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                   vol.223 2003年3月30日
   吉田つとむはインターネットを武器とする!メールマガジン 
            http://j-expert.com/
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情報公開のエキスパート<吉田つとむ>の週刊メールマガジン vol.223
を発行。当面、週1回刊行。 2003年3月30日
内容は、(1)コメント、(2)ニュース、(3)予定と案内。

<吉田つとむのコメント>
(1)コメント
 南大谷マンション建設反対請願に反対討論

 南大谷マンション建設反対請願に、本会議で「反対討論」を行いました。

 その請願に対して、私が単に反対するだけでなく、討論まで行ったのは、
大西都市環境常任委員長の報告を聞いていると、「議会」として、そのマ
ンション建設に反対する理由が見当たらなかったことが大きな理由でした。

 本会議の表決の際に行う討論は、もともと発言を事前に申し込んでおく
通告の方法もありますが、委員長の報告に沿って発言する方法を取り、私
はメモも無しに無通告で討論を行いました。

 その討論では、まず「反対に立場から討論を行います」と発言しますが、
記憶する範囲の主旨は下記の通りでした。

 この南大谷のマンション建設件のでは、土地の所有者も購入者も、法に
も条例にも触れておらず、手続き的に問題をを起こしておらず、瑕疵もな
い。そのため、マンション建設に反対する理由は無いと主張しました。

 一方で、町田市側は、議会や住民にその経過説明をしておらず、情報開
示に欠けていたので混乱をもたらした。

 そこで、この南大谷地区にマンションが建設される際には、町田市がペ
ナルティーとして、交通アクセス・学校・子ども施設などの環境整備を行
うことが必要である。(以上)

 その討論の結果かどうか分かりませんが、この請願には、決して多い人
数ではありませんでしたが、私以外の複数の反対者も出ました。

 ちなみに、発言した壇上から自席に戻る際に、「吉田君の言う通りなん
だよ」と言う声が、これまた別の複数の議員席からも聞こえました。

 これで、この請願は議会の手を離れて、住民と建設業者の関係に移りま
した。果たして、マンション建設がどのように進展していくか、いずれに
しても、町田市が住民側の声を無視することは出来なくなりました。

<請願目的は果たせるか>

 この問題の根本的な課題は、適法なケースのマンション建設の是非を、
議会への住民請願への答えとしてその可否を議会が決定することに、そ
もそも問題点があると考えています。

 例えば、マンション建設が不当だとして、その周辺住民の皆さんが、
その建設当事者と交渉することや反対運動をすることは、当然にありえ
ることです。さらに、そのやり方に関して、行政や議員にも相談される
ことはあるでしょう。

 しかし、そのことと、議会がマンション建設反対の請願を採択して、
議会として責任が持てるのか、と言うことはまったく別問題です。議員
として請願を通した場合に、その実現性はどうなるか、議会の責任はど
うやって保つのか、この程度のことは、私以外にもどの議員でも考える
ことです。

 議員としては、精神論的に「○○反対」と言うものに賛意を示すこと
もあるし、現実論のみで考えることもあるでしょう。しかし、地方議員
にとって、この種のローカル問題の請願を精神論のレベルで対応するこ
とはとても出来ない、と言うのが私の見解です。

 建設反対という「請願」は、その内容に賛成か、反対か、そのことが
問われるものです。本会議の場では、それ以外のことは無用とされます。
私は、議会という機能が責任を負える範囲で、それぞれの課題に対して、
その可否も決定するのが、地方議員の立場と考えています。

 今回の場合も、議会ではマンション建設の請願が圧倒的多数の議員の
賛成で採択されました。しかし、そのことによって、「建設反対」とす
る皆さんが建設会社に対して優位となれるかと言うと、決してそのよう
なことはないと思います。

 そのことは、小川(ダイヘン)マンション建設反対請願、小川1丁目
マンション建設反対請願の採決結果が示している通りです。この時も、
圧倒的な多数で請願は採択されています。しかし、その後の展開で、議
会の請願採択が反対住民の皆さんにとって、有利に働いたか、そうは
なっていません。今日では、現実にそれらのマンションは建設されてい
ます。そこには、昨年以降に大勢のマンション住民の人達が移り住んで
きています。

 そうした結果を踏まえ、私は、議会での判断が問われる場合、この
問題に関しては、請願採択は「住民の力に一切なり得ない」と言う考え
を持ってきました。

 そこの見解が、皆さんと大きく見解が分かれるところです。

 ただし、請願は圧倒的な多数で採択されました。当然、この請願に賛
成された議員の人達が、請願趣旨を生かすことになるはずです。

(2)ニュース
 町田市議会の予算案は、多数可決しました。
 共産党は多方面な角度で反対。
 他に、まちだ新世紀議員が、1名反対しました。理由は、黒木議員の
サイトをご覧ください。
 
 他の議員は、吉田を含め、予算案に賛成でした。

(3)予定

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