町田茶道会(高野宗佳会長)の月例茶会が開かれました。本日は晴天に恵まれる中、裏千家の小山宗真先生の席でした。本日の2回目の席でしたが、他の方に続いて和室に入りました。しかし、図らずも正客の席となり、またもや冷や汗でした。季節が変わり、今月から炉が切られていました。美味しくお茶を頂きましたが、ちなみにお菓子は紅葉の絵柄のものでした。
この日は、能ワークショップが設定されており、講師は、能楽観世流シテ方の梅若紀佳さんでした。紀佳さんは3歳から舞台に立ったという人で、生まれた時から能の世界にあった人材です。シテ方というのは、能の主役を務める演者とその集団をさすそうです。その相手をワキと呼び、ワキ方となるそうです。能舞台は家系にも徹底した分業を前提にしていると思われます。どうしてそうなったかまで振り返らず、受け止めたいと思います。
この日のワークショップは、梅若紀佳さんとその教室の方は、町田市文化交流センターの室内に設えた舞台で、「老松」の一節を謡っていただきました。時に、その後半部を、参加者にご指導いただきました。あの特殊な抑揚をまねる場でした。
昨日は、津田塾大学祭に出向きましたが、その際、能楽を学ぶサークルにも立ち寄りました。今日のことを知らずに立ち寄ったものです。私は博多人形の卸販売の営業をしていました。
博多人形には、「能物」も取り扱いますが、それは家の床の間に飾るもので、高額でした。今から50年前では最低数万円していました。作家は無形文化財の小島与一、置鮎與市、白水八郎さんなどがいました。能面では壁掛け型で小面、般若、翁などを販売していました。*今、ネットで見ると、それらがわずか数百円から千円程の値がつけられていました!当時、一般の博多人形の価格が千円(童物)から数千円(美人物、黒田武士)のものが主流でした。こうしてみると、当時羽振りが良かった伝統工芸の産業としての凋落ぶりは感慨深いものです。
他方で、伝統芸能の能自体はしっかり現実世界に対応して存立している姿に感心するものでした。
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