六戸町議選挙:投票所ごとの得票結果数値と視察(聞き取り)と提供資料について
    
  電子投票で実施された、青森県六戸町議会議員補欠選挙は、2016年1月17日に投開票が行われました。町議補欠選挙は、昨年4月町議選挙の中で1名の欠員が生じたものを、今回の町長選挙に合わせて実施されたものです。通常の町議選挙では70%台の投票率があるとされていましたが、六戸町で初めて実施された町議補選ではどのような得票率を示すのか注目されていましたが、町長選挙が現職以外の候補者がなく、定数12名中の1名の町議補選となったことで、きわめて低い投票率となったと思われます。
 選管提供資料(平成28年1月17日執行 六戸町議会議員補欠選挙(各投票区ごとの内訳)投票結果)

 上記の資料でわかるように、投票率が低かったと言っても押しなべてその数字になっているのでなく、多い投票区と少ない投票区では倍以上の差がでています。投開票の翌日、選挙管理員会の担当者に尋ねると、その候補者の住居がある投票票区では高くなっていました。特に、当選者の居住区の投票所では特に高い数値を示しています。その投票率は76.37%と言う高投票数でした。もう一方の候補者の居住区でも他より高い投票率を示しています。比較して、もう一方の候補者の投票区の得票率が35.58%に終わっていますが、両者の得票数差からすると、有権者にはある程度の範囲で、選挙結果が見えていたのかもしれません。全体で、最低得票率は、21.96%でしたが、補欠選挙の特徴と言えるでしょう。

 新興住宅地の投票所では比較的に低い投票率になっているとのことでした。ただし、その新興住宅地の投票所が、全部の選挙で投票率が低いかと言えば決してそうではなく、国政選挙では高い投票率を示しているとのことでした。その理由に関して複数の方から取材すると、隣接する三沢市の自衛隊員の住居や、原子燃料サイクル施設等がある六ケ所村で働く人の住居がその地区の新興住宅地に立っているからのようでした。都会で見ると、新興住宅地の政治傾向とはまるで異なった様子を示しているのでしょう。時間の関係と交通事情で現地を見ることができなかったのが残念でした。その他、各投票区全体の分析を自分で行う時間的な余裕がなかったことも心残りとなることでした。
 
記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合