2015.08.14 石井 優希 第2回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
            第36期研修生 石井 優希 昭和女子大学3年生
 
≪本日の研修内容と感想≫

 2回目の研修を受けました。

最初に自由民権資料館に行きました。こちらでは八月三十日まで「中島信行と俊子~自由をつむいだ夫婦の肖像~」という特別展が行われています。資料館では市職員の学芸員の方から広範な解説をして頂きました。中でも、民権運動家としても文人としても名高い岸田俊子の生涯に関心を持ちました。







京都に生まれた俊子は、小学校の頃より「俊才」と呼ばれ、早くから書に親しみ、文人としての才能を開花させていきました。小学校卒業後、京都府女子師範学校(教員養成を目的とした旧制の学校)に入学するも病気のため退学します。その後、十六歳にして漢学塾を開きます。また明治十二年には槙村正直らの推挙で宮中に出仕し、十八歳にして「孟子」などの漢学を皇后に進講しますが、その二年後には病気のため辞任することとなります。その後、俊子は演壇に立つようになります。女子教育の価値観そのものを変えたかった俊子は、「男女同権論」よりも「男女同等論」、男女が社会的に同等な地位となることを目指して演説をしていたといいます。精力的に活動していた俊子ですが、明治十六年に滋賀県で行われた「女子学術演説会」での「函入娘」の演題が政治批判と疑われ、有罪となってしまいます。その翌年上京し、中島信行と出会い、明治十八年に結婚します。以後、中島湘煙の筆名で執筆活動を盛んに行いつつ、新栄女学校を経てフエリス和英女学校で教鞭をとることとなります。女性民権運動の先駆者として活動してきた俊子は、明治三十四年に結核で他界します。今回の特別展は、民権運動家としての中島信行・俊子に触れることで、これからの立憲政治のあり方を考えるきっかけにしてもらえれば良い、と職員の方にうかがいました。私たち一人一人が現代社会のあり方と結び付けて考えることが重要といえるでしょう。

次に「まちだリス園」に足を運びました。吉田議員と稲葉さんには馴染みのある園のようですが、埼玉県に住む私にとって、約200匹のリスが放し飼いになっているリス園の見学は非常に新鮮な体験でした。こちらのリス園は、知的障害のある方の就労支援施設でもあります。スタッフの方々が生き生きと動物に接している姿が深く印象に残りました。



最後に南町田祭りに向かいました。いわゆる的屋を呼ばずに、出店まで地域の人々によってまかなわれており、あたたかく和やかな雰囲気が感ぜられました。

                                 昭和女子大学3年生 石井 優希 (第36期研修生)
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2015.08.17 コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 
 
 今回のインターンシップも石井さん稲葉さんと一緒でした。ある意味、共通の体験をしてもらう部分と別々に研修を行う日を設定しました。また、今回は、町田市立自由民権資料館の企画展示「中島信行と俊子」を見学したのですが、稲葉さんは「中島信行」を記し、石井さんは「中島俊子(旧姓岸田俊子)」について書きました。
 

 7月末までのインターン生 岡澤 優紀さん(明治大学3年生)も、同じ「中島信行と俊子」展の見学レポートを比較してそちらもご覧ください。リンク:市議会レポート8月後半の裏面に、吉田つとむの短文も付記していますので、そちらをリンクします。

 岸田俊子の人生として転生は、驚がくの対象です。どの局面においても才能を発揮しうる人物であり、遊説行動では、神出鬼没の感があります。誰がそのような才能を伝授したのでしょうか、学者の研究に値すると思います。私は、その行動の神髄を会得したい思う次第です。

 小休止して、この日はリス園に寄りました。

 そして最後は盆踊りでしたが、インターン生は一応の見学で終了としました。

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