大分市議会議員選挙は2025年2月16日に投開票が行われた。ニュースでは、 「大分市議会議員選挙、新議員の顔ぶれが決まる…国民民主党の阿部邦彦氏がトップ当選」(読売新聞見出し)、「大分市議選44人の顔ぶれ決まる 国民民主が初議席、最多得票で当選」(TBS見出し)と報道し、朝日は選挙の得票数などを一覧で表記しているものもあるが、概して、今が旬の国民民主党候補のトップ当選を報じている。話題の党首を休職中の方も応援に入ることが大々的に書かれているものでした。
初挑戦となる国民民主党が1名の候補者に絞っての選挙であり、時流で言えば、そのトップ当選がほんとにニュースかと思うが、勢いがあるものに乗るのがマスメディアの病理的な傾向と見る解釈が的を得ているというものでしょう。ただし、選挙のプロが候補者情報の中身を見ると、阿部邦彦氏は、宮崎県が本拠地の旭化成グループ、その先端企業の一つ:大分の名門高校の出身、旭化成メディカルMT株式会社に入社した後は、労組の中執を務め、労組専従となっている。そして、今回の選挙に臨んでいるわけであり、連合の中で最大組織のゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)の候補者であることで連合のサラブレッドであることがわかります。
もちろん、大分と言えば、社会党→社民党の拠点県であり、村山総理を輩出したところでもあります。ただし、時流は、市議選でも社民党の後退は明白になっています。さらに、この大分では国政選挙で社民党から立憲民主党に代わり、立候補した候補が自民党に惜敗し、これまた今回の市議選の結果にも表れたようでした。
変わったところでは、共産党陣営で活動していた一般の成人がそれを離れて無所属で立候補準備行動をしていたが、最後に諸派(みんつく党)の公認で出ていました。元来、その方が共産党の公認候補になれなかったか、あるいは、共産党とは一線を引いた左派陣営や系統の流れに乗らなかったのかという問題があるわけです。それが、国政政党としてスキャンダラスな話題ばかりを提供する政治団体の公認候補となって、しかもその政治団体代表も東京から訪れての総力の選挙戦であったようです。結果は、44の定数に対し54人が立候補して、当事者はブービー。しかも、その二人だけが法定得票数以下、つまり、供託金没収点以下の得票しか獲得できないものでした。今回の選挙では、自民党が後退局面にあるなか、地域政党の候補者も複数が当選者を出しており、いわゆる政党の看板が無ければ選挙が戦えないと言うものではなかったはずですが、選挙の数字は明白に出たものです。この間(数か月間)、その方のSNSを何度か見てきましたが、選挙戦の組み立ては難しいかろうと思っていましたが、余計なお世話かも知れません。
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