「IP電話について」の記録(NEC見学取材)
(04/08/14)

東京ねっとわーくの勉強会の記録
(東京都内の超党派地方議員の自主的な勉強会)

                      
東京ねっとわーく勉強会のお知らせ
          東京ねっとわーく 代表
                          吉田つとむ(町田市議会議員)
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<目次>
IP電話を事業所で活用する - 吉田つとむ 07/22-23:57 No.4670
NECブロードバンドソリューシ.. - 吉田つとむ 07/23-00:11 No.4671
IP電話の導入で、通信コストを削.. - 吉田つとむ 07/23-14:20 No.4676
通信手段のIP化のメリット - 吉田つとむ 07/23-14:32 No.4677
IP化の導入と補完体制 - 吉田つとむ 07/24-17:23 No.4686
Re: IP化の導入と補完体制 - はな 08/03-01:08 No.4736
NEC側に照会した結果の趣旨 - 吉田つとむ 08/11-21:33 No.4772
通信手段のIP化のメリットの具体.. - 吉田つとむ 08/11-21:45 No.4773
ようやく、 TV会議の現実性 - 吉田つとむ 08/11-21:52 No.4774
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IP電話を事業所で活用する - 吉田つとむ 07/22-23:57 No.4670

 IP電話と言う名前が、一般にずいぶんと出回っています。この名前をはやらせたのは、「ヤフーBB」を売りまくった「孫正義」さんでは、ないでしょうか。

 その後、大勢の顧客情報が流出したことで、当初の勢いはなくなったようですが、それでもADSL回線を大量に販売し、ヤフーBBの利用者同士によるIP電話で無料の電話がかけられると言う名文句が知れ渡りました。

 個人にとっての効用は、このように大きく歌われましたが、果たして、事業所にとってはどうなのか、特に、自治体の場合はどうなのか、私達にも関心があるところです。

 調べてみる必要があります。
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NECブロードバンドソリューションセンター訪問 - 吉田つとむ 07/23-00:11 No.4671

 このIP電話がどのようなものか、そしてそれは事業者などでどのように活用されるのか、話を聞くことにしました。

 それらのシステムを開発している最新の情報提供の場である、「NECブロードバンドソリューションセンター」訪問しました。

 個人でたずねるには惜しいので、議員グループ(東京ねっとわーく)での見学会を開催しました。

 それが、7月22日の日程でした。元は貨物駅(いつのことを言っているのだ!)の後を開発した新幹線品川駅のところです。その横には、超高層のビル群が立ち並んでいます。

 その一つが、目的の品川イーストワンタワーです。そのビルの7Fにある、「NECブロードバンドソリューションセンター」に到達しました。
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IP電話の導入で、通信コストを削減する - 吉田つとむ 07/23-14:20 No.4676

 このIP電話と言うイメージで、最初に思いつくのは電話代が安くなると言うことです。

 基本的には、同じプロバイダーの利用者同士であれば無料になるということから、自治体がIP電話を導入する際に、住民がその同じプロバイダーのものを購入すると、その電話料が無料になると言う発想です。

 もとより、自治体内部電話は、内線電話を使用しており、交換機の費用を除いて実質無料でかけられます。庁舎が別のところにある場合でも、その建物同士を有線の専用線で結んで、内線電話化しています。

 そうすると、IP電話の導入によって、通信コストを削減する考えは、限定された場面で意義を持つに過ぎません。ただし、東京都の場合など、都区部と多摩地区(及び、島嶼地区)では、固定電話の通信コストが異なっており、即座に導入する意義が生じるでしょう。

 市町村のような基礎自治体より、広域を担当する都道府県の自治体のほうが、このようなIP電話の導入は通信コスト上、メリットがあるのでしょう。
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通信手段のIP化のメリット - 吉田つとむ 07/23-14:32 No.4677

 ばらばらな電話・FAX・データの通信を、IP単独に融合すると、どのようなメリットがあるのか。企業で導入する場合、特に問われる事柄です。

 パソコンを主体において仕事をするイメージで考える、パソコン上にそれらの情報が一体に集まる形態に出来ないか、そうした背景から、この通信手段のIP化は考えられたものと思います。

 電話を通じて話し合う相手と、パソコン上で同じ情報を共有しあうと言うイメージです。パソコンのディスプレーに表示される数字や文字を、自分が操作するイメージどおりに相手に伝わることが理解できました。

 個人の記憶力に頼らず、手元のデータを利用し、加工し、どこででもそのグラフなどのデータを利用しながら、相手と会話を交わせることが見て取れました。
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IP化の導入と補完体制 - 吉田つとむ 07/24-17:23 No.4686

