4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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維新の誤算と敗退:大阪市の廃止はならず2020.11.4

町田市・東京都・日本
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 維新の誤算と敗退:大阪市の廃止を改めて書きます。2020.11.4私は東京都に住んでおり、大阪で進められている大阪都構想にはさしたる興味が無かったが、それを推進する政治団体、政党の行く末には大変興味がありました。

 まず、「大阪都」に関心が起きないのは、それが実現することで首都機能の半分か、ある程度の部分が移管するのであれば、東京の行く末にも大いに関係あるが、それは、大阪市が解体されて大阪府に統合され、東京都の区に近い存在に分割されると言うものであれば、東京都内の町田市民にとっては他人事であるほかないと思うものです。しかし、大阪市民にとっては、その解体によって、どんなメリットがあり、デメリットがあるかをとことん突き詰めるのは正しいことであり、やらねばならないものです。*一部加筆、町田市民のことと、大阪市民のことを、別個に書き分けました。

 実は、大阪で進められて来た際に、果たして、大阪維新側(橋下元市長、松井市長)から、賛否情報、改善情報が必要十分に行われてきたかと言えば、そうとは言い切れないと思います。残念ながら、これまで相手側の政治勢力を守旧派と大阪市を継続するということ自体が利権とつながっているものであるかのような短絡的な攻撃が行われてきました。自民党大阪市会の中には、優秀な人材もありましたし、今回、改めて拝見しましたが、大阪市会の自民党幹事長さんなどは、中央の大物の応援も欠く中、たった一人でマイクを取る姿など、大阪市を背負って立つ印象で政治的な感動を覚えるものでした。ジャンヌダルクをイメージさせましたが、勝負は僅差、大阪ではそのジャンヌダルクが勝利の女神となったと言えば失礼で、勝利の将軍であたっと言うのが相応しいと見えました。

 今回の大阪都構想の選挙は、維新から見れば、2度目の敗北であり、わずか、1万票の差ではあっても、完膚なきまでに叩きのめされる敗戦ゲームでした。それは、それまで反対派だった公明党を賛成に変えさせ、山口代表まで宣伝カーの上に載せ、松井市長、吉村知事と並ばせてしまった。歴史を知る人にとっては、戦艦ミズーリ号の甲板に乗艦する羽目になった全権重光葵外務大臣に見えてしまったのは、私だけではないだろう。つまり、これは権力者相互間、あるいは公式表明の話であって、国民各位、あるいは大阪市民各位にとっては、敗戦国日本の国民よりはるかに、異質なものに見えたであろう。こうした状況か、公明党支持層の半分、いや3分の1でも賛成票に回ってくれるなら「御の字」と維新本部は判断するべきでした。ところが、橋下元市長は、あからさまに公明党を不審に思う発言をしており、政治的なセンスの無さを証明しています。その点、松井代表は一言の恨み節を示すことなく、敗軍の将らしい姿を示しています。

 大阪都構想選挙の敗北では、いろいろな世論調査などにもとずく様々な分析が行われています。ただし、明らかなことは、一様に、いわゆる無党派層=支持無しの人は大阪都構想に反対(大阪市維持)に投票した人が多かったという発表が行われています。つまり、公明党が賛成になって、大阪都構想支持が増える一方で、無党派層=支持無しの側からは、大きく大阪都反対派、大阪市継続に賛同する側に転換しています。つまり、維新は全体の3分の2の賛成票を得るはずであったものが、選挙戦に入って五分の戦いが見込まれたこと自体が誤算でした。

 維新陣営、あるいは橋下元大阪市長、あるいはそれを支持する関西系メディア人は、一斉に、毎日新聞報道(大阪市の財政局長取材:大阪市を四つの自治体に分割した場合の行政コストについての報道)が誤報であり、その報道によって、人の判断が変わったとするもので、日本維新の会の馬場幹事長が国会の代表質問でまで取り上げたものですが、新聞にしたら出所が明らかな報道であり、大阪市の行政の混乱、あるいは大阪府政が十分な地固めをしていなかったという、松井市長の把握が足りてなかった、自己責任で事態の収拾を図らず、役人の部長に誤報をうらずけさせる発言を強いたやり方が、人心を離れさせたものです。結果論的には、墓穴をほった(1万票差で負けた)という構図になるでしょう。再度、言いますが、今回は維新が裕に勝つべき選挙であり、負けるはずがない布陣を取った選挙でした。それが負けてしまった、「選挙の負けに不思議な負けなし」の教訓が見えてきました。選挙におごりは大敵です。皆が見ているのが選挙であり、見せたくないものを見せてしまった方が悪いのだと思います。

 また、維新側には、今回の事態を「大阪市民が大阪都構想」を十分に理解しなかった、という判断があります。吉村市長や、橋下元大阪市長の意見に散見するものですが、これは当たりません。大阪市民は、大阪都構想の判断をするのは2度目の住民投票であり、充分に熟知していた、反対派の言い分に耳を傾ける余裕が出たというものでしょう。それが、無党派層=支持政党なしの皆さんの、大阪都構想には反対が多い=半数以上が反対になったものと思います。これは、相手を支持するのは住民意識が低く、本質を大衆が理解していないからだとする、政治思想にもとづくものです。絶対主義の政党に見られる傾向とも言えます。

 さて、維新の本拠地で、大阪維新の会の戦略が狂いました。これが、日本維新の会の躍進予想に水を差すことは間違いありません。なんでも、大阪の事例を元に、自分の正しさを主張してきた方々です。幸か不幸か、衆議院選挙はしばらく先のようです。それによって、体制を取りつくろう時間は出てきますが、「身を切る改革」のスローガンでは、なかなか人はついていけないでしょう。霧散の可能性も無いとは言えません。 

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