4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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長年の縁、杉並区長 田中良氏の敗北と言う結果 2022.6.21

政治問題
杉並区長選挙の日、私は町田市内でお茶の席にいました

 

 杉並区長 田中良氏が、万全と思える体制で臨んだ4期目の選挙で惜敗しました。わずかに198票差であったというものです。候補者が3名で、当選者が新人 岸本聡子さんで、女性候補が初勝利したと知りました。他に田中裕太郎さん(元区議会議員)という同じ田中姓の候補者がでて、現職 田中良区長に不利な要素が出たという解釈がありますが、それは負けが決まった後の話であり、田中良氏は、そもそも区長選挙に圧勝すべき選挙構図であったでしょう。なぜなら、田中良氏には、業界の各種団体がこぞって支持につき、自公が乘ってくれれば勝利が決まりと言うものとみなされてきました。

 ただし、この杉並区は先の(令和3年)衆議院選挙で、政治家一家の石原のぶてる氏(自民党石原派の主宰者)が落選していました。左派系の候補者を一本化して、吉田晴美   氏が、2回目の挑戦で初当選しており、石原のぶてる氏が全体を統括し得ない時代が来ていることが象徴的でした。

 ちなみに、その石原のぶてる秘書氏であった、へんみ純一さんが今回の(9名の立候補者が相争った)区議補選に立候補し、僅差当選をしています。この選挙では、共産党が2位、3位が地方政党系、4位が立憲民主党という選挙構図で、公明党は出ず、都民ファースト、維新の会、左派反戦系無所属、反田中の保守系無所属、他に一人と言う順になる選挙結果でした。

 4期目杉並区長選挙に惜敗した、田中良氏は、1999年、衆議院選挙に進歩党公認で力行し、落選しています。(*進歩党:新自由クラブの解体後、田川誠一衆議院議員が1人で設立)同衆議院選挙にでた吉田つとむは、その進歩党推薦で立候補したことで、東京でただ二人の進歩党縁故者でした。その橋渡しをして頂いたのが、世田谷区の故 阿部俊之都議会議員(進歩党公認で唯一の当選者)でした。よって、田中良氏は、それからの縁で良く知っている関係でした。

 その後、吉田つとむは、町田市議選に出て落選。翌年、田中良氏は杉並区議選にトップ当選をしています。その後、都議選に、第一次民主党公認で立候補して当選。第二次民主党ブームの中で5期目に民主党が圧勝し、都議会議長にも就任しています。しかし、その任期途中に、当時の山田宏区長が辞職して国政に出た(落選)ことで、その杉並区長選挙に田中良氏が立候補し、初当選して以降、実力派区長として3期目を果たしてきていました。その間、私は何度か、選挙の中に、陣中見舞いを持参してきました。そのほか、世田谷選出、山口拓都議会議員の政治パーティーでも顔を合わせたことが数回あり、すごいキャリアの差が出てしまったという思いがありました。

 その後、最後に顔を合わせたのは、新宿ゴールデン街で活躍した人の出版パーティーの席でした。私は、その種の飲食店にはなじみがないが、全共闘運動にかかわる名前があったので出向いたものでした。

怪しげな香りの手紙に誘われて新宿に繰り出す2018.03.21

町田市議会議員 吉田つとむはインターネットを武器とする! : 怪しげな香りの手紙に誘われて新宿に繰り出す2018.03.21 - livedoor Blog(ブログ)

 行ってみると、この場の顔見知りは、杉並区長 田中良氏だけだったので、しばし、懇談した記憶を思い出し、上記のブログ記事をリンクしました。私が市議改選で、議長を終えたばかりの時でした。

 その後、しばらく顔を合わせる機会がなく(4年)、今年の町田市議選に私がまたまた出た際に、郵送の陣中見舞いがあり、その御礼の電話を妻がして、久しぶりに会話をすることが直近での印象でした。よもやの落選という印象でした。

