統一地方選挙：福岡県議選の糟屋郡選挙区定員3は無投票で当選者が決定2023.04.05

　この日は昨日より、福岡県粕屋郡篠栗町に来ています。福岡県は県議選の真最中ですが、この福岡県議選糟屋郡選挙区（定員3）では、3名の立候補届け出しかなく、3月31日午後5時で選挙戦は終了し、届け出した候補者3名は無投票で当選が決定しました。いわゆる無風区と言うものです。ただし、当事者の見解は必ずしも「無風区」と言うものでもなく、かつ、それを最良の目標としているわけではないケースもあることを知りました。つまり、孫氏の「戦わずして勝つ」が、全てに対応する定理の公式、永遠の真理と言うわけでもないことを伺い知るものでした。

　今回の統一地方選挙の前半戦、すなわち道府県会議員選挙（及び、政令指定都市議会議員選挙）は令和5年3月31日に告示されました。この福岡県糟屋郡選挙区は定数3名のところ、ちょうど3名が届け出し、届け出締め切りの午後5時まで他に届け出が無く、その日の夕方まで選挙戦を展開した時点で、その3名全員の当選が決定したものです。今回の統一地方選挙の全国における選挙状況では、例えば1人区などでこうした無風区の選挙区も多数あるものです。

　以下、中身を見て見ましょう。以下の3名の方です。

当選：吉松源昭（よしまつもとあき）
自民現54歳当選：6回目推薦：農政

当選:西尾　耕治（にしお　こうじ）
公明現62歳当選：3回目

当選：冨永　芳行（とみなが　よしゆき）
立民現39歳当選：2回目推薦：国民県連・社民

　この選挙区には、日本維新の会や共産党が立候補しておらず、また、他のミニ政党の候補者、さらには諸派・無所属の候補者はありませんでした。自公候補以外では立憲民主党公認候補者（当選1期）に国民県連と社民党の推薦がついており、強力な布陣となっていました。私は前回の初挑戦の時に、この冨永芳行県議候補にあっています。誰しも新人に言えることですが、新しく登場し、従来の基盤を切り崩して立候補に至り、初議席を確保してきたわけです。
　また、上記の自民党の候補は1名であり、かつ、福岡県では政治的に強い影響力を持ってきた農政連の推薦もついており、盤石の候補者と言えましょう。公明党はこの地域であれば、元来国政でも一定の地盤を有してきており、3議席目には入ることが十分に可能であると見なせるものです。

　つまり、この自民党・公明党・立憲民主党の3名はおのずと優位性を保っており、結果として3名の候補者に立候補が限定されたという次第です。これまでには、無投票の当選はなかなか無かったということでした。
　3月31日に告示日に2期目当選を決めた、冨永芳行（とみなが　よしゆき）候補は、翌日の4月1日から、県内の激戦区の応援に入っているとのことでした。政党候補であるが故のことであり、かつ、本人にとっては他の選挙区でどのような選挙が行われているか、また、候補者はどのような選挙戦を行っているかを学ぶ良い機会となっていることでしょう。どうぞ、議会が始まったら、しかり、議員活動を継続していただきたいと思います。（この項では、続く分は、ご本人の取材記事を別途掲載致します。

　他方で、この糟屋郡内の篠栗町では、統一地方選挙の後半戦で、激しい選挙戦が繰り広げされる見込みです。その当事者の方ともお会いできましたし、街の有力者の方にもお会いする機会を得ました。その件も、後日、地方選挙情報として掲載予定です。
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