2014.8.13 渡邊 慧 第5回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
        第34期研修生 渡邊 慧 フェリス女学院大学3年生

≪本日の研修内容と感想≫

  今回は、町田市民文学館ことばらんどと、町田市立国際版画美術館、町田市立自由民権資料館を訪れました。文学館では「後藤竜二×長谷川知子展」が行われていました。25年にわたって愛された『1ねん1くみ』という児童文学シリーズの名場面が展示され、物語の世界を楽しむことができました。また、版画美術館では「モンスターを探せ!!」という企画展が開催されていました。そこでは恐ろしく、しかしどこか滑稽なモンスターたちの姿が様々な形で描かれていました。古代ローマの装飾から、日本の現代作家によって描かれたモンスターまで観覧することができます。どれも「怖いもの見たさ」という好奇心をくすぐり、私の想像力をかきたてました。







 先に挙げた2つから学ぶことは多くありましたが、私が最も興味を持ったのは、資料館の「風刺漫画に見る明治」という企画展です。以前は風刺画に対して、パッと見て誰にでもわかるところが面白いという印象を持っていました。しかし、明治10年代に登場した『団団珍聞(まるまるちんぶん)』『驥尾団子(きびだんご)』という風刺漫画雑誌を見ると、どうやら現代の風刺漫画とは異なるようでした。これらの雑誌は、庶民感覚に寄り添いつつも政治や社会の内面を鋭く風刺し、笑いを読者に提供するということを狙いにしていました。政府や警察を煙に巻くための仕掛けがふんだんに隠されていたため、見た瞬間に楽しめるようなものではありませんでした。しかし、だからこそ読者は、謎解きのようにじっくりと考え、楽しむことができたのではないでしょうか。やはり私が展示会で風刺漫画を少し見た程度では、それを楽しむことはできませんでした。学芸員の方のお話を聞き、当時背景にあった自由民権運動や政治、社会、世相を知ったうえで作者の隠した仕掛けを解き、やっと理解し、感心し、楽しむことができたのです。技術の発達によって便利になった現代では、わからないことがあれば誰もがインターネットですぐに調べられるようになりました。しかし、当時の読者のように、自分自身で考えて楽しむということもまた面白いのではないでしょうか。

                               フェリス女学院大学3年生 渡邊 慧(第34期研修生)
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2014.8.19コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 

 この日、渡邊慧さんは、同じくインターン生の佐藤小百合さんと一緒に、3カ所の文化施設を回りました。時間的には、やや厳しかったかもしれません。

 自分が最も関心を持ったことについて書いてもらうと、町田市自由民権資料館における展示「風刺漫画に見る明治」でした。良く観察していると思いました。

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