分った風が通じなくなったN国党の地方選挙2020.9.14を書きました。N国党と言うのは、NHKから国民を守る党の略称。昨年の参議院選挙で華々しく、参議院比例区で1議席を占め、選挙区の支持を含めて、政党要件を満たした、ゼロからスタートした政党です。このゼロからのスタートと言うのが、現職参議院議員が作り上げた「れいわ新選組」の登場の仕方と大きく異なっている点でした。
もちろん、N国党がゼロからのスタートと言うのは、国政の評価であり、同年(2020年)春に行われた統一地方選挙において、政令指定都市を除いた大都市圏で、戦略的に立候補した大きめの都市議会の大半で当選者を出していました。*とりわけ、首都圏。それには、下準備があり、党首の立花孝志氏は、出身の関西圏都市の議員選挙に立候補して落選、平成26年2月の東京都町田市議会議員に立候補し、惜敗するも、翌年平成27年の船橋市議選(大選挙区の定数50人、35位で当選)で平凡な順位で初当選しています。*とは言え、こうした都市を転戦して当選するケースはまれでしょう。そして間もなく、東京都知事選挙に立候補し、落選。立候補の時点で船橋市議の資格を無くす。その後も歴戦し、葛飾区議選で当選。それに安住することなく、各種の選挙を転戦し、ことごとく落選する。
ただし、立花孝志氏は、令和元年の参議院比例区で国政初当選するという偉業をなしました。ただし、それまでのことでした。立花孝志氏は、選挙に打って出るやりかたはその後も止まることなく、自分の議席を捨てて、立候補して、ことごとく落選することが続いてきました。
(*話題を少し転じる)それは、本人の範疇としては自由気ままで良しとしても、前後して各地の地方自治体議員選挙の候補者が相次いで落選する事態になってきたことが救われないのである。それは、地方議会選挙に出るものは、根っからの山師は早々いません。着実な見通し、あるいは、再選が大きな課題になってきます。つまり、自分が取り組んだことの生活上の確保もかなりの率で裏付けが必要になります。これがわからない人は、地方自治体議員のリーダーにはあり得ないでしょう。一回でも当選できたのだから感謝しろ、それは、地方議員が名誉の時代、名士と呼ばれた時代、今はある時は便利屋、ある時は首長についたために地元の敵にもなりかねない存在です。このことは一般には認められなくても、あるいはメディアからは否定されても、政治組織の中では容認されないと政治的は伝承、政治的な経験の蓄積は難しいと思います。国会議員は、歳費と言って、相当額を受給することになっている。
議員は、特に地方議員は兼業ができるということが言われます。実際にそれをやっている人もいるでしょう。しかし、政治的な力量を発揮したければ、一定以上に議員経験、あるいは役務を果たしていくことが欠かせないと思っています。団体や利益集団、あるいは宗教・教義的な基盤、あるいは地域代表的な基盤を持たずに、選挙で再選していくことは至難の業です。その再選の経験を立花孝志氏は全く持っていません。「選挙」には強さをこの間に示しましたが、彼のスタッフを含めて持続力という能力を欠いているという最大の特徴となっています。これは埋め合わせができるかと言えば、それはなかなか難しいと言えます。今さら、地方議会議員のベテランが参加してくることは無い、あるいは難しいと言えます。ましてや、ベテランの国会議員が同調してくることはないでしょう。ただし、NHKから国民を守る党(N国党)は、政党要件を令和元年の参議院選挙で得ているので、政党交付金の支給を都合6年間も保証されています。その時まで、なくなることはまずないでしょう。(続く)
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