各地の地方選挙を現地や資料で見ていると、一生懸命にやっていると本人（関係者を含めて）が判断しても当選できない例もあれば、急に立候補した人が容易に、安易に当選する例があります。
昨年、立て続けに当選者を出していた、NHKから国民を守る党の候補者の当選は全滅（あるいは、ほぼ壊滅）の状態です。通常は、政党が複数の候補者を出し、全員当選、あるいは1名ほどの取りこぼし、さらに、候補者を増大させた時に複数落選をしていますが、大半は政党候補は落選することがなく、無所属候補の新人や下位当選を続けた古株の現職議員が思わず落選するパターンが大半です。
そうした中で、各地で実施される地方選挙に立候補した候補者が連続して落選しており、当選したという話をずっと聞いていないのが、NHKから国民を守る党の選挙です。多数の当選者を出した、昨年の統一地方選挙、あるいは参議院選挙での立花党首の比例区当選という躍進がまるで嘘のような変化です。1年、あるいは半年でそこまで当選者が低下、あるいは壊滅するのはなぜか、最近の選挙の状況をその候補者サイトから見ると、運動員の人数、動きを見ると、昨年の選挙戦より、物量が増大しているのではないかも思われる選挙もありました。それでも、最近では失敗続きます。彼らには、敗退の理由が見当たらないでしょう。
彼らは、選挙戦に敗退した時には、「運動が足りなかった」と大方が総括します。では、運動を増大するとはどういう動きを言うのか、少し振り返ってみましょう。
直近地方選結果は、以下の通りです。
8月23日、箕面市議選 定数23：立候補28人
Ｎ国党候補26位、578票（次回に頑張れば、通るというには難しい得票）
最高得票5,054票 大阪維新の会 圧勝
23位、最下位当選数1069票
24位、次点得票数816票
9月13日、和泉市議選 定数24:立候補27人
Ｎ国党候補26位、1360票（次回に頑張れば、通る可能性がある得票）
24位、最下位当選数1746.1381票 なぜか、大阪維新の会の候補（多数力行でばらつき得票）
25位、次点得票数1402票
この選挙には、党首をはじめ、大量動員選挙、看板的な候補が立候補
10月29日、岡崎市議選 定数37:立候補50 乱立選挙
Ｎ国党候補42位、1517票（次回に頑張れば、通るというには難しい得票）
37位最下位当選数2968.460票
38位次点得票数2880票
選挙に出たいという人は全国に様々あるだろう。皆、どのような心がけにしろ、自分が当選したいという本人の気持ちがあるはずである。人は政党の選択をするが、それが有益な結果をもたらすか、再度、検討する時だろう。その意味では、関西地区の大阪維新の会公認の候補を除いて、旬の政党と言うものが無くなって、政党の選択より、自身の見識と努力が優先する時代になったと言えよう。もちろん、完全無所属、あるいは支持政党なしの候補は、もう、組織的な基盤が確立していない新興政党、あるいは形ばかりになっている政党を頼りにすることは止しにする以外にないと思っています。
そうした時に、そのNHKから国民を守る党が党名を変更するというニュースがありました。党首は、すでに今年の東京都知事選挙を「ホリエモン党」の名を前面に掲げて、惨敗しています。以前に都知事選挙に出た時は、いわゆる「泡沫」であった時の方が得票が多く、知名度が全国区になった時の方が少なくなるという珍しい例となります。メジャーになって1年も経たずして、明らかにその先息が懸念される状態に落ちいっています。今回は、「ゴルフ党」を名乗るいうことで、果たしてどこまで本気か疑いたくなるものです。先に書いたように、もう、ホリエモン党と言う名称が自ら出てくることは無いでしょうし、今回のことを見ていると、NHKから国民を守る党の当事者は困惑するほかないでしょう。
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吉田つとむＨＰ 町田市議会議員 吉田つとむのブログ
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