有名な軍事評論家である、小川 和久氏は、下記の文章で、日本のアフガンからの撤退作業を大きな失敗としており、それは多数の意見を集約したものです。私は、そうした評論家の方の文をいくつ見ていると、右派陣営を中心とする、日本の法整備がなっていない(憲法改正)ことで救出が上手く行かなかったとする見解と、危機状態の中で官邸の危機管理機能が機能しなかったというものがありますが、小川氏は、後者の判断です。
恥!アフガン500人置き去り、早逃げ現地大使館、遅い政府の決心
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86982?page=7
小川氏は、今回のアフガンでタリバンが旧政府を一挙に崩壊させる過程で、日本は大使館員が全員アフガンからいち早く撤収し、協力者のアフガン人500人を置き去りにしたことを、国際的恥と評価しています。もっともな話です。アメリカはもちろん、イギリス、ドイツなどはもちろん、韓国は劇的なアフガン脱出行を実現し、全部の韓国人とその協力者の数百人を韓国内に届けたことを比較し、日本のダメさを指摘しています。
小川和久氏は、そうした日本の失敗を、以下の点でまとめています。
日本の危機管理がなっていないことを指摘している。
国家安全保障会議(NSS)や、国家安全保障局、あるいは内閣官房『事態対処・危機管理担当』(事態室)が機能せず、外務・防衛両省に委ねられていた。と指摘しており、日本の危機管理は形式に流れている。畳の上の水練と評しています。
軍事評論家 小川 和久
恥!アフガン500人置き去り、早逃げ現地大使館、遅い政府の決心
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86982?page=7
小川氏は、今回のアフガンでタリバンが旧政府を一挙に崩壊させる過程で、日本は大使館員が全員アフガンからいち早く撤収し、協力者のアフガン人500人を置き去りにしたことを、国際的恥と評価しています。もっともな話です。アメリカはもちろん、イギリス、ドイツなどはもちろん、韓国は劇的なアフガン脱出行を実現し、全部の韓国人とその協力者の数百人を韓国内に届けたことを比較し、日本のダメさを指摘しています。
小川和久氏は、そうした日本の失敗を、以下の点でまとめています。
日本の危機管理がなっていないことを指摘している。
国家安全保障会議(NSS)や、国家安全保障局、あるいは内閣官房『事態対処・危機管理担当』(事態室)が機能せず、外務・防衛両省に委ねられていた。と指摘しており、日本の危機管理は形式に流れている。畳の上の水練と評しています。
今回のアフガン脱出と比して、2011年のリビアからの脱出でも、中国、韓国は全員脱出を実行したが、日本はリビア国内に放置したことを比較しています。
私は、上記のいずれに組みできない判断です。それは、日本の大使館員はいち早くアフガンを全脱出したのですが、その際、協力するアフガン人を連れて脱出しようと思わなかったし、日本からも同行の指示が出た兆候が無かったことで明らかでしょう。アフガン人の救出を考慮するのであれば、そのために人員を再度、送り込むはずですし、他国では救出要員が活躍しています。また、様々にカブール空港に救出のバスが用意されていますが、アメリカ軍とタリバンの同意を得たものはそのバスが無事に空港に入り込み、そうでないものは空港前まで来ても中に入れないでいました。日本の大使館員がカブール空港にいれば、そうした交渉をアメリカ大使館や軍を通じて実行できたはずです。私の見立ては、日本政府はそうした救出の手立てを回避した、大使館員に仕向けたと解釈するものです。
本来、今回の救出が世界には恥でも、500人からのアフガン人を日本に一時に入国させたらどうなるか、その人たちを難民使いして国内でも生活できるようにすることは当然のことであり、国家的な義務でもあります。他国は、そうした自分の国のために働いた人が救出されるべき時があれば、当然、救出の手立てを考えるでしょうが、日本は、日本人は、それを意識的に、無意識に回避しようとした。それは、大使館員だけはなく、外務省も同じく、日本の国益は、外国人(欧米人以外)を基本的に日本に入れ込ませないことだということを行動の判断基準にしているのだろうと思います。
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吉田つとむHP 都議会議員候補(落選)吉田つとむのブログ
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