 では、これから先の事務所では、全てがIP化されるべきかというと、そうでもないらしい。

 まずは、このIPの通信網は停電に弱いとのことであった。もとより、一般のビルもひとたび停電となれば、通常の業務は不可能であるが、このIP電話は早速通じなくなるという。それでは、緊急事態の時には、非常の役が果たせなくなるというものである。

 このIP電話を導入する際には、他方に保険として、一般の公衆回線網も入れておく、このような補完体制が必要らしい。
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Re: IP化の導入と補完体制 - はな 08/03-01:08 No.4736

そうですね。。。

IP電話&社内LANを非常時に確保するために、
電源関係を十分に考慮することは大切ですね。。。

NTTなんかだと、専門の会社が24時間365日、
電話局の電源を面倒みてます。。。
それでもって、電話線で通話と一緒に、
48ボルトの電気と一緒に、送ってます。

それで、停電しても電話つながるんですよね。。。
(ドコモの電話も同じですが。。。)

ところで、社内LANでIP電話をつないでる会社では、
社内LANがつながらなくなると同時に、IP電話もつながらなく
事態が多発しているようです。。。
(対応するための電話がつながらないらしいです。)

対策としては。。。。

携帯電話!が、一番のようです。。。
(高層ビルと、地下は、おっしゃるとおり。。。)

当然、一般回線も有効ですが、二重設備になってしまうので、
小規模オフィスだと、お勧めできないですね。。。
(NECさんのおっしゃることは、あたりまえのことですが、停電のリスクよりシステムダウンのリスクが本当は確立が高いはずです。。。NECはシステム屋さんなので、停電のリスクを強調しますが、日本で停電は、そんなにないですし、UPSをつければ、全くないくらい、ないとおもいますので。。。)

あっ、うちの会社もIP電話売ってますので、御要望あればどうぞ!


>  このIP電話を導入する際には、他方に保険として、一般の公衆回線網も入れておく、このような補完体制が必要らしい。
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NEC側に照会した結果の趣旨 - 吉田つとむ 08/11-21:33 No.4772

 このはなさんが書かれた問題に対しては、私がNEC側に照会した結果、次のような趣旨の考えであるようです。

 システム設計段階でどんな障害が発生してもシステムダウンにならない検討を行っている。もちろん、如何なる障害の場合でも100%の稼動できるとは限らない。

 例えば、2重障害にまで備えるかというと、費用的、システム的など理由がいろいろありが、システムの「縮退運転」での継続という場合もある。

 想定する障害は、装置故障、回線障害、システム性能(装置の処理能力など)、スループット(データ送受の際の実行スピード)、セキュリティ面(内外からの攻撃やワーム対策)、そして停電対策も想定する障害のケースの1つとなる。

 という趣旨でした。一部に私が理解しない用語もありますが、何事も万全とは言いがたく、どの部分を優先して、業務に改善を加えていくか、に尽きるようです。

 なお、ここでの記事の書き方は、「はな」に「NEC」が反論すると言う形式はとっていません。なぜなら、企業が個別のネットHP掲示板では、技術の議論論争をやっていこうという考えがないはずであるからです。

 あくまで、私が施設見学をした延長で疑問に思ったことを、メーカーに確認し、その趣旨を書いたものです。こうした書き方は、私が電子投票関係記事でも、従来から同様の手法をとってきています。
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通信手段のIP化のメリットの具体的な説明 - 吉田つとむ 08/11-21:45 No.4773

 「通信手段のIP化のメリット」に関して、見学後の置いて、メーカーのNECさんに再度の質問とその説明を受けました。

 以下は、その内容を整理したものです。なおその表現については、先方の受け売りが多数含まれていることをご承知おきください。

 音声IP化のメリットですが、音声をIP化することにより、データ系との融合が非常に容易に行なえるようになる。電話をかけるという作業を効率化し、また、自分のイメージを視覚的に相手に伝えることが出来るようになる。その結果、業務の作業効率の向上が望めるし、これを新しいワークスタイルと考え、提案している。

 ショールームでは以下のような、その最たる例を展示している。

  ・電子電話帳により電話をかけたい相手を探し、ワンクリックで電話をかける。
  ・相手が在席しているかどうかも事前に確認可能。
  ・音声の伝言メモを電子メールの添付ファイルとして送信可能
  ・web会議により、PowerPoint等の画面を共有し、効率的な作業を行なう。
(以上)
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ようやく、 TV会議の現実性 - 吉田つとむ 08/11-21:52 No.4774

 こうした最先端の通信のビジネス・生活機器を見ると、TV会議も夢ではなくなってくるし、議論が真に現実味を帯びてくる。

 ただし、そのTV会議の搭乗者が、PowerPoint等の記載内容を理解できているか否か、そのことは不明である。少なくとも、企業ではそうした情報のやり取りに対応できない人材は、主要人材からは取り残されていくことになろう。
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