2014.8.13 佐藤小百合 第3回b インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
        第34期研修生 佐藤小百合  昭和女子大3年生

≪本日の研修内容と感想≫

 今回は吉田つとむ議員に同行して町田市立国際版画美術館を訪問しました。
 この美術館では現在「モンスターを探せ!! ビラネージからゴヤ、そしてエルトンへ」という企画展が開催されております。



 企画展は主に架空の生き物や悪魔などが描かれた作品が展示されてありました。装飾のデザインなどが面白い形をしていたものがとても多く、たくさんのモンスターや生き物が多く描かれており、にぎやかで、見ていてとても楽しいものでした。他にもグロテスクに描かれている作品などもあり、少し気味が悪く感じたものもありましたが、あまり見たくないと思う反面、また見たくなってしまうような怪しい雰囲気も持ち合わせていました。

 また、版画といっても浮世絵のような彩色がなされているものもある他、線がとても細かい作品などもあり、版画でもこのような描き方もできるのかと驚きました。

 常設展では、東海道五十三次関連の「旅と人を描く——五つの『五十三次』」が開催されております。
 これは、歌川広重の傑作である「東海道五十三次」(保永堂版)を中心に行書東海道、さらには幕末に作られた「東海道五十三驛」といった作品などが展示されてありました。一般的に知られている広重の東海道五十三次は保永堂版と呼ばれているもので、行書東海道というもうひとつの東海道五十三次もあります。同じ人物が描いたものですが、背景や構図などが全く違うのには少し驚きました。また、幕末にも東海道の絵が描かれており、版画でとても細かく描かれていて、その技術力の高さに関心しました。他にも木版やリトグラフなどの紹介や版画の原物模型なども置かれており、実際に触れて分かりやすく学ぶこともできます。



 版画は小学生の頃に図工の授業で習ったことがありますが、学校で習った木版以外にも様々な版画技術があり、さらに細かくどういった作品に向いているかなどの紹介もされており、版画の奥深さを改めて知りました。銅版画の小ささに驚き、浮世絵の美しい色彩に胸を馳せ、充実した時間を過ごしました。

                               昭和女子大3年生 佐藤小百合(第34期研修生)
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2014.8.17コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 

 この日は、町田市のこの日は、インターン生2名(佐藤 小百合さん、渡邊 慧さん)を伴って、文化施設を数カ所訪れました。このレポートは、その中の一つの町田市立国際版画美術館を佐藤 小百合さんが訪れたことに関するレポートです。企画展だけでなく、常設館の展示も鑑賞しました。常設館の展示は、自前の作品を整理した上で展示するもので、一定のボリュウムが有って、初めて行えるものです。

 版画では一級のものがありますが、一般の観覧者からすると、「版画」と言う一定の範疇の美術品だけの展示では不足の意見もあります。とはいっても、自前の美術品を多数ア集めるものの大変であり、今の選択肢が誤ったともいえない状況でしょう。今回は、見学していませんが、市民展示室の作品展は、多様なものの展示が出展者に応じて出品されています。あるいは、市民の声によって、館全体を使用して行われる、市民の展示会においては、同様に多様な美術作品が展示されます。

 常設展は、今回、東海道五十三次がテーマでしたが、同じ作家でも、背景や構図によってその姿を変えさせて見せてくれる変化を、佐藤さんが見取ってくれました。

 企画展は、現在の妖怪物の人気にも通じる点があるようです。私には、なかなかその良さが見学時点では感じられませんでした。たまたま、その日、「妖怪ウォッチ」と言う踊りを踊る機会がありました。子どもの世界では、「妖怪」が身近な存在である様に感じられました。

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