2003年7月20日 vol.272
  吉田つとむはインターネットを武器とする!メールマガジン 
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情報公開のエキスパート<吉田つとむ>の週刊メールマガジ vol.272
を発行。当面、週1回刊行。 2003年7月20日
内容は、(1)コメント、(2)ニュース、(3)予定と案内。

吉田つとむのコメント
(1)コメント 
可児市電子投票の視察速報

 岐阜県可児市の電子投票選挙が始まりました。

 午前7時には、大勢の視察見学者が待機するなか、指定の投票所でも
投票が開始されました。

 その後、8時過ぎまでその場で見学をしてましたが、朝食のため最寄
のホテルに移動しました。

 午前9時過ぎに、その投票所に戻ると、途中で投票機がストップする
という事態が起きていたという事件がおきていました。

 視察者としては、大事な事態を見逃したと思っていました。

 ところが、9時20分ころ、投票機のランプが全部赤ランプ(7台の
内の6台。あと1台は、バリアフリーの音声対応式としたヘッドホンも
ついた機械)となりました。

 場内には、無音の中に緊張感が高まる雰囲気をかもしだしていました。

 なお、今回の方法は、複数の投票機をハブでつなぎ、1箇所の投票所で
は、1台のサーバーで集票することになっています。クライアント・サー
バー方式と呼び、日本の電子投票では初めて実施されたものです。

 従来の機種だと、ストップした投票機のみが停止するのみでしたが、
今回は、サーバーがストップすると、その投票所の投票自体ができない仕
組みになっています。それは、投票端末機に投票データを保存せず、す
べてをサーバーに保存しているためです。

 現実に、サーバーが9時20分ころにストップして、少なくとも15分
以上、20分近くが投票行為事態ができなくなりました。

 その間に、まだ受付をしていない人が、時間がないと言いながら帰って
しまいました。もちろん、まだ投票時間としては早い時間ですので、再度、
投票に戻ってくるものと考えます。

 一部に、投票従事者は、皆さんにしばらく待ってほしい旨の話をされた
ようですが、並んだひとの中で、いつ復旧するのかが不明であり、「しび
れ」を切らして、10分ほどで帰ってしまう光景も目にしました。

 選挙の投票でトラブルがあり、投票が出来なかった時間帯が発生したこ
とのお詫びと、その後再開し、投票を呼びかける放送が行われていました
(防災無線を通じた、放送だろうと推測します)

 トラブルを隠さず、こうした放送で、一人でも多くの人に投票を呼びか
ける広報活動は、公正な選挙に欠かせない事柄と考えます。

(2)ニュース
 電子選挙の投票でトラブルが発生しました。

 その後のトラブルでは、午前9時20分ころのものでした。投票する機
械が7台並んでいますが、その中の6台がよく利用されています。全部の
投票機に投票者が立ち並び、全員が投票操作をする段階で、赤ランプがつ
きました。

 緑は、投票待機中。オレンジは投票行動中。赤はトラブル発生の知らせ
のようでした。赤になると、投票者はその登録が継続できません。いかに
せん、サーバーにトラブルが発生したとなると、一切の投票行動をストッ
プするようになり、投票者に多大な迷惑をかけることになります。

 サーバーのドアーがあけられ、その保存データが取り出されたかのよう
でした。立会人もなく、そうした職員(メーカー担当者か?)の人の行動
がいきなりの雰囲気でしたので、こうした手法の「クライアント・サーバ
ー方式」で良いのか、この疑問は会場にいた視察者の誰しもが持ったもの
でした。

 後で、十分な説明があるでしょう。

 サーバーダウンの立ち上がりには、相当の時間を要しました。この場所
には、予備のサーバーを確保していましたので、万が一の時には、当初の
サーバーの使用をその段階で打ち切り、予備のサーバーに切り替えるので
しょう。

 ですが、投票所では、サーバーの入れ替えはなされませんでした。20
分近く、投票行為が中断されました。

 対策をとって、電子投票が再開しました。

 サーバーは、その間、トビラが開閉され、保存したデータを入れたMO
が取り出された様子でした。移送用の保管のケースにそれを入れる状況を
見ていました。

 その後、サーバーが動き出したのですが、その機械には扇風機の風が送
られはじめました。当初は1台、後には2台の扇風機を用いて、後方のト
ビラを開き、内部に風を送っている様が伺えました。

 私の解釈は、次のとおりです。

 投票者が立て込み、サーバーが熱を持って、ダウンした。それまでの投
票データ記録のMOを取り出し、移送用の保管箱に保存した。その後の投
票では、投票記録のサーバーを安定運転させるため、扇風機で熱を冷まさ
せながら、機械の使用を継続させた。

 さて、そのサーバーの上側には、パソコンが置かれていましたが、最初
はその画面が、視察の見学者席から見て、後ろ向きでした。ところが、ト
ラブルが起きて以降は、画面が視察の見学者側に向けられていたのが不思
議でした。ただし、その画面は遠くからは内容が読み取れず、しかも画面
が動いている様子はないようでした。

 とりあえず、自分が見た光景を記録しておきます。

(3)予定と案内
 夕方からは、電子投票の開票作業の視察

 岐阜県可児市の市議会議員選挙の投票は、午後8時までです。全投票所
の記録は、「可児市総合会館」の持ち込まれます。

予定では、午後9時から開票作業が行われる予定です。

 私は、その時間には会場に到着し、その状況を視察見学する予定です。
 
 時間によっては、今日の日程でインターネットでその状況をお知らせで
きるでしょう。

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編集 吉田つとむ
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