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    吉田つとむはインターネットを武器とする! メールマガジンvol.699
    町田市議会議員・自由民主党会派幹事長・発行2006年11月29日
    情報公開のエキスパートが、週2回刊行する。
    内容は、(1)コメント、(2)ニュース、(3)予定と案内。
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    (1)コメント、
    政治家の離党と復党について

     今回の郵政民営化法案反対者の復党問題を巡って、党内世論はメディアと世
    間から大きな批判を浴びています。その批判自体はもっとも面がありますので、
    こうした論争のどちらかに自分がつくというのもなじめない側面があります。

     そこで、政党人としての立場から、この復党問題の初歩的な側面に関して考
    えを述べさせていただきます。まず、郵政民営化解散の際、自由民主党本部は、
    その反対者の中で衆議院選挙に立候補する議員に対して、「除名(除籍)」で
    はなく、「離党勧告」を行っており、それぞれの当事者はその「離党勧告」に
    そって「離党」しています。今回問題とされている議員(および、落選者)は、
    その全員が党本部の意向にそった「無所属」立候補をしています。

     亀井静香氏らは、その衆議院議員選挙の立候補に際し、自由民主党を「離党」
    した上で、新たに政党を組織してそれを戦っています。それらの人が自由民主
    党に戻りたいと求めても、その後の対立関係から簡単には「復党」は認められ
    ないでしょう。

     こうした状況を考えると、「離党勧告」→「離党」→「無所属立候補」→
    「無所属当選」の経過をたどりながら、なおかつ、自由民主党に「復党」した
    いとする政治家は、自由民主党に復帰させてよいのではないか、そうするべき
    だという意見が頭をもたげてくるのはやむなことでしょう。

     「情」でいうならば、「復党」を止めるべき理由は見あたらないと思います。
    ただし、別の意味の権力闘争であれば、またもわき戻ってきた領地の取り合い
    の意味となることと思います。


    (2)ニュース、
    「仮払金返還、大半を免除へ/カネミ特例法、今国会提出」の記事を見て

     明日付けの新聞(佐賀新聞11月29日付け)では、<食品公害カネミ油症
    の被害者救済策を検討している自民、公明両党のプロジェクトチーム(PT)
    は28日、被害者が裁判過程で受け取った「仮払金」について、資力がない場
    合は返還を免除するとの特例法案骨子をまとめた。議員立法で今国会での成立
    を目指す。・・・・・>という記事が掲載されている。

     この食品公害カネミ油症というのは、「カネミライスオイル」と言う食用油
    の製造過程でPCB(ポリ塩化ビフェニル)などが混入したため、それを食し
    た人が大きな障害に陥ったことをさしている。詳細は、カネミ油症事件 
    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に詳しい。

     この食品公害カネミ油症の悲劇は、「PCBやPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)」
    による摂取者への健康被害と、子孫への悪影響の発生にもつながっている。他
    方で、その被災者が起こした裁判で、1審では有罪判決が出たことで被害者に
    渡った仮払金が、2審では国と製造メーカには責任がないとされたことで、それ
    らから弁済を求められたことである。「カネミ」の弁済能力はなく、被害者も
    上告する余裕もなく、裁判の取り下げを行ったための二重被害であった。その
    救済は、今日に至って、見舞金処理をしようと与党の収拾案がまとまり、その
    困窮な生活を送る大勢の被害者に対する救済を行うことになった。

     もとより、そうした解決が出来たとしても、食品公害カネミ油症のかかった人や
    その子ども達の健康が回復するわけでもなく、新たな生活費を得るわけでもない。

     私は20歳代のサラリーマン時代、この「カネミライスオイル」の工場前で座り
    込む家族を見舞ったことがある。大勢の人が気にはかけていたが、その戦いは孤独
    で、夫婦2人が座り込むに過ぎなかった。私もしばらくその場で一緒に座るより、
    処し方がなかった。

     他方で、「カネミ」の社長は、(弁済をしようとしてか?)会社の経営を存続さ
    せようと、新規事業を探していた。元西鉄ライオンズ主力投手であった地元事業家
    の人と一緒に、私がいた会社に訪問して、化学製品の販売を構想していたようであ
    る。しかし、大きなトラブルを起こした会社の社長が、新規事業に奔走したあって、
    その話に耳を傾ける人はまずなかったであろう。

     こうして、被害者はローカル話題の世界に入らされ、棄民状態に陥っていった。
    「気の毒」の一語に尽きる事件であり、事故であった。今より生活を悪化させない
    とした救済であり、大勢の国会議員の中で、数少ない政治家がその宿命を支えよう
    として、頑張ってくれたのであろう。

    (3)予定と案内。
     1日は、第4定例会の初日

     いよいよ、第4定例会(12月議会)が始まります。まずは、1日の議案の
    提案から始まります。一般質問は6日からとなっています。私は、2日目(8
    日)に質問を行います。
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