● 東急電鉄、田園都市線駅の夜間無人化を撤廃に同意の総括

 私鉄の東急沿線で、夜間が無人化となった駅に、人を配置してほしいと住民要望が叶ないました。近隣住民として、あるいは時折利用する客して、「駅の安全を求める署名運動を推進する会」より協力を依頼された地元議員として、大変嬉しいことです。

 「駅の安全を求める署名運動を推進する会」のメンバーの皆さんの努力と、東急電鉄株式会社関係者の皆さんの英知で、今回の措置が生まれました。東急の関係部署の皆さんが、東急の上層部に対する適切な説明も、功を奏する結果につながったと考えます。会社の経営が決して芳しくない時に、住民要望を叶えてくれた、それらの東急の皆さんにも感謝をしたいと思います。

◎ 見出し

  1 運動の成果

  2 実現したこと、実現すること

  3 署名の手配と、関係者への案内

  4 参考資料(会から、議員への手紙)

 

1 運動の成果

前回、私は運動の成果と東急の対応について、次のようにまとめました。(一部、文章を整理しました。)

  1.  「駅の安全を求める署名運動を推進する会」と、その会の代表である田中誠氏が、署名人の気持ちを重視すべく、世話人の会合と、周辺住民への広報活動をきちん行ってきました。
  2.  東急との直接交渉でも、「駅の安全を求める署名運動を推進する会」に参加する皆さんが、幾度と無く足を運びました。さらに、その会の代表である、田中誠氏が毅然としており、関係者に連絡を取る多大な時間と、文章を作成する労苦の提供を惜しまれませんでした。
  3.  世話人同士の連絡、署名協力のあった自治会、町内会への報告体制が整備されていました。さらに、党派を超えて周辺市議会議員の大方の賛同をいち早く取り付けたことも、運動の幅広さを示していました。
  4.  一方で、東急側も、利用者の強い意見をなんとか活かそうと、現場関係者がその改善に奔走したことも、大きな意義があのました。おそらく、私鉄経営の管理方針が絡んだことで、このような措置はたいへん珍しいことではないとでしょうか。

2 実現したこと、実現すること

 私鉄の東急電鉄は、田園都市線の3駅(つくし野、すずかけ台、つきみ野各駅)において、夜間の無人化をしていましたが、「駅の安全を求める署名運動を推進する会」の署名要望を受け、初電〜終電の間サーピスマネージャーを配置することになりました。

主な実施事項と説明事項(東急の回答文を整理したもの)

  1.   つくし野、すずかけ台、つきみ野の各駅において、初電〜終電の間サーピスマネージャーを配置することになりました。
  2.  実施時期は、要員手配の関係もあり、本年内を目途とします。 
  3.  それまでの対応では、9月1日より、初電〜7時までおよび夜10時〜終電までの間、サーピスマネジャーを1名増員し、従来の巡回に加えてつくし野、すずかけ台、つきみ野の各駅を巡回します。
  4.  また、7月11日より実施されているサービスマネージャーの夜10時までの配置時間延長は、当面の措置です。
  5.  次に、お客様や沿線自治会へのPRにつきましては、今後は方法について工夫します。

 その後、東急側から、各駅頭に同主旨の掲示がされました。「駅の安全を求める署名運動を推進する会」の皆さんは、このことをビラにして、案内することになっています。また、ことの実現を見守るため、実際の切り替えが行われる間、その会を存続させることになりました。

3 署名の手配と、関係者への案内

 東急に届けた、この運動の署名は、17,395名に及びました。会員が駅頭に立ち、近隣自治会に赴いて賛同を得る、さらに大勢の人たちの署名を集めるという活動が続きました。その間に、何度も集まり、署名をしてくれた人たちにどの様に進展状況を案内するか、協力してくれた自治会・町内会に誰が説明にいくか、いつも真剣に議論をしていました。

 顧問となった市議会議員にも、幾度と無く案内を送り、お知らせをやり、党派を越えた住民運動の支持基盤を培われたと思います。近隣議員で、一人を除いての賛同です。とかく、旧革新系の参加だけでなく、われわれの参加もね運動を結束させる効果が、あったのではないかと思っています。

 こうした動きが、行政にも影響を与え、間接的な行為ではあっても、東急に対して方針変更をもたらす経過につながったと考えます。この運動で言う、最後のビラの発行が楽しみです。

4 参考資料(会から、議員への手紙)

                                            2000年9月6日

南地区の市議会議員(顧問)の皆様へ   
                          
          長村敏明様、押田正様、志村賢蔵様、田中修一様、谷沢和夫様、戸塚雅夫様
          友井和彦様、中里猪一様、中西佳代子様、彦坂恵子様、細野龍子様、吉田勉様

   東京急行電鉄の駅員配置についてのご支援のお礼

拝啓

 9月に入っても厳しい残暑が続いていましたが、この一両日は涼しい日となりました。
議員の皆様には9月市議会が始まり、ご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。

 東京急行電鉄・田園都市線に於いて、駅員を終日配置して欲しいと願う周辺住民の要望書を東
急電鉄に提出するに当たり、市議議員の皆様には多大なご支援とご協力をいただきまして有りA
難うございました。
 お陰様をもちまして、既にお知らせしたように、東急電鉄から、年内を目処として、サービス・
マネージャーを終日にわたり配置するとの回答を引き出すことができて、駅の安全と治安を願う
住民の皆様の要望に対して、不安解消にある程度役立てることができたと思っています。

 去る6月14日に要望書を提出後、会合の都度、願間の皆様や世話役の方々に交渉の経過を報、
告していましたように、東急電鉄の諸々の対応の仕方からみて、難交渉が予想され極めて厳しい
回答しか望めないのではないか、ついては、東急電鉄に対して、如何なる名案をもって更なる要
請を続けていくべきかと懸念しておりました。

 然し、この予想以上の回答を得ることが出来て、安堵の胸をなでおろした次第です。駅員勤務
の要望が、サーピス・マネージャーに切り替わり、一抹の不安を残してはいるものの、東急電鉄の
労務対策上のことを全く無視するわけにもいかず、世話役の集会にてやむを得ないと判断いたし
ました。

 このように、東急電鉄が周辺住民の願いを真摯に受けとめて、誠意ある回答を提示せざる得な
かったのは、顧問の市議会議員の皆様と行政のご支持を得て、党派を越えた住民運動へと規模
を広め、17,395筆の署名を集めることができた成果だと感じています。

 願間の皆様のご支援なくしては、周辺住民の全面的な後押しによる幅広い著名運動までに展開
することは、とても出来なかったと感謝しております。
8月31日付けの(事務連絡8−4)でお知らせしたように、年内に実施されるサービス・マネ
ージャーの終日の配置を見届けるためと、まだ確認事項が残っている関係上、「駅の安全を求め
る署名運動を推進する会」を継続することにいたしています。

 長期にわたり全面的なご支援をいただき、充分な成果をおさめることが出釆ました事に対し、
心からお礼を申し上げます。

 今後とも、交通問題を含む住環境の改善に取り組む際には、市議会議員の皆様のお力添えをい
ただき、より良き『まちづくり』の為に励みたいと思っておりますので、宜しくお願申しあげます。

                                                  敬日

                 「駅の安全を求める署名運動を推進する会」 

           代表者名以下、住所、電話番号の記載を省略(吉田が、掲載に当たり、カット)
                                                                                                        
◎ (12/08/12) g61209121 「東急電鉄、田園都市線駅の夜間無人化を撤廃に同意の総括」の記事は、この行で終わります。