読売新聞は、今日の夕刊で、<ウクライナ 露「製鉄所を制圧」マウリポリ支配強化へ>と言うトップ記事を掲載している。記者名が入り、【キーウ=上地洋実】とあり、ロシア国防省が発表した内容で、ショイグ国防相がプーチン大統領に「製鉄所とマウリポリをウクライナの兵士から完全に開放した」という報告内容を伝えている。*おそらく、ロシア国防相の報告は、「ネオナチのアゾフ連隊から製鉄所とマウリポリを完全に開放した」と言うものであったでしょう。この部分は、読売新聞による読み替えだと思わざるを得ない。
【キーウ=上地洋実】名による記事は、大半、メディアとしての主体性が極めて薄く、ウクライナ側の動向がかかれており、とりわけ、ゼレンスキー大統領によるウクライナ兵の退避に関する記述や、東部戦線の経過記事となっている。以下の記事と対比していただきたい。
ロシア軍による、マリウポリの製鉄所「完全制圧」とアゾフ大隊幹部連行の報道2022.5.21オンライン記事(21日4:12配信)
読売新聞の情報収集の偏りが、ロシアの動向を過少に評価する事例となったものでしょう。その点、毎日新聞は、【パリ久野華代】と署名記事になっており、記事の主体が欧州の通信社になっているのだろう。同じような経過に見えるが、ウクライナ側が主導権を取っているとは若干見えにくい記述となっている。ただし、ここでも、現地部隊の投降経過が、「退避」としての文字になっている。日本軍では、後退を「転進」と呼ぶのかも知れないが、今回は、ウクライナとロシアの同意ない中で、現地守備隊の崩壊が始まり、五月雨のようなウクライナ兵士の投降が行われたのだろう。
今回のマウリポリ市のアゾフスタリ製鉄所の攻防戦における、ウクライナ軍の五月雨投降は、ウクライナによる「退避」でなく、ロシア軍による突入制圧戦術から兵糧攻め作戦の徹底に転換したことによる、長期戦方式(再三、投降を呼びかける)にアゾフスタリ製鉄所籠城守備隊が耐えきらず、内部崩壊をしたというものであろう。
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