2024.12.22-23で出かけていた大阪府四条畷市の市長・市議補選の電子投票選挙を現地に出向き、取材視察しました2024.12.31その四条畷市の市長市議補選の電子投票選挙視察報告書をアップしました。
この報告の一部はすでにブログに掲載したものですが、その残りの後半部分、さらに現地の個別の投票所の視察内容に報告文を合わせて掲載しました。


市長・市議補選の投票時間を表した(午前7-午後8時)幟旗と開票所の総合体育館
視察を行ったのは、市役所東別館の投票所
最初に伺った投票所は、市役所本庁舎の道路を挟んだ東側にある「市役所東別館」でした。建物に入ると、すぐに2階に上がる階段とエレベーターがあり、階段を昇りました。2階に上がると、すぐに投票会場でした。選挙管理委員会の視察受け入れで訪問しているわけではないので、投票会場入り口でストップ。投票所の入り口と出口で様子をうかがうのみでした。



この投票所では、入り口に電子投票機のデモ機がありました。簡略な説明でした。
投票は市長選挙、市議補選の2段階になっており、最初に市長候補の選択を1台の電子投票機で行い、ついで、次の電子投票機で改めて市議補選の候補者を選択する方式になっていました。内部の全容が見えていたわけではありませんが、まず、点字投票を行った方は見かけませんでした。電子投票機の設置台数はよく見えませんでしたが、片方で4-5台配置されている様子でした。*次の投票所では、電子投票機の配置数と配置状況が外から伺えましたので、下段の項目の欄に具体的に表記しました。

メインの活動は、投票所外で行った、投票終了者に電子投票選挙の感想を聞き続けることでした。

有権者の世代は幅広く、有権者の2世代と子どもさんという家族もありました。私は順不同で、とにかく出てきた方に電子投票選挙の感想を伺いました。かくも、「簡単だ」と言う言葉が出てくるのを信じがたいほどでした。

選挙の投票所では、その投票前に「ゼロ票確認」という手続きが行われます。投票管理者が投票箱の蓋を開けて、中がカラである(投票用紙が入っていない)ことを投票に来た最初の有権者に確認してもらうという作業が欠かせません。これは電子投票選挙になっても同様で、電子データがカラであることを確認してもらう作業が行われますが、今回も同様でした。聞いてみると、電子投票データが納められるタブレットに取り付けたUSBには、データがゼロであることを、各々のタブレットごとに確認作業が行われたと言うことでした。これまでの電子投票選挙では、土曜日から視察見学したものもあり、このゼロ票確認の場面(午前7時)に居合わせたこともあります。
次いで、視察取材したのは岡部小学校投票所
校舎の玄関を入るとシートが敷いてあり、靴を脱がずに投票所もなっている部屋に進むことになっている。建物内の導線は分かり易くなっていた。また、会場はエアコンの暖房が入っており、従来の体育館に比べ、来場者対応が改善していると言えましょう。
なお、導線で言うと、学校校門から校舎に入る際、徒歩の最短距離方向は夕方では暗さが目立った。明るい部屋を出て、建物の外に出る暗さが目立ち、それが階段になっている点を自身で体験した上で、改善が望まれると判断しました。

その岡部小学校は、大規模マンションがすぐ近くにある投票所でした。午後5時頃から午後6時頃まで学校の出入り口で電子投票選挙の感想を投票終了者にインタビューを実施。数の集約が目的ではないので、単純で感想を尋ねることにしました。そのインタビューでは、「投票した候補者を聞くのでなく、電子投票選挙の感想を聞かせてください」と話すと、だれでも気軽に返答していただきました。
全員が初めての体験であったにも関わらず、「簡単だった」の一言に尽きたと言う印象が残った。上記のように、この投票所は大型マンションに近く、比較的に若い世代の親子連れが目立った。

有権者にとって、タブレットは普段からなじんでいるものであり、むしろ、聞きなれない氏名を書くより、モニター場面でいずれかを選択するという選択は実に容易であったろう。
投票所内の写真を全く撮っていないが、投票台が4台あり、各自にタブレットが1台づつ配置されていた。次に、少し低い位置に、広めの投票台があり、左右に2台のタブレットが置かれていました。車いす用の投票台と理解しました。この方々の場合は、間を置かずに、市長・市議補選を行う体制になっていたが、次の投票台は市議補選用の投票台とそれぞれにタブレットが1台づつ置かれていた。車いすの方の入場には遭遇しませんでした。手前が、点字投票の記載スペースになっていたが、訪問中の点字投票者は見当たりませんでした。
なお、従来、新見市における第1回目以降の電子投票選挙では、目が見えない方用には、投票者がヘッドホンで選挙の投票方法を音声で聞き、モニター画面で候補者を選択する方法がとられてきた。目が見えないことで電子投票選挙にハンディにはなっていないのが一般的ではないかと理解されました。今回は、それがシステムから外され、電子投票機としては、簡略化されたのでないかと推測しました。
目が見えない方にとってどちらが良いか、あるいは人によって選択ができるかの双方が設置された方が良いか、当事者や関係者の見解を伺いたいと思ます。
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吉田つとむHP 町田市議会議員 吉田つとむのブログ
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