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吉田つとむはインターネットを武器とする! メールマガジンvol.788
情報公開のエキスパート・自由民主党町田総支部財務委員長・発行2007年12月30日
週2回刊行する。
内容は、(1)コメント、(2)ニュース、新規に(0)気になった話題を追加
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(0)気になった話題
パキスタンのブット元首相 暗殺

 自動車でパレード中のパキスタンのブット元首相が暗殺された。当初、銃撃によ
るものとされたが、政府の発表は、後で犯人自爆による爆風で元首相の頭部が車体
の打ち付けられて起きたものと訂正された。

 この訂正が、より政府発表への信頼感を薄らげさせている。果たして、これから
パキスタンの総選挙や政府の機能はどのようになるのだろうか。

(1)コメント
当時のカネミ倉庫の新規事業取り組みと博多人形の梱包材開発 

 公害発生企業の事業展開に関して、自分が知る、関わったその一つの分野の経過
を記述します。

 発端は、笹山さんのHP掲示板で問題とされている、公害企業の発生患者に対する
「PPP原則(汚染者負担原則)に代わりうるスキームの用意」という内容に自分なりに
考えていこうとしたことです。私が考えられることはごくごく限られていますが、
たまたま、自分が遭遇したことを記す意味があると考えました。以下に登場する3人
の人物は、いずれも他界されました。


 昭和43年(1968年)、北九州を中心にカネミライスオイルによる油症患者が大勢
発生し、そのライスオイルの製造元であるカネミ倉庫は苦境に立っていました。
もちろん、社長の加藤三之輔氏は、民事・刑事の両方の責任を問われていました。
(ただし、時間的には下記のことと前後しています)

 被害にあった人が1万人以上に及ぶ事態で、その救済責任の視点はこのカネミ倉庫
と言う中小企業とその社長の意思にはあっても、このライスオイルを作る過程で用い
たPCBを製造した鐘淵化学と、その安全性を予見すべき国が果たしてくれるものと言
う考えであったでしょう。

 以下、このカネミ倉庫の営業活動と自分にかかわる記憶のひとつに関して、若干
書き記したいと思いました。

 まだまだ、ライスオイルオイル油症事件の話題が日々のニュースで登場する時期で
したが、製品開発販売の話で、私が勤めていた博多人形卸店(以後、当社と表記。
この会社は、博多人形の卸を中心に、製造・小売部門、さらには輸出部門まで持つ
他方面な営業形態をもっていました)に加藤三之輔氏が来訪されました。往年の豪腕
ピッチャーで事業家になっていた稲生和久氏(神様・仏様・稲生様の鉄腕稲尾和久氏)
と一緒の来訪でした。

 当社は博多人形の業界で最初に、緩衝材を木毛から気泡緩衝材に切り替えた会社で
した。カネミ倉庫が拠点とする北九州市エリアでは、私がいた博多人形卸業の当社が
その販売の大半を扱っており、その情報から、当社への訪問、相談があったのだろう
と思います。

 さて、その相談話の中身は、商品の梱包材料であるエアーキャップ(宇部興産が
開発した平面に気泡を並べた緩衝材のブランド名)と同種製品の製造・販売提携に
関するものでした。現在では多数のメーカーが製造していますが、当初は宇部興産1社
であったと記憶しています。その製造・営業分野に、カネミ倉庫が新規参入しようと
するものでした。私の今の推測では、「鐘淵化学」も何らかの関係があったかもしれ
ません。

 そもそも旧来より、博多人形の梱包は、人形を紙で包み込んで段ボールの箱に入れ、
周りに「木毛」(木を繊維状に加工した緩衝材)を詰め込んで出来上がりとしていま
した。これをデパートなどの売り場でも行っていたため、その箱からは方人形を取り
出してウィンドーに展示し、販売時点で再度、箱に詰め戻し作業をしていました。
その結果、博多人形の売り場では木屑の粉末が飛び交い、見るからに気管支や肺には
大変悪い環境でした。そこで、現場の販売担当者にはもっとも嫌われる商品のひとつ
でした。(もちろん、博多人形を最初に箱詰め出荷するその卸業者の倉庫は、より
劣悪な環境になりやすくなっていました。思うに、アスベスト被害に似ていたのでは
ないか?)

 その劣悪な環境を改善するべく、抜本的な梱包財の変更が考えられていましたが、
この木毛の代わりにエアーキャップ(宇部興産が開発した気泡緩衝材)を用いること
が検討されました。当初の課題になったのは、(1)コストが高すぎる(梱包材とし
て木毛の倍はかかる)ことと、形が平面状に出来ているために人形の形が上下で大き
く異なっていると包みにくい点でした。何度か試験を行い、導入に至りました。
使用コストが高すぎる点は解消されませんでしたが、販売担当者に嫌われない点では
大きな前進を見ました。当社の社長の決断が優れていたと思います。当社で導入後
しばらくして、社長は他の同業他社にもその使用を進めており、いくつかの博多人形
の小売店ではこのエアーキャップが使用されだしました。
 
 こうした過程の中で、カネミ倉庫社長の加藤三之輔氏が、元に西鉄ライオンズ投手、
監督で事業家の稲尾和久氏と一緒に当社を来訪され、当社社長と3者による真剣な会談
(応接室に入っての3人のみの会談でした)がなされました。しかし、この話が持続
されることはなく、中身も進展せず、頓挫してしまったのは、公害発生企業に対して、
企業存続=新事業育成による手法を容認させるような時間帯を持つことすら許さない、
カネミ倉庫社長の加藤三之輔氏に対するメディア対応、行政対応の多忙さであったろ
うと思います。つまり、営業活動より、上記のメディアと国に対する対応を優先する
ほかなかったことが、カネミ倉庫の患者対応を忌避させた大きな理由だろうと考えて
います。

(2)ニュース
都立三鷹高校 全国高校サッカーで1勝  
   
 本日から始まった全国高校サッカーにおいて、注目の都立三鷹高校が高知中央高校を
破り、まず1勝をあげました。都立高校のサッカー界においての悲願の1勝を、この
緒戦で勝ち取りました。

 目標がまず1勝であった分、これからの戦いはどのような展開になっていくでしょうか。

 今日は、知人のお孫さんに頼まれて、家族全員で「国立」に行かれてとの話を聞いてい
ました。私も声援を頼まれていました。 
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