4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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統一地方選挙の激変とその予兆の解釈①(政党と候補者)2022.12.17

選挙
選挙戦最終日、遊説も終り、事務所前でささやかな打ち上げ

 先日、茨城県議会議員選挙があり、自民党の候補者に多数の落選者(県連の幹事長を含む現職10人が落選)がでて陣容が激変したというものですが、実態は、毎回のように自民党公認で立候補していた幹事長らのベテラン議員が落選し、無所属で立候補していた新人が多数当選したというものです。当事者にとっては大激変ですが、組織にとっては単に新陳代謝が加速されたのに過ぎないのかもしません。現に、その中には自民党推薦であったもの、あるいは会派入りが予想されるものもあるようです。地方議員としての経験上、通常はここまでくると議会内会派が二分するのですが、当選した議員にとって、メンツよりもポストと言うのも自民党につきものの体質でもあり、茶番も陰謀も隣り合わせであるのが地方議会の自民党の正体と言えましょう。

開票当日、地元新聞の記者が、4期連続トップ当選の報を伝えてくれる。事務所は妻と二人。記者も苦笑。

 ついで、この間、参議院選挙で(突然)当選者を出し、政党要件も満たした参政党が、地方議会議員選挙に候補者を擁立し、連戦連勝と言う話題があります。そのHPを見ると、6か所の選挙区で7名の候補者を出し、かつ、その全員を当選者としたと言うものを冷静風に記述しています。先の参議院選挙で当選した副党首の神谷宗幣参議院議員は、来年4月の統一地方選挙には500人の候補者を擁立すると豪語しており、他の政党と異なる点は、候補者選定を兼業を前提とする旨を明らかにしている点でしょう。ある意味、落選した時のショックを和らげる効果があるし、議員活動と一般社会でお金を稼ぐ自然活動を同時に行うという利点も見逃せないかも知れません。

 ただし、私はこの参政党のスタンスに疑問を持っています。幅広い党員が献身的に選挙活動に参加して候補者を支えるわけですが、当選者が出た後に、その関係をどう維持するか、候補者になり、当選した人(議員)と、活動家登院と極めて厳しい関係が生じるでしょう。以下、後述。

 旗を掲げたもののダメになった党(政治団体)では、「つばさの党」というものがあり、地方選挙で勝利したかのように見えましたが、当選者がすぐに離党する議員が出てしまう状況になったり、町田市議選では当選に至りませんでした。無所属、無党派の議員や他の新興政党の候補者が当選するような選挙区では持ちこたえる力量がありませんでした。以後はもっと厳しくなるでしょう。その党首は、活動主体をNHK党に移しています。

 NHK党の場合は前回の統一地方選挙で一挙に数十人の当選者を出し、その党首自身は立花孝志氏は、前回の参議院選挙で当選しましたが、比例区と言うことがあって、自分は別の選挙に立候補し、NHK党は繰り上がりの議席を確保し続けていますが、その広報宣伝力が落ちたことな否めません。選挙のカリスマの様相でしたが、その地方議員当選者のかなりの陣容が離反していきました。3年後となる昨年の参議院選挙では、有名ユーチューバーを候補者に取り組み、再度、当選者を出しましたが、当事者が当選しても外国から帰らず、議員としての活動が不振であることに批判の議論が出ており、次の統一地方選候補者は現職を含めて大苦戦は必須でしょう。有権者は安直な地方議員現職に極めて厳しい判断をするでしょうし、NHK党の新人には、絶壁のような障害が待っているでしょう。党首の立花孝志氏は、次の統一地方選挙では、タレント候補を擁立する構想を打ち出し、「政治家女子48党」と言う政党を作り、その登録者も一部発表しており、すでにNHK党自体の統一地方選挙には興味を失っているように思います。その「政治家女子48党」の候補予定者がその名の通りに集まれば当選者も出るでしょうが、一定水準のタレントであれば、それ自体で当選する道があるものと理解しています。思うに、「個」の特性を売り出すべきタレントが、集団であることを目指すのは、AKB48の衰退よりはるかに速いペースで人の興味を失うでしょう。果たして、来年4月まで賞味期限はもちろん、消費期限を失っているかも知れません。

 さて、参政党ですが、統一地方選挙500人の擁立はなかなか難しいと思います。立候補したい人はいるでしょうが、売り込みに来る側は、表も裏も良い面ばかりを表現します。公明党や共産党はその人物評価に時間をかけて、煎じ詰めて登場してくるので、×候補はめったに出てきません。他方で、公募で候補者を集める日本維新の会などは、顔が良く、経歴・学歴が飛び切りよく、弁舌さわやかな人材が収集されており、最後は論文の出来で評価をしており、特異な人材が往々に出ています。失礼ですが、社会的な常識を無視したり、保持していない人材が、議員当選後、「先生」と呼ばれて舞い上がる現象が何度も見かける事態を生じています。日本維新の会の関西では、こわもての先輩がいることで自重するでしょうが、全国各地の「上」がいない地域では、怖いもの知らずとなってどんな跳ね上がった行動を取るかも予測できません。その異常さは、役人や業界人が、当選議員に「先生、先生」と言いより、当事者をえらくさせてしまうことから堕落の路が生じてきます。

無所属議員3名で、会派「無所属」を構成。4期、6期、8期の議員で構成しています。

 話を戻して、参政党は、来年の統一地方選挙において、日本維新の会と候補者の争奪戦をすることになるでしょう。参政党が、統一地方選挙で500人の候補者を擁立するということですが、参議院選挙の参政党獲得票を地方選挙でそのまま出すことは極端に難しいでしょう。それは、地方自治体の政治課題は、参政党が思い描く様相とは異なっている点です。一番の違いは、国や地方自治体のコロナ対策、対応が現状とは大きく異なり、ワクチン接種の反対運動のみでは、統一地方選挙に大きな、大きな集票力を発揮することは難しいだろうと推測するものです。いずれにしても、参政党は相当数の自治体議会で、100人ほどの立候補者、当選者を出せるでしょうが、その中で5人-10人は党でコントロールできない人材が含まれることが容易に推測できます。なぜなら、議員になると、すぐに大半の議会で会派構成があります。一人でやるのか、大所帯に入るか、少数グループで活動するかの選択です。党は、次の国政選挙があるので、その参政党の名前で活動させたいでしょうが、地方議会の会派側はその対極にあります。なんでもできると思うなら、「どうぞ、やって見なはれ」と答えたいと思います。

 次は、れいわ新選組ですが、この政党も今回の統一地方選挙は正念場かも知れません。(続き)
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コメント

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  2. […]  この記事は、統一地方選挙の激変とその予兆の解釈①(政党と候補者)2022.12.17  と  統一地方選挙の激変とその予兆の解釈②(西東京市議選の結果を見て)2022.12.27 の続きです。 ココでは、前回記述の政党・政治団体(日本維新の会、参政党、NHK党(翼の党、政治家女子48党を含む)を省いて記したいと思います。 […]

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