吉田つとむ＝支持政党なしの都民代表

　元総理の森オリ大会理事会の女性差別と薄い問題意識

　建設途上の国立競技場を日本青年館より展望

　森オリ大会会長が、その会議において、「女性は話が長く、発言時間の制限も必要」と言う趣旨の発言でひんしゅくを買いました。本来は、その会議の場で取り消されるべきでした。後で撤回したことで、IOCは問題無しとしましたが、更に後になって、あってはならない発言と批判の側に変わりました。

　国会も巻き込んだ発言になっていますが、オリンピックの開催を至上命題とする側は、批判のトーンが低く、政治の主導権を取りたい側は、何としても「森会長」辞任を要求する立場を強調しています。政府と自民党の最高幹部は「森会長」の辞任を回避したい立場ですが、その様相も徐々に明らかに後退しています。要するに、自分は、女性差別の視点は無いとする必死の立場が菅総理の発言にも表れています。


　最終的には、オリンピックの理事会が決めることと言うスタンスが政治家の当面の在り方でしょう。このままいけば、東京オリンピックは女性差別の象徴とされることを回避したいということだけを逃れようという大会になってしまいます。今回は、新型コロナの感染を新たに引き起こす機会を減らすことを最優先する視点で、大会の見送りが相応しいと思います。2021.02.11記載