今年の大学祭見学は第3回を迎えました。:本日は、世田谷区砧にある日大商学部の大学祭(第51回砧祭)に初めて出かけました。日大は多数の学部と日本有数の学生を擁する大学ですが、各学部が別々のキャンパスに点在し、商学部が小田急線成城駅からバスで行ける場所にありました。本日のタイトルは、大学祭見学(第3回):日大商学部は①に商売ゲームが推奨、②教授から歓迎される2022.10.29としました。
実は別の大学に行こうと思っていたら、いずれも入場定員数が満杯になっており、ネットで検索して制限数が無いこの日大商学部の大学祭に着た次第です。キャンパスに入ってみると、いずれも真新しい建物となっていましたが、入場できたのは、最初の建物・本館に続いた2号館内でした。
先に、全体の感想を言いますと、大学祭として実にあっさりしていました。まず、入場は検温と消毒に身でしたが、飲食店舗がゼロでした。従来、飲食店とお笑いとミスコンだけと言う組み合わせという大学祭が多く、正直うんざりするものでしたが、その真反対(お笑いは開催されている)にもさめた感覚があります。もちろん、パンフレットを見ると、一通りのものがありました。
さて、大学祭に出向いて、ゼミの発表、企画の部屋を巡ることにしました。最初に入った「秋川ゼミ」は、「ゲームで学ぼう!食品ロス」と言うタイトルで、流通過程で発生する食品ロスに関するボードゲームの体験会でした。全体で1時間かかると言われ、一瞬ひるみ(昼食も取らず、これからの時間を過ごすのかと思った)ましたが、時の流れ、期待を裏切ってはいけないと思い、倍速でやってほしいと頼みました。快諾いただきましたが、優しい学生で、助かりました。
そのゲームは、参加者が、食品販売の「小売り」と「卸売り」に分かれ、選択した「小売り」は客にある商品を古い順に売り、締め切り時点で余りなく売り切るゲームですが、販売期間がかかり過ぎたものはフードロスとして、廃棄するものでした。販売高を売り上げ金、廃棄分をマイナス金とし、最終的な販売額として計算しました。20ポイントを獲得しました。
ユーチューブ動画:日大商学部砧祭:企画のフードロスを減らし、販売を増やすゲームを体験2022.10.29
私が一人で参加したため、逆に、「卸売り」はゼミの学生が担当してくれました。本来は、別のもう一人、進行役が必要でしたが、前半部分は人が足らず、隣の学生がそれも兼ねてくれました。本来は、この「小売り」と「卸売り」の双方は、相手の事情が分からないまま進行するそうです。ゲームであり、商売ですので、相反するものと想定されているようでした。*でも、「現実は違うよ!」とその学生に話しました。なぜなら、卸売りの営業職を自分の仕事としてきた自分の青春を振り返るならば、小売りと卸売りは対立するものではなく、協同して売り上げを増やし、共に反映して、他社と対抗して言うものだと承知してきたからです。
ちなみに、吉田つとむが営業職を務めた会社は、博多人形の卸売り(一部製造、大半は仕入れし、他に直営販売店を1店持つ、卸売り主体の会社)でした。商品は博多人形と言う粘土を型どりし、それを素焼きし、最後に顔料で着色したものでした。デパートの人形売り場、人形店、ホテルや旅館、観光地の旅行センターや土産品店を巡っていました。大半はルート販売、一部に飛び込み営業をしていました。博多を拠点に、西日本各地と東京を対象にしていました。私が入社したころまでは、海外への貿易輸出の比重が一定ありましたが、高度成長期の国内大量販売ルート客筋の拡大に優先選択をしていました。オイルショック時に一挙に衰退していきました。製造もおこなっていたので、生産(分業の職人さんと対応)、製造業者(あるいは職人)から仕入れ、小売りや商社機能の卸売り企業への販売を、日々行っていました。結果的に、多様な方と話す機会がありました。つい、学生相手に講義をしている講師風な説明になりました。
さて、この「ゲームで学ぼう!食品ロス」の卸屋さんは、顧客に品切れで売りそこないが少ないように在庫管理し、あるいは消費期限切れ商品を廃棄することになります。販売高と、売り損ないと消費期限れの廃棄高を相殺し、総合売上高を計るものでした。ポイントは聞きませんでしたが、ロスがやや多めのようでした。
なお、ゲームの開始前には、その説明動画があり、学生が創作したもののようでした。こうして、学生が単に勉強だけでなく、そのプロセスをわかりやすく表現するには、どのような方法かを自ら考えることが大事でしょう。果たして、このゼミの学生さんたちは、販売の中に自分を投じていくのか、今回のゲームのように、創造分野に関心をいだいていくのでしょうか。でも、「販売って創造だよ」で〆たいと思います。
次に、「時田ゼミ」は、所在地の祖師谷商店街になじみ深い、ウルトラ街づくりの会から提供された、グッズの展示をしていました。ウルトラマンといれば、その作品の何点かを監督した、故飯島敏宏氏が、町田市成瀬に居住されていました。町田市民にはなじみでした。
ユーチューブ動画:日大商学部大学祭砧祭の企画、地元になじみ深いウルトラマングッズの展示2022.10.29
高久保ゼミの部屋は、「アジアの次世代ビジネスモデル」のタイトルで、3チームの研究作品が研究発表されており、それぞれの担当者から説明を受けました。特に、自動運転車の説明がありましたが、日中では、その開発意図、製作中心メーカーに相違があることに関心が向けられていました。ちょうど、私が先日、自動運転車に体験乗車したことを話し、その動画も一部見てもらいました。そうこうするうちに、そこに高久保豊教授が来室され、挨拶する機会がありました。高久保教授は、「院の発表ではないので専門研究の企画ではないですが」と謙遜される言葉で始まり、しばらく懇談する機会を得ました。私からは、今年と、以前に訪問した各大学の大学祭の相違を説明させていただき、日大商学部の企画では、「秋川ゼミ」の大学祭企画がよく出来ていた旨を話しました。一巡して、引き返す最中、高久保豊教授が秋川ゼミのルームに立ち寄られているところに入り口で遭遇しました。一来訪者の意見を虚心に受け入れていただき、ご自身でそれを確認される姿に、学び心を忘れない研究指導者の在り方に感動しました。
たまたま、足を踏み入れましたが、この日の日大商学部の大学祭(砧祭)は、思いがけず、学生の学びの心と、教授の飾り気のない対応に温かみを感じた次第です。大変、有意義な時間でした。
なお、その他、留学生の企画室に入りました。ゲーム類が数種類をあり、その一つの「投壺」に挑戦しましたが、ことごとく失敗しました。その後、来場の記念写真を撮りました。同意を得たうえで、以下の掲載致します。
結果、この日は、昼ご飯を食べないまま、午後3時近くになって、大学の近隣で中華を食べ、成城駅より、町田市に戻りました。
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吉田つとむHP 町田市議会議員 吉田つとむのブログ
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