2012.3.12 大谷優樹 第13回インターンレポート
<第13回:インターンシップ13日目> 町田市議会議員 吉田つとむ 研修生 第29期研修生 大谷 優樹 明治大学4年生 本会議も(多分)中盤に入ったところ。今日の本会議はまず請願の取り下げと追加について。請願というのは町田市民が市議員の紹介を受けて市に何らかの要望をするもの。今回の請願は市立公園の駐車場有料化の見直しを求めるものだったのだが……、資料を見ると請願紹介取消の項と請願の紹介追加の項に全く同じものがあった。どういうことだろう? いったん休廷すると議員が各自所属する委員に別れて常任委員会会議を行った。全部で4つの常任委員会あるらしく議員はそのうちどれかの委員に所属しないといけないらしい。吉田さんは総務常任委員会に所属しているのでその委員会会議を傍聴。といっても委員長と副委員長を決めただけである。えらく若い議員が委員長になっていたけど大丈夫なのだろうか。というより、総務常任委員会ってなにをやるのだろう。 その後は、議場にもどって本会議を再開。今度は今回儀で提出された議案・予算についての質疑応答。TV中継でもよく見る議員が問い詰めて行政がしどろもどろに答弁するアレである。長々と質疑応答を聞き続けたのだが、正直何を言っているかよくわからない。議案内容すらよく解してない傍聴者にとって議案の質疑をされても、理解が追いつかない。 吉田さん曰く、本会議の議論は「凝縮されたもの」らしい。できれば凝縮される前に何をしているかをみてみたいが無理だろうか。 ともかく、質疑についてはなんとなくでしか理解できなかったので、できれば吉田さんに少し説明をお願いしたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ 2012.3.14 コメント 町田市議会は、4日間の一般質問を終えました。連日長時間でした。次いで、本会議質疑も多数の議員が壇上に立ちました。私の出番はなかなかこなくて午後6時からとなり、その質疑を大谷優樹さんは見ることなく終えました。そういう次第で、質疑がどういうものかは私の発言部分を町田市議会のネットで見てもらいたいと思います。 昨日の委員会でも、商店街振興の分野で1問1答のスタイルでその施策の甘さをしてきました。残念ながら、2ヶ月先の議事録でしか見ることが出来ません。どうも、大谷さんのインターン体験日と傍聴のタイミングが結果的に合っていないようです。 後は、特別委員会の会議開催日に合えばよいのでしょうが、どうでしょう。 さて、その日の経過ですが、署名の変更は全議員がこの間に委員会の所属が変り、前から継続していた住民請願の提出に沿えた書名議員の一部が審査する委員会に所属することになり、署名からはずれ、そのために同じ会派議員が新たに署名をするための手続き結果が報告されたものです。言って見れば、審査内容の本質に関わるものではありません。 前の記載に関連しますが、新たに所属の常任委員会が変更となり、新正副委員長が決まりました。年齢が若いことにクレームはありません。委員長は既に2期目後半であり、その心配は無用だと思います。実際の町田市議会では、常任委員長を複数回する例は珍しいことです。前任者が理由があって退職したり、死亡したりする等すると過去に委員長を務めた議員が就任する場合もあります。私もその例に漏れず、過去に常任委員会では総務委員長を務め、議会運営委員長も務めた経験があり、自身ではその職務を求める考えは持っていません。 「総務」が何をするとことかは、インターン生としてはその市議会資料を見て、あるいは議案名などを見て、会議を傍聴するところから始まります。ストレートな言い方ですが、それをなくして「総務ってなんだろう」の疑問は研修生にはありません。 さて、本会議質疑に関してですが、傍聴者が会議の全容をリアルタイムで知ることは元来困難なことです。そもそも説明する側の話は、議員する分かってもらおうとしているか疑問の時もあります。議員もまず自分が所属する委員会の所管部分を把握し、同じ会派の他の委員会に属している議員にその審議をゆだねているわけです。役人は3000人近い正職員が市長の下にあり、議員は基本的に本人達のみであり、わずかに、議会事務局員がサポートしてくれるのみです。 国会の場合は、国民にかなり知られた内容が論議される場合がありますが、市政の場合はその話題がメディアにのる機会がほとんどなく、関心がある傍聴者以外にはなかなか分からないのが通常かも知れません。ともかく、吉田つとむの予算に関する本会議質疑をネットで視聴してみてください。大谷優樹さんにとっても、成瀬駅周辺の自転車駐車場のことを議題にしていますので、一定の理解はできるでしょう。 「凝縮」の意味は、常々、議員が関心を持ち続けている分野、ことがら、あるいは本会議提案、議案説明と前後して議案書を読み込んだ上で、発言する議員は壇上に立っています。何も、秘密のルートで話を聞き込んだことに限りわけではありません。私などは、単に、経験と記憶で発言しているようなものです。ただし、議員歴が決して短くなく、ことがらによっては行政職員より詳しくなっているものもあります。 まずは、最も聞きやすい話題に注目して聞いてみる、「難しいことは、現場で見よ」が地方議員と市政に関心を持つ立場にあるものに求められるスタンスでしょう。 トップページに戻る リストに戻る |