統一地方選挙の実態的総括⑫統一地方選挙から1ケ月に予定通りに街頭演説した落選候補者2023.05.21を書きました。統一地方選挙の後半戦が4月23日に終わり、それから4週間(おおよそ1ケ月)が経過しました。大半は当選者の喜びの声が伝わってきますが、落選で苦汁をなめる候補者も大勢いるでしょう。
私は、約100票差で落選した候補者の街頭演説会に同席しました。八王子市議であった若尾きみえ議員の現職中に作成していた政治活動ポスターで告知していた日程が、今日の午後2時の街頭演説会でした。

八王子市議であった若尾きみえ候補ですが、最下位当選者(3010票)に対して99票差の2911票を獲得しましたが、及ばず落選でした。最低当選者の96.7%を獲得したのですが、100.1%以上を獲得しても当選してほしかったと今も悔やまれます。私自身も何度も選挙応援に出向いているので、家族や関係者の方々の顔も分かっているので、この苦渋が推量されるものです。皆様、大変お疲れ様でした。
翻って、この99票の間に2人もあり、また、その前後の票数を見ても、最下位当選ラインには団子状態で候補者がひしめき合っていたものです。今回、落選者だけで18名もありました。それほど激戦であったわけです。若尾きみえ候補は、これまでの選挙で3勝2敗でした。2度当選、2度落選、そして前回カンバックしていました。最初の2度当選は組織にあっての当選で、現状の無所属とは違っていました。前回の当選はそれ以前から交流があった都議会議員(2期当選後、昨年の都議選で落選)とタイアップしての当選でした。その都議の落選を期に、政治的な立場の違いもあって、若尾きみえ候補は昨年の7月以降は単独で戦う状況に落ちっていました。つまり、前回の選挙が比較的に下位での当選であったわけですので、今回の選挙は相当の準備と体制で臨むべきものでした。
しかし、市議現職で4年間いると、市民との交流が多く、また議員を後援者しか集まらず、自分の支持ははるかに増大していると感じるものです。要するに、それが現職と言うものです。ただし、その現職あっても、政治活動用ポスターを持って回ると、全てが順調ではないということがわかるものです。自分より勢いがある陣営が自身が拠点とする地域にも浸透してきており、あるいは街頭に出てみると、他の予定候補者の方が自分が人気がありそうだということが、冷静に見つめれば理解できることです。
昔の自民党の現職議員であれば、有力後援者を通じて、支持者の引き締めを行っていました。しかし、現在の無所属議員にとって、4年を経過すると状況は一変していることがあるでしょう。それは一般的な無所属議員の場合は、後援するのが組織ではなく、個人であることによって、前回は有力な後援者であった人が亡くなっていたり、高齢で動けなくなっているケースが往々にして起きるものです。支持政党や支援団体を持たないか、完全無所属の議員は自分が前回に比べ、かなり不利になっていることを承知するべきでしょう。
この間は、コロナでリアルな交流が低下していました。組織を通じた縁がない人、あるいは薄い人はそれをカバーする取り組みが必須でした。若尾きみえ候補の選挙戦の後半は、とても前向きでした。陣営の人も良く動いていました。ただし、旧来の政党や陣営は、今回の大量の新人の立候補に合わせ、早い段階から陣営の引き締めを図っていました。新しい陣営は物量作戦を投じていました。
そうした他陣営に対して、現職の若尾きみえ候補はどうあるべきなのか、私が思うに、他の大きな存在に頼る方法もあったでしょう。いや、結果論ですが、4年間で、今回の獲得票の10%増を得ておれば、最下位当選者から4位ほど上位になっています。それほど、今回の選挙は乱戦、混戦でした。大変かも知れませんが、日常活動の積み上げが候補者の得票引き上げを保証したものでしょう。
今日は、前八王子市議の若尾きみえさんの現職中に作成していた政治活動ポスターで告知していた日程の日でした。今日の午後2時の街頭演説会に、私も同席し、八王子駅北口で応援の弁を取りました。

なお、今回の統一地方選挙では、思わぬ落選者が出ています。人は現職に飽き足らず、新しい人材を求めるものです。自分が地方政治に必要と思うなら、そのことを人に告知する手数と、それを効果的に伝えることにも注力すべきものと思われるものです。
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