2015.09.14 石井 優希 第9回インターンレポート
            町田市議会議員 吉田つとむ 研修生

 
            第36期研修生 石井 優希 昭和女子大学3年生
 
≪本日の研修内容と感想≫

 インターンシップ9日目となります。

 本日は、町田市議会議事堂第1委員会室にて、決算特別委員会を傍聴しました。

それぞれの課の事業等をまとめた「行政評価シート」を用いて質疑が行われていました。この行政評価シートは、傍聴席にも置かれていたのですが、資料として非常に分かりやすかったです。それぞれの事業等に関して、グラフ・図や、それを受けた分析・課題が明瞭に示されており、市政に詳しくない私でも一読ですっと内容が頭に入ると感ぜられました。

 質疑では、経済観光部に対して、吉田つとむ議員が駅のバスターミナルの表示の見づらさを指摘していたのが印象に残りました。JRの降り口から観光バスの発着所を探しづらい現状があるようです。

私は町田市民ではないので、今回のインターンシップの初日、町田市役所に迷わず行けるのか不安でした。しかし、実際には町田駅周辺に市役所を示すプレートが多数あり、スムーズにたどり着くことができました。もしも案内の表示が見当たらなかったとしたら、慣れない土地では不安になってしまうかもしれません。

最後に吉田議員は、「その(実際にバスを使う)人たちに即して考える姿勢が欠落しているのでは?」と行政側に問いかけ、質疑を締めくくりました。町田市が、「暮らしやすく」、「使いやすい」、多くの人に愛される土地となることを私も望みます。

                                 昭和女子大学3年生 石井 優希 (第36期研修生)
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2015.09.22 コメント  記:町田市議会議員 吉田つとむ 
 
 インターン生の石井優希さんは、5日間連続で行なわれた決算特別委員会の初日に訪れました。午前10時に会議が開始し、12時頃に休憩して午後1時再会、午後3時に休憩30分の休憩、午後3時30分に会議が再開、午後5時30分に15分間の休憩、午後5時45分に会議が再開し、終了は午後6時30分でした。この間、傍聴席でずっと行政担当者の説明を聞き、議員が質疑を行うと言うやり取りが、延々と続くわけです。1日に3つの「部」の決算を進めていきました。ということで、終わりの時間が決まっているわけではありません。以前は、夜中の12時近くまで会議を行なっていたこともありました。当時と比べると、やり取りをスムーズに進めることが優先されてきたと思われます。もちろん、プラスばかりではありません。

 説明を聞いている中に、疑問が生じて質疑に至ることもありますが、基本的には「決算」は事前に予習していかないと話題が出せません。自分の意見を言うことが直接の目的ではなく、あくまで行政の事業などがきちんと行われているか、あるいは税金の歳入・歳出が適切かどうか等を正すのが目的です。その為、昨年(及び、過去の)の予算に関心を持って接し、その執行状況に目を向けながら、疑問点をただしていきます。一人で全部をやるわけでなく、全部の委員の質疑を通じて、全体像が出来上がります。

 私の質疑は、日頃、自分が目にすることと、決算書類にある事業内容がかけ離れていると考えられる点を尋ねているわけです。基本的に、職員は自分たちがやっていることに、間違いや、失敗や、あるいは無駄があることを認めることはありません。質疑・答弁を通して矛盾点を指摘して、課題を明らかにするのが決算の目的だと理解しています。時に、行政の事業を評価することもあります。議員によってはその発言が多いタイプもあります。日頃から、行政となじんでいるのでしょう。

 私は、批判の視点に重きを置いた志向を元に、発言をするように心がけています。決して、行政職員から歓迎されるタイプではないでしょう。

 インターン生は私だけでなく、他の委員、あるいは行政職員、あるいは議会の事務職員の発言や動きをそれぞれに見て、自分の考えを作り上げてほしいと思ってきました。

 これまでに、大半の学生は民間企業に就職しました。極、少数は起業してその社長になり成功している人物もあります。元インターン生の一部が行政職員になり、また別には公務員ではあっても教職についたタイプもあります。少数は資格を持った弁護士の仕事についています。就職後、議員になった元研修生は一人だけです。また、一人は国会の事務職員になりました。一般の国家公務員ではなく、まさに、「国家」の公務員であるわけです。

 自分が元来、目指した職業、あるいはその仕事に触れて、自分の将来像のあり方に含めた職業、いろいろ可能性があるでしょう。大学3年生は、それを決める重要な時期にあるわけです。

 どうぞ、残された期間も頑張ってください。

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