2019.02.15 田代杏夏 インターンレポート2回
町田市会議員 吉田つとむ インターンシップ第43期研修生 田代 杏夏 東海大学新3年生 ≪本日の研修内容と感想≫ 今回は町田市成瀬クリーンセンターを見学しました。恩田川流域と境川流域を処理区域として受け持ち、町田市の南部の大半を占めています。 最初は施設の方にお話しを聴くだけの予定でしたが、特別に処理施設を見学させていただきました。下水処理の流れはまず、4時間くらいかけて砂や石など大きなゴミを沈殿させて除去します。次に小さなゴミをゆっくり沈めた後、その上ずみ水を反応槽に送ります。反応槽では、空気を送り込むことで微生物が水中の汚れを分解する標準活性汚泥法と窒素とリンをとり除く嫌気無酸素好気法(A2O法)によって汚泥処理が行われます。A2O法では微生物によって汚泥中のアンモニアが窒素ガスに変化します。これを9~10時間かけて行った後、最終沈殿池で活性汚泥を沈殿させます。最後に塩素で消毒して恩田川に放流されます。下水処理施設内は外よりも暖かく、意外と匂いもそれほどしませんでした。私はいままで下水処理は薬品で汚れを沈殿させていると思っていたので微生物を利用していることに驚きました。化学処理をする場合、大量に薬品を使用しなければならず施設も膨大になってしまうそうですが、微生物が有機物を分解するはたらきを利用すれば薬品を使うよりも容易に下水を処理することができます。 顕微鏡で汚泥を分解する微生物を観察させていただきました。体が透けていてこんなにも小さな生物が汚れた水をきれいにする重要なはたらきをしていることを知り、生物の不思議さを実感しました。 |