2011.07.05 小宮 春菜 インターンレポート
           町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

第3回:インターンシップの概要> 
         第28期研修生 小宮春菜 国際基督教大学(ICU)3年

本日行った内容の概要

吉田議員も参加される、シルバーファッションショーの受付補助

 
 ショーの終了後に開かれたミーティングを撮影しました。関係者は衣装を着替え、片付けの格好をしています。

ファッションショーの後の懇親会への同席

ミラクルエイジファッションショー

 NPO法人美・JAPANの主催する、年に一回行われる、シニア(58歳以上のみが出場資格)の方たちのみがモデルを勤めるファッションショー。小林栄子さん演出。吉田議員も長年このショーに携わられている。従来入場者からはほぼ金銭を取ることはなく、むしろモデルの方々が、ボランティアであることはもちろんのこと、お金を払ってこの団体を動かしている。

 今回は被災地支援のためのチャリティーイベントということで、来客者から2000円取り、全額被災地のために使われる。

<考えたこと> 

今回考えたことは、大きく2点ある。それは、今回のイベントの性格と吉田議員の思想の比較、および庶民派としての吉田議員についてである。

 まず一点目は、今回のイベントの特徴と、吉田議員の私のうかがった思想の比較である。私は両者が非常に類似しているように考える。

それはなぜか。まず、今回の募金は、どのように被災地のために使われるか、について明らかにしたい。

今回の義援金は、宮城県のイチゴ農家のビニールハウスを3つ購入するために、使われるのだそうだ。

従来の募金のシステムでは、集められたお金は赤十字等の大きな団体へ送られ、そこに莫大なお金が集まり、そこでそのお金の分配方法が決定される。そして、そこから初めて被災者の方々にお金が届けられる、という流れになっている。つまり、このように何重ものステップを踏まなければ、被災地へ実際に義援金はとどかない、ということになるのだ。実際、そのステップの非効率性のためか、被災された方たちへ私たちの義援金は未だ届けられていない、という現状があるという。

そのような現状を憂いて、今回のイベント主催者である小林さんは、「ピンポイントで」義援金を被災地へ届けることがもっとも効果的だ、という風にお考えになり、イチゴ農家へ届けることを目的としたチャリティーを企画された。バタフライ効果で、一箇所が元気になれば、それが波及しどんどん元気を取り戻す場所が増えてゆくものだから、という。

さて、この考え方は、吉田議員の思想と似ている部分があるように思う。それは、吉田議員が、「原理主義ではなく、修正主義」の立場を取られている、とおっしゃったことに由来する。

どういうことかというと、吉田議員はその問題の根底にある仕組みや制度を変えることよりも、今実際に起きている、目の前の「現実」である問題に目を向けることが大切と考えられている、ということだ。それは、行動しても変化の乏しい大きな問題よりも、実際に、確かに起きている問題に尽力するほうが効果的だと考えられているためだからであろう。そのために、吉田議員は目の前の問題として存在する、町田市内の放射能汚染の調査に地道に取り組まれているのだろう。

そして、この考えは、小林さんの考える「バタフライ効果」と同じ効果を期待した上での態度である、ということもいえるのではないだろうか。吉田議員も小さなことから、大きなことへの変化を期待しているために、目の前の小さなことからこつこつと取り組まれているのではないだろうか、ということだ。

後者の、バタフライ効果を吉田議員が期待されているだろうから、小林さんと同じである、ということは私の勝手な想像ではあるから、その点において両者が同一とは簡単にはいえないだろう。だが、少なくとも「大きなことから」ではなく「目の前の小さなことを」という思想を持っている両者、吉田議員と今回のイベントの主眼は、同じである、といえるだろう。よって、両者を比較した際、一部ではあっても同じ性質を持っている、と考えられるのではないだろうか。(そのため、吉田議員はこのチャリティーの趣旨に賛成したものと考えられるだろう。

2点目は、吉田議員が庶民派であるという認識を深めたことについてである。

今回は初めて「吉田議員」ではなく「吉田さん」として存在を確立されているコミュニティー内の吉田議員を拝見したように思う。

「吉田さん」は、そのショーの方たち非常に慕われている、「愛されキャラ」であった。一般のシニアモデルとして、まるで一市民のようにただ純粋にそのショーを楽しまれていたように感じた。そこには「議員くささ」のようなものは感じられなかった。そんな「吉田さん」を、他の出演者の方々は非常に好意を抱いているように見え、吉田議員はその輪の中に同化していた。

今までも、親しみやすく、人から愛される庶民派の議員さんだと感じていたが、今回実際に、一市民団体のメンバーとして活躍されている「吉田さん」の姿を見て、正真正銘の庶民派の議員さんとはこのような人を言うのだろう、としみじみ感じた。

<今日の反省>

 吉田議員がモデルとしてステージに闊歩している様子などを、カメラに取るよう指示されカメラをお預かりした。本来なら、そのときにカメラを一度起動させるなどをさせて、本番に備えるべきだったのだが、私はその一手間を省いた。その結果、カメラはロック状態をなっており、わたしはその場合の対処法がわからず、カメラに何も残すことが出来ない、という状況となってしまった。

 今後は起こりうるリスクを最大限最小化できるよう、常に注意深く、万全の用意をもって物事に取り組みたいと思う。
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   吉田つとむ

 小宮春菜さんに、私がかかわるグループの行事で「受付作業」に参加してもらいました。内容は、高齢者が参加するファッションショーですが、私がモデルとして参加しているため、舞台裏を含めた会場内で小宮さんとはほとんど出会わなく顔を合わせることもない中での進行でした。そうした中で、見知らぬ人に混じってよく頑張ってくれました。後で関係者からも聞きましたが、よく自分から溶け込んでいたと思いました。

 私自身の思想に関する評価がありましたが、これは自分が関わった何事も幅広く考察していこうとする小宮さんのスタンスを大事に見てあげてほしいと願うものです。以前から自分に課していることですが、いずれ、私への批判をもあることをある種期待する見地であることを表明しておきます。インターン生との間で、そうした意識の相互交流こそが学生を向かい入れる本当の狙いであるわけです。

 さて、自分にとって、このシルバーのファッションショー参加と、ユニバーサルファッション協会と言うNPO法人に参加していることはどちらが先立ったでしょうか。このユニバーサルファッション協会という団体は、世代や体型を超えて楽しめるファッションを普及していこうという活動を行う団体であり、自分は中心ではありませんが、かなり長く関わっている団体です。また、このミラクルエイジの活動の前身グループや、町田市が主体で実施していたシルバーのためのファッションショーに関わる以前からの、これらの皆さんとはお付き合いをしています。そうした活動にささやかでも関わってきたことが、今の自分を作っていると考えてます。

 小宮さんの記述中に、カメラ撮影の失敗の部分がありましたが、舞台上の姿はもとより小宮さんには撮影できませんでした。作業中やロビーでのスナップがその目的でしたが、気にすることはありません。後で、撮影したミーティング写真があれば十分でしょう。ましてや、インターンは「失敗して勉強することが大切」と話している通りのことです。 

記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ
 2011.07.06 コメント

 インターン生の小宮春菜さんの3回目の記事です。

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