昨日は、国が運営する宮ケ瀬ダムを視察見学しました。相模川水系ダムと記載されていますが、この宮ヶ瀬ダム以外に、広域の複数のダムの水を相互に交流できる地下の大きな送水管でつながっているというのが特徴でした。宮ケ瀬ダムがるには、その上流水系で中津川水系と言われており、この宮ケ瀬ダムの下流にあたるところで、吉田つとむ後援会のバーベキュー大会をやっていたことがあります。
このダムは、現場打ちしたコンクリートを積み上げたもので、重力式ダムと呼ばれ、国内最大級のものでした。堤高は156m(国内最高は157m、奥只見ダム)という次第です。*吉田つとむはこの種のダムにはかかわっていませんが、「砂防ダム」の工事には現場営業で山中に訪れたことが何度もありました。
観光見学用にケーブルカーがダムの上部と下部を移動することができますが、この日は利用していません。
この日は、視察見学でしたので、主に、構造的なお話と歴史を学ばせていただきました。先の重力式ダム、貯水と放水などを学び、実は見えないところで周辺ダムと大きな送水管で結ばれ、相互に貯水の調整を図ることができるというものでした。ダムの機能としては、水位調整(洪水時の貯水と放流)、流水の正常化(適正な農業用水、魚などの生育)、水道用水の供給(最大の目的)、および発電があります。
この日は、上記の講習後、堤堤にあるエレベーターを利用して、ダムの底辺部、中段部をそれぞれ見学しましたが、カメラやビデオの撮影を認められない場所、部分もありました。水道利用ですが、この水利は神奈川県内の人や農林水産業、商工業に役立っていますが、町田市はつくづく神奈川県となじみ深いと思われます。
また、ダムと言うものは、元の川の流域を水面にするために、そこに住んでいた人々にその住まいと仕事を立ち退いてもらって、それらを湖底に沈めて成り立ったものです。宮ケ瀬ダムの入り口にある、水とエネルギー館には、当時の住民の皆さんの生活ぶりが資料と映像で展示されており、一般公開されています。また、この宮ケ瀬ダムは計画から完成まで30年と言われましたが、こうしたダムの計画と完成までの経過には膨大な時間がかかると言われています。また、その本体工事だけでも10年以上の時間を有しています。なお、時の政権で建設中止が決まり、その後に再開して2020年に完成した八ッ場ダムは68年の歳月を要したと言われています。
この、宮ケ瀬ダムの場合は、他に比べ、順調であったということでした。この宮ケ瀬ダムは平成13年に本格運用開始をしたものです。
筆者は、少年時代に、筑後川の上流に建設された下筌ダム、松原ダムの建設反対運動を果敢に展開した地元の山林地主 室原知幸氏が有名になっていました。子ども心ですが、自分の財産を費やして、国家権力の横暴さに歯向かった、その戦いぶりにあっぱれさを感じていました。その室原氏が拠点としたのが、みづから山林に造った「蜂の巣城」を思い出しました。経過的に、室原氏は理論武装をなし、自分の財産をつぎ込み、国家と裁判と直接行動で対決したものですが、周りの人が兵糧攻めにあい、ついていける人がだんだん減り、室原氏は「蜂の巣城」に立てこもり、強制執行の兵に対して、黄金色の雨を降らす手を使って抵抗しています。
その裁判で、室原氏本人は敗れ去りましたが、その後、土地収用、補償、地域振興などに関する法が多く変わっていったということでした。
ダムの中は、高低差が大きな場所の点検用モノレールがありました。また、その部分を含めて、通路は相当通っているようですが、詳細を見た、聞いたわけではありません。ダムは巨大な構造物であり、また、その蓄えた貯水によって、ダムの下部部分は強力な水圧がかかっており、かつ、内部の通路は気温が十数度に保たれていました。この時期、外と内部の気温差が特に変化を見せていました。
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