 メディアの選挙解説では、当時でも話題になった、新型コロナ自粛期間中のゴルフ参加が大きな要因として書かれていました。確かに、問題とされる内容ではありますが、政策的な課題の問題(児童館閉鎖や道路建設)が記してありましたが、記憶に残るところでは、地域の都市公園をつぶして、保育所を建設することが話題になった記憶があるものです。

 選挙ですから、相手があります。

 これまで、区長を変えたいという熱良い運動、行動があったわけです。その運動の中に、適正な候補者が登場し、現職を覆したと理解しています。

  

 総じてその経歴から、田中良氏の政治スタンスは、自民党とは反対派にあるか、距離を置いたものでした。ところが田中良氏が区長2期目からは、都議会で実力をつける間に関係が深まった地元の各種団体との縁が主体となり、かつ、自公の与党化で、本来の後援者、後援会が離れて行ったものだと解しています。それは、政治資金パーティーの案内状に表れており、「杉並の勇気」として、田中良氏の政治スタンスを表していたものが、「初心はどこに」とふと思わざるを得ない内容であるものとなっています。

もちろん、これは二人の関係において、当方はその後も市議会議員を超える選挙は3度の都議選に及ばず、田中良氏に対して、政治キャリアの重厚感に圧倒的な差がついている僻みが入っているという解される向きもあるでしょう。

 

 なお、今回、区長選挙と同時に行われた区議補選の結果で露わされたことで理解できますが、都民ファーストの会、日本維新の会が今一つ存在感を表せない政治勢力でした。両当事者の見解、説明は別として、それらが、すでに現「与党」の補完勢力的に見なされてしまっているという現実が、東京では露見しているのではないでしょうか。

また、中央政界では、スタート以来支持率を高めていた岸田内閣がここにきて急速に低下しています。岸田首相のロシアのウクライナ侵攻でガソリンや食料品の物価が上がったという説明で納得しない層が過半になっているように思えるわけですし、消費税の増加と、法人税の引き下げの関係で、高市早苗政調会長の説明が一方的な主張であるという判断が、国民意識の中に表れていると見ています。

 翻って、この杉並区は、原水爆禁止の住民運動が、当時の杉並公会堂でスタートした地であり、そうした住民運動とゆかりが深い左派党派が強固な基盤を持ってきました。また、それらとは一線を画した、独立系左派、極左系党派も別個に地域に深く根を張っており、両者勢力の大半が連合して、現状打破を目指せば、古びた石原軍団をも排し、盤石の各種団体組織をも覆す力を有しているという本来の姿を発揮したのではないでしょうか。

 長らく顔見知りであり、東京区部では数少ない知人でもある田中良氏が、初挑戦の衆議院選挙以来、初めての落選という結果を聞いた次第です。

思い返せば、昨年の座間市長選挙で現職3期の実力派候補である遠藤みきお氏(若干の知古がある)に、前回市議会選挙トップ当選の(いわゆる市民派)女性候補である佐藤 みと氏が直前に反対派を糾合した候補として登場し、一騎打ちの後、さっそうと市長に当選した経緯が思い出されます。振り返れば、この間の首長選挙において、目立たなかったいわゆる市民派候補が、偏狭な左翼スタンスを出さず、いわゆる市民派ぶりを示せば、現職の有力候補に打ち勝つという事態が起きているように思います。

そうした意味で、初当選した 岸本聡子杉並区長は、公共政策や公共サービスの在り方をオランダのNPO組織で研究し、2020年に、「水道、再び公営化!欧州・水の闘いから日本が学ぶこと」という著作を表し、話題を集めたとされています。この4月に杉並区に移り住んだばかりと言うあり方を、「杉並区」の都市住民が好んだということなのではないでしょうか。東京や神奈川、あるいは首都圏では、こうした行政の在り方を関西とは違った視点、市民運動の高揚として出てくるのではないでしょうか。それがまた、国政の参議院選挙にも表れるような気がします。

 そうした今日、明日の話は別として、長年の縁がある田中良氏は、まだまだ、どこかで、何かで政治的な力量を発揮されると思っています。
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