地元紙 武相新聞と関係祝賀行事

武相新聞 山根栄子 社主 文部大臣表彰を祝う会の模様

 2001年5月21日、地元の地域新聞である、武相新聞の山根栄子社主の文部大臣表彰を祝う会が、盛大に開催された。発起人は地元の桜美林大学の佐藤東洋士学長、学校法人玉川学園の小原芳明理事長を始め、町田市及び相模原市のお歴々であった。
 当日は、代議士3名(伊藤公介元国土庁長官・藤井裕久元大蔵大臣、中本太衛衆議院議員)、町田市の寺田和雄市長と相模原市の木下辰雄助役、都議会の渋谷守生議長と谷口卓議員及び河合秀次郎議員の夫人(今でも、こんな表現でよかたかな?)、神奈川県議会の館盛勝弘議員と赤間次郎議員、町田市議会の中里猪一議長と過半数以上の議員、相模原市の今井満元議長と大勢の議員が出席した。記名の人は挨拶した人たち。全部で、300名ほどの参加者があり、各界人物の挨拶があった。

 山根社主が鹿児島県の出身と言うことで、その表彰の対象である経歴の紹介は、同郷の朝日リビング株式会社の山之口久人会長が、スライドを利用して気持ちがこもった「あゆみ」を披露された。ご本人の挨拶では、3名のご子息の紹介と、同新聞の発行に従事している旨の説明もありました。

★ 当日の関係写真
   1. 寺田和雄・町田市長(向かって左)、木下辰雄・相模原市助役
   2. 挨拶した、元国土庁長官 伊藤公介代議士
   3. 佐藤東洋士・発起人代表
   4. 御礼挨拶する、山根栄子、吉泰、篤治、喜久子さん
   
武相新聞の紹介

 その武相新聞自体の紹介と、文部大臣表彰の経過は、同紙からいただいた資料を下段に掲載する。その紙名の「武相」は、同紙が町田市と相模原市を記事の対象エリアとしていることにちなんだものである。両市の旧地名が、「武州」と「相州」であることに由来している。
 スタートは、一九六五年十一月であり、創刊以来、今日まで第1598号を数えるに至っている。

地域新聞とその役割

 町田市を含む、東京の多摩地域は人口で300万人以上に達するが、全国紙の記事対象はその全エリアとしているため、地域情報はおのずと雑駁である。当該エリアに26市と複数の町村があり、市議会のことなど、スキャンダルでもない限り、なかなか記事になることもない。そうした意味で、地域を対象とした総合記事を発信する、地元新聞の果たす役割は欠かせない存在である。
 一方で、生活情報を基本とした個別宅配紙の存在も、無視できない状況である。ややもすると、生活情報が優先されるし、住民に人気も高いのであるが、地元総合紙はその独自性の特徴を打ち出すことも重要である。
 独自性とは、社会・文化・経済・政治の現象記事だけでなく、その分析と批判が欠かせないことと考える。その視点を薄めると、先に書いた生活情紙や地域コマーシャル紙と、なんら変わらない存在となる。
 自民党町田市支部でホームページをスタートさせた時、詳細な紹介記事を掲載してもらったことがある。しかし、我々に対しては、日常的な監視者の立場を維持してもらいたいと願っている。政治家にとって、「ちょうちん記事を書いてもらいたい」との思いが頭をよぎることもあるが、そうしたものとは一線を引いて、「気になる存在、無視できない存在」であることを期待する。
 武相新聞の永続と、今後の発展を期待する。

 エピソード:吉田の信条として、会費1万円というものは高いので、常々参加を見合わせている。吉田は、昭和61年4月に町田市に越してきた。3ヶ月を経ないで衆議院選挙に挑戦した。町田市の住民に知られる以前からのお付き合いであり、自分自身を客観的に知る人と考えている。そうした気持ちで、素の会に参加した。

同紙からの提供資料

  社団法人日本地方新聞協会(深田正治会長=滋賀報知日報新聞社長、加盟六十四社)の第51回全国大会が平成十二年十月十五日、福島県福島市の飯坂ホテル聚楽で代表約三十五人が出席して行われ、山根栄子武相新聞社長ら二会員に文部大臣表彰が伝授され、今年度の地方新聞標語入選者を表彰、続いて大会宣言、大会決議を採択し、二十一世紀に向け「新たな地方の時代」を切り開く目標を掲げ閉会した。
 大会は、物故会員への黙祷に続き、中島繁治副会長(主役新聞)が「名ばかり、形ばかりではなく、実のある団体を目指し、全体で切磋琢磨し合いながら、地方の皆さんに満足していただける紙面づくりを」と開会を宣言。
 深田会長は「地方分権法が制定され、いよいよ地方の時代。われわれ地方新聞は、地方分権と地方自治の健全な発展に寄与する報道機関としての使命を果たしていかなければならない」と挨拶し、前田進実行委員長(世田谷新聞)は「今大会を機に、協力、信頼、親睦を密にして社会的地位を高め、全国に名が知られる団体に」と述べた。
 大会への祝辞では、森喜朗総理大臣、大島理森文部大臣、西田司自治大臣からの「自由で創造性にあふれた地域における報道活動により、豊かな地域社会の実現に重要な役割を果たし、地域社会はもとより、国内政治、経済、部下の発展にも寄与してこられ改めて敬意を表する。地域に最も身近な地方新聞の役割は今後ますます重要であり、期待している」というメッセージが紹介され、福島県知事、同市長、滋賀県知事、八日市市長、近江八幡市長などからの祝電も披露された。
 続いて、山根武相新聞社主と、村田洵一・近江新聞社長の両会員に文部大臣表彰、高橋弥寿男・平和民報社長(元協会副会長)に会員功労者感謝状がそれぞれ贈られ、標語入選者八人が表彰された。
 大会宣言、大会決議を満場一致で採択して式典を終え、別会場に場を移した懇親会では、お互いの地方状況や近況を交換し、会員同士が家族的な雰囲気で夜が更けるのも忘れ話し込んでいた。

【武相新聞】一九六五年十一月三日、町田、相模原市をエリアとする「町田タイムズ」として故・山根吉人前社主により創刊。六八年四月四日に新聞名を現在の「武相新聞」に改題、翌六九年に第三種郵便物認可を取得。地域に密着した話題を主眼に市民生活や行政など分野を問わず、様ざまな情報提供に努め、特にスポーツにおいては、全国規模に成長した「武相マラソン大会」の主催や各種大会の後援なども行っている。また、九三年には町田市から行政貢献として、新聞人として初の一般表彰を受賞。同年山根吉人死去後は、妻の栄子が社主となり、現在に至る。




  戻る