2004年2月9日 vol.366
    吉田つとむはインターネットを武器とする!メールマガジン 
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    情報公開のエキスパート<吉田つとむ>の週刊メールマガジンvol.366
    を発行。当面、週1回刊行。 2004年2月9日

    内容は、(1)コメント、(2)ニュース、(3)予定と案内。

    (1)コメント、
    京都市長選挙の電子投票は、7分で開票

     昨日、京都市長選挙が行われました。私は、その東山区で電子投票方式の
    選挙が行われるため、その視察に出ていました。

     一つの興味は前回の選挙に比べて、東山区が電子投票をしたことで、どの
    ような変化が起きたかと言うことでした。

     もう一つは、電子投票の投入でその開票作業がどれほどスピードアップさ
    れるかということでしした。

     一つ目の投票率のアップでは、(最後の数値を得ていませんが)投票率
    の順位をあげるのに貢献したと言えましょう。

    電子投票の読み込みは7分

     京都市東山区の電子投票選挙は、昨日の夜に終わりました。午後9時20分に
    選挙の開票事務がスタートしましたが、その電子投票データの読み込みが始
    まったのは午後9時26分であり、その読み込み作業が終了し、プリンターを通
    じて紙に打ち出されたのは、午後9時33分でした。

     つまり、7分で15,256人の投票データを読み込み、それを紙だしまで出来た
    と言うことになります。

    結果の発表が送れた理由

     京都市東山区の全部の開票結果は、なかなか発表されませんでした。

     電子投票分の開票読み込みが7分で終了し、その他の分の不在者投票分の開
    票作業も終了したと考えられるのに、その発表がなされませんでした。

     電子投票の開票作業中は、その開票が終了したと言う時点まで、順次その作
    業内容の説明が行われました。

     ところが、紙の投票分の開票段階以降、選挙管理委員会はしばしの沈黙が
    発生しました。異様と思えるほどの時間ではなかったのですが、晃かに開票
    作業が終了しているのに、開票結果の発表はおろか、そのペーパーさえ、選
    挙の立会人に渡されませんでした。

     後で聞くところによれば、選挙の開票結果を京都市選挙管理委員会にFAXで
    送信し、その了解を貰ってから、投票立会人に明示する方式となっているよう
    でした。

     その結果、そこで開票作業を見ていた視察者の大半が、「なんだ、電子投
    票って、けっこう時間がかかるんだ」と思いました。

     電子投票自体はその設置も、投票も、開票も順調に進んだのに、その結果
    発表段階で、京都市の独自の手法のため、その場に居合わせて人達に、「電
    子投票も、けっこう確定に時間がかかる」と言う、誤った観念を撒き散らす
    悪影響がありました。

     このように、電子投票の集計が遅いと言う誤った観念を植え付けた、京都
    市選挙管理委員会の手法は多いに問題をはらんでいます。

     後は、別途、後述。

    (2)ニュース、
     杏林大学の出口調査チーム

     岩崎正洋助教授が率いる、杏林大学の出口調査チームは今回は合計9名が
    参加しました。試験も終わり、2泊3日の予定が取れたとのことでした。今
    回は、電子投票を行う東山区と、一般の投票方式の投票所の他区の比較調査
    も実施しているとのことでした。

     この杏林大学の学生チームには、知り合いも大勢できました。その中の一
    人は、これで9箇所目の電子投票出口調査に参加したので、全部を踏破した
    ことになります。そうしたこともあって、私とって、行く先々で挨拶する関
    係です。

     どうか、こうした経験が学業での成果になるだけでなく、実社会に出たと
    きに、社会参加の一端につながっていくように期待したいと思います。

     ひょっとすると、彼・彼女らは先々、地方自治体職員になったり、あるい
    はこの電子投票メーカーの社員になるかも知れません。

     なお、今回は皆さんと記念写真を撮りました。電子投票の出口調査に関する
    体験の感想文を書いていただくことになりました。

     その感想文が到着した時点で、関係の写真も掲載したいと思っています。
     
    (3)予定と案内。
     10日は、庁舎等検討特別委員会の開催日です。午前10時からの開催ですが、
    今回は参考人招致の日となっています。

     大勢の皆さんの傍聴を願っています。
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