先日、実践倫理宏正会町田支部で通常のスケジュールの後、6月誕生の人に対してお祝いが他の方と一緒にありました。日頃、自分は演談をしていませんが、代わりにこのお祝いの場で、皆さんと並んだ中で、引き揚げと成功者のお話をさせていただきました2025.06.29
「人の悪を言わず、己の善を語りません」と語り、実践するのが、この会の特徴であります。
この日は、昔、気になっていた会社の工場見学ができることになった事例を話させていただきました。
それは、自分ちは戦後の引揚者で、朝鮮（今の韓国）から唐津港を経て、郷里の福岡県筑後地方に戻ってきました。親はいろいろの商売をしたのですが、うまくいくためしがありませんでした。私はもとより、引き上げ後の昭和23年の生まれであり、物心がつく出したのは５－６歳くらいであったでしょう。そうした中で、引揚者の中で事業を起こして、成功した人がいる。厳しい環境の中で仕事を成功させている人は立派だと言っていました。
その会社（現在のタカ食品工業株式会社）の社長は、私の生まれ故郷の筑後地方に引き上げ後、学校給食で使用する小さな給食用マーガリンを作る事業を立ち上げ、成功した「鷹マーガリン」という製品を作っていました。その給食用マーガリンに続いて、ジャムやピューレを作る会社でもありました。学校給食用個別ジャムでは全国トップの規模に成長しているというものでした。
親はもちろん、私はその会社や社長に面識は一切なく、ただ「苦労した引揚者の中で数少ない成功者とその会社」という話を聞いていただけです。戦後８０年、米不足が問題になる年を迎えましたが、そのことで、この会社を思い出しました。調べてみると、現在の社長は２代目の方で私と同じくらいの方でした。
今回は、特別に社長とのご縁で会社見学をさせていただくことになりました。とても楽しみにしています。
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