震災地を自分が運転するレンタカーで単独移動 1
(04/11/24)

 新潟中越地震に際しては、個人で現地を訪れましたが、現地はレンタカーで移動しました。本来は、バイクの方が利便性が高いのですが、大型のバイクはしばらく乗車したことがないのことと、バイクを現地で調達することが出来なかったため、レンタカーとしました。
 もとより、現地はレンタカーの需要も多く、その車が空いた時期に携帯電話に連絡してもらって、乗車したものです。
 その割りには、地理を含めた現地情報を持っていないで出かけました。幸い、レンタカーにはカーナビが備わっており、現地で購入した地図と照らし合わせて、広範囲に移動することができました。

<見出し>
レンタカーを新潟で運転して - 吉田つとむ 11/15-16:00 No.5277
柏崎・刈羽の原子力発電所 - 吉田つとむ 11/15-16:07 No.5278
松林を抜けると海岸線 - 吉田つとむ 11/15-18:05 No.5279
山古志村方面は交通止め - 吉田つとむ 11/15-19:06 No.5280
長岡の一番東よりの道路はでこぼ.. - 吉田つとむ 11/15-19:37 No.5281
--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:レンタカーを新潟で運転して

 記事が一部重複するかも知れませんが、11月12日に到着し、その日の内にレンタカーを借りました。最初に見たかったのが柏崎・刈羽の原子力発電所でした。それを明るいうちに見たいと思って、高速道路を使用しようと考えました。

 ともかく長岡市内を抜け、インターチェンジから高速道路を通って刈羽に向かいました。方向は、ジャンクションが設置されている関係で、一瞬、どの方向に向かうべきか、迷う感じがしました。理由は、明るいうちに見たいと思ってのことでしたが、高速道路は震災のためか路盤整備をしており、片側2車線のところがほぼ1車線分は、切りばり状態の工事が行われていました。ほとんどの区間が時速50キロ制限でした。

 柏崎・刈羽の原子力発電所に来たのは、このあたりは地震が一番大きかったわけではなかったのですが、国内有数の原子力発電所であり、東京電力が持つ基幹的な発電所であるからです。ともかく、そうした場所をしっかり見ておこうと考えた次第です。

--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:柏崎・刈羽の原子力発電所

 柏崎・刈羽の原子力発電所の付近は、車の渋滞も無く、近くで震災が発生しているとは思えないほどでした。

 せっかくですので、展望台に上りました。天候が悪いためか、それとも金曜日の夕方のためか、私以外の見学者はありませんでした。入場する際に、「どこからこられましたか」の質問があり、「東京
からです」と応えました。訪問者の来訪地を記載しているようです。

 展望台に上がり、カメラで柏崎・刈羽の原子力発電所の塔屋類を写そうと考えましたが、前面に松の木が繁っていて、ほとんど何も見えない状態でした。

 ひごろ、大勢の見物人がいるでしょうが、そのことを誰も指摘をしないのでしょうか。いくら自然保護でも、肝心な原発の建屋が見えないでは、その展望台の意味が無かろうと考えますが、いかがなものでしょうか。

 そのうち、投書でもしたら、何らかの返事があるだろうか。

--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:松林を抜けると海岸線

 この柏崎刈羽原子力発電所の周辺は、見事な松林が続いています。晴れた昼間の時間帯であれば、さぞかしきれいな緑が映えるものでしょう。

 残念ながら、原発の建物を展望台からは見ることが出来なかったため、柏崎方面に向かいました。夕闇が迫っていましたが、海岸線にたどり着いたところで、原発方向が遠くに見えました。海岸線には、残念ながらフェンスが張ってあって、海の水に触るところまでは行き着きませんでした。

 そこで、時間を見ると午後の5時前でした。町田市役所の電話をかけ、町田市が応援に行っている小国町の病院を訪問しようと考えました。

 ところが、その日の昼で応援を切り上げて、町田市に帰ってしまったとのことでした。残念ながら、町田市民病院の関係者の応援姿を見損なってしまいました。

 そこで、小国町に出かけようとしたコースを変更することにしました。方向的には県道75号線経由、国道8号線を通って長岡に戻りました。

 その後、370号、498号線を通って南下し、上越新幹線の列車が脱線しているところあたりに到着しました。ただし、その時間が夜であったため、完全な確認は出来ませんでした。

 その場を離れ、そのまま前方に進んでいきました。

--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:山古志村方面は交通止め

 山古志村には、蓬平温泉方面からと「越の大橋」側から入る道があります。
 
 車のナビでは、どちらも交通止めになっていましたが、蓬平温泉方面に向かう、細い県道23号線に沿って、上って見ました。

 それほどおくまで入っていかない所で、まっすぐには交通止めの表示があり、片方は蓬平温泉と書いてありました。そのまっすぐな道は川に沿って続いており、反対側に人家は続いていますが、人気がまったく感じられない地域が続いていました。そこから先にも物理的には徒歩で進めそうでしたが、それ以上は不審者と思われるので先には進みませんでした。(これ以降、その場を居合わせる人もそうしてください。これが、吉田の指示です。ときおりパトカーや警察官の巡回があります。あとで弁解しても、不審者以外にはそうした場所には近づきません)

 さて、蓬平温泉方面行きですが、1キロも進むと完全に交通止めの措置が取られていました。パトカーと、赤色灯を手にした警察官が、車の行く手を静止します。前方50mほどで停止して、そこから引き返しました。

--------------------------------------------------------------------------------
タイトル:長岡の一番東よりの道路はでこぼこ

 その日はそれ以上の遠出を断念し、明日の日程で先まで足を延ばすことにしました。

 大きな道を通らずと考え、長岡では一番東よりの道路を通ることにしました。しかし、途中の道は狭くてでこぼこでした。夜道ということもあって、ハンドルを取られないように運転はゆっくりとしたものに切り替えました。

 両側には人家がある程度たっていますが、極端に傾いた家や倒壊した家屋は目に入りませんでした。おそらく、こうしたところは断水状態が続いたのだろうと考えました。すでに震災から3週間も立っているので、その種のインフラは立ち上がった地区に入るでしょう。

 そこを少し過ぎると、右側の山の向こうには、長岡ニュータウンがあるという表示がありました。この住宅は被害が残っていると言うニュースは聞かなかったので、その方向には行かず、そのまま北上し、国道17号線に合流した。

 その日はそこで運転を終了し、車をレンタカー会社に戻した。
(注記:駐車場として預かってもらうために返却したものです)
--------------------------------------------------------------------------------
   文頭に戻る  関係記事一覧   私の意見  HPメインに戻る  吉田つとむHP