からの回答文(前文掲載)

 (吉田の説明: 東急の回答文を、全文掲載いたします。東急の担当者名は、○○ ○で表現しました。その他には、内容上の変更は行っていません)

                                    東急交鉄発12第213号
                                    平成 12年8月11日

駅の安全を求める署名運動を推進する会     
 代 表  田 中 誠 様
                                                                                                          

                          東京急行電鉄株式会社
                           交通事業部 鉄道部
                          営業管理課長 ○○ ○ 社印 担当者印  


拝啓 残暑の候 ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 平素より東急線をご利用いただきありがとうございます。また田中様には代表としてご
意見とりまとめにご配慮いただきありがとうございます。      」
 さて、田中様から頂戴いたしました、7月5日、9日及び27日付書面につきまして
ご回答申し上げます。                  」一
 貴会からのご要望につきましては6月29日付でご回答申し上げておりましたが、
検討の結果、つくし野、すずかけ台、つきみ野各駅に初電〜終電の間サーピスマネージ
ャーを配置いたします。時期につきましては要員手配の関係もあり、本年内を目途として
実施いたします。
 それまでの対応といたしまして、9月1日より、初電〜7時までおよび夜10時〜終電
までの間、サーピスマネジャーを1名増員し、従来の巡回に加えてつくし野、すずかけ
台、つきみ野の各駅を巡回いたします。
 また、7月11日より実施いたしましたサービスマネージャーの夜10時までの配置
時間延長は、上記配置時間延長に向けての当面の措置であることを申し添えます。
 次に、お客様や沿線自治会へのPRにつきましては、今後は方法について工夫して
まいりますので、ご理解の程お願い申し上げます。
 サービスマネージャーは、高齢化社会を迎える中で弊社として組んでおります。
今後ともご案内の充実を図ってまいりますので、電車ご利用の際にお困りの点やお気づき
点がございましたらなんなりとサービスマネージャーに申しつけください。
 この度はご署名を頂いた皆さまから貴重なご意見を頂き誠にありがとうございました。
今後も順次駅の業務や設備の見直しを行い、お客様に満足していただけるよう努力して
まいりますので、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
 なお、職務分掌上、鉄道部営業課長の私よりご回答申し上げます。
                                                敬 具

 東京の郊外に位置する町田市は、都心から三本の私鉄が通り抜けています。北側から、京王線、小田急線、それに東急の田園都市線です。それぞれの始発は新宿や渋谷から出ており、町田は通過点として位置しています。また都心部では、地下鉄線とも相互乗り入れをしており、大変利用者が多い鉄道となっています。町田の中や一部神奈川側では、それぞれに横浜線と交差しており、人の行き来が大変多い地区でもあります。

 そうした中で、比較的に近隣の住宅に住む鉄道利用者を対象にした、つくし野駅、すずかけ台駅、つきみ野駅で、機械化による夜間の無人化が計画された次第です。若干の試験期間を経て、サービスマネージャーというサービスマンが、利用客の集中する時間帯に対応する体制が取られました。9時をさかいに、無人の駅に変わりました。

 それに対して、駅の利用客から、始発から終電まで人員を配置してほしいという要望が大きくなりました。

 地域の利用者で、「駅の安全を求める署名運動を堆進する会」が組織され、近隣の大半の市議会議員も参加しています。駅頭で、地域で、自治会組織を等して、署名が集められ、1万7千人以上もの氏名が集まったという次第です。平成12年6月14日に提出されました。

 東急から回答を求める席にも同席し、この運動に賛成する立場で、わたしもささやかな発言を致しました。皆さんの意見と、私の印象を取り混ぜると、東急という会社は格式張った会社だなと言う気がしました。会社の上層部の立ち会いはなく、再三、「駅の安全を求める署名運動を堆進する会」と話しておきながら、一方的な改善措置(夜の10時まで、人員配置をする)を駅構内に掲示するという手法を取りました。 

 解決方法が、利用者が求める時間帯と大きく異なっており、先のように、利用者との対応が対等の関係でなく、一方的な態度であり、利用者側の反発を買っています。本来ならば、話し合いの中で、答えを出して行くべきものと考えます。

◎12/08/12  g61208121 (「私鉄の東急より回答(朗報)、夜間の有人化を実施通知」の記事は、この行で終わります)