● リサイクルに関するアンケートをまとめました。

 消費生活センター運営委員会は、数ヶ月に1度、市の広報の「暮らしのミニ情報」欄の原稿作成を担当します。千字程度の簡単な文章と思っていました。自分が、その運営委員会に参加し、関わってみてその大違いを発見しました。それは、「市の広報」の文書であり、特に署名記事でないため、記事の中立性を保つことの困難さがわかった次第です。

 吉田つとむは、同センターの運営協議会の委員を務めていますが、日常的な会合になかなか出れないため、それをカバーする意味で、時折、原稿書きを行います。「自分の名前は使わないことーはもちろん、個人的な主張も行いません」というルールで書くことになりますが、これは書き出すと、実に大変であることがわかります。

 自己主張の固まりのようなものが議員だと思いますが、そこでは、日常的に議員の考えで臨んでいませんし、作成する文章からも、党派色はかき消すことになります。もと文は、どんどん手を入れられます。行によっては、かなりの変化になってしまいますが、とにかく最初の文の味を残そうと、みなさんが一生懸命にやってくれます。

 さて、その成果をごらん下さい。

  リサイクルに関するアンケートをまとめました。

 リサイクルに関する考え方が、生活の中でどのように反映されているかを見るため、生活物資の一つであるトイレットペーパーを中心としたアンケート調査を行いました。
 調査は今年の8月に行なったものですが、回答者は全部で201人。市内の在住者が8割弱、性別では回答した人の9割強が女性でした。世代別では40歳代以上の人が85%でした。
 回答では、66%の人が<再生紙100%のトイレットぺ−パー>を買おうと心掛けていました。この数字には、アンケート対象者に消費者団体の関係者が含まれていることを無視できません。これからも再生紙100%のものを使っていこうと思う人はその中の94%と、高い比率を占めました。
 逆に、再生紙のトイレットペーパーを使わない人にその理由を問うと、答えが多かった順に、@肌触りがかたいA高価だと思うB見かけない等があげられました。また、8%の人が再生紙かどうか意識していないと答えました。
<再生紙100%のものは安い>
 再生紙100%のトイレットペーパーを使わない理由が、果たして正しいことか、市内各地のスーパー、デパート等を見て回り、実地に調べました。
 価格の面では、再生紙は高いという実態は薄く、あるトイレットペーパーを扱う店舗ではパルフのものより安く売られていました。さらに、調査したどの店舗にも再生紙のものが置いてあり、「見かけない」との回答は消費者自身が気づかなかったと思われます。理由として、製品に再生紙と一見してわかる表示の品物が少ないこともあげられます。また、肌触りが悪く、かたいと思われていますが、ほとんど気にならない感触と柔らかさの品物ばかりでした。
 今、便利な生活を維持しながら、環境を守るために「循環型社会」を目さしています。リサイクルされた、ほぐれやすさ・吸水度優秀な再生紙100%のトイレットペーパーを選んで、紙資源の最終消費にしましょう。
 私たちが何を買うのかという選択が、メーカーや流通販売業者への強い働きかけとなります。