委員会・特別支援教育と町田市
(03/09/24) 
  
 <見だし>
1. 特別支援教育と町田市 09/18-19:36
2. 特別支援教育と意見書提出 09/18-19:48
3. 町田市議会の請願審査の姿勢を評価 - 天野 09/19-14:01
4. 傍聴者から見た請願審査の状況 09/19-21:16

<関係記事は、こちらをご覧ください>
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1. 特別支援教育と町田市 09/18-19:36

 9月18日の文教生活常任委員会は、」請願第21号 「特別支援教育」に対する町田市の支援を求める請願、及び、請願第24号 「特別支援教育」に関して町田市に支援を求める請願を審査しました。

 大半の会派がその請願提出に際し、署名をしている請願ですが、私は、「国や東京都の対応を見る必要がある」として、継続審査を提案しました。他の見解もあったようですが、全部の委員がその「継続審査」に賛成しました。

 市の説明では、東京都の(最終)方針が出てこないと、今後の対応は出せないとする見地でしたが、委員会の質疑でどの議員の発言にもそれを覆すような状況になく、私は継続審査の提案をしたものです。

 この種にかかわる請願に対し、東京都議会では、その一部を「趣旨採択」し、他を審議未了したようです。
 町田市議会には、この「趣旨採択」というものはありません。採択とはいううものの、読んで字のごとくのものでしょう。

2. 特別支援教育と意見書提出 09/18-19:48

 この請願審査に先駆けて、さる9月16日、市議会の本会議において、<「特別支援教育」東京都への意見書提出を求める請願>を審査しました。
 意見書を求める請願の審査は、その請願が採択された場合に、議員提出議案で意見書を作る必要があるため、事前に採決するものです。
 その請願では、項目に、次のように記してありました。

 「特別支援教育」の導入に際しては、上記の(吉田注:長文のため割愛)請願要旨を踏まえ、保護者や学校関係者の意見を聞くよう東京都に意見書を提出してくださるよう請願します。
 採決では、多数(私には、全会一致に見えた。だれかが、起立が遅かったことで、議長の発声に間にあわなっかたのかもしれない)で採択となりました。
 会派では、どの会派も賛成に回ったと思われます。もとより、まちだ新世紀所属議員は、全員賛成でした。

3. 町田市議会の請願審査の姿勢を評価 - 天野 09/19-14:01

吉田さん、こんにちは。
町作連、ならびにCスクエアのHPに
特別支援教育に関する請願の件についての
ご報告をいただき、ありがとうございました。

下記のようなレスを書き込ませていただきましたので、
こちらの掲示板にも転載させていただきます。

※(以下、転載記事)
吉田さん、請願第21号ほかに関する議会での様子を報告していただき、
ありがとうございました。

特別支援教育の問題については、自分自身も不勉強なので、
突っ込んだコメントはできませんが、
こうした問題について、市民が請願を出し、
その結果、議員さんたちにも関心をもっていただいたり、
調査・学習をしていただけたろすることは、
とても有意義に思えます。

また、請願権についても、サイトの中で詳しく解説をしていただき、
ありがとうございます。
そんなに昔という昔でもない頃には、請願を提出することを
「何を生意気なことをして」というような風潮が、
この町田でもなきしにもあらずといった状況でしたが、
請願権が、当たり前のことですが、正当な「市民権」を得ている近頃の状況は
とても喜ばしいことです。

請願は、市議会だけに限らず、都議会や国会にも提出することができます。
もちろん、町田では、提出された請願に対して、十分な審査がなされているわけですが、
これが国会になると、なんともまぁ、あきれた話が伝わってきています。

先の国会で、衆参両院の厚生労働委員会に150件あまりの請願が提出されましたが、
このうち、採択されたものはわずかに8件(衆参、4件ずつ)
審議時間は、両院合わせてわすか1時間という状況であったそうです。
国会全体でも537件の提出請願に対して、採択はわずか22件。

すべての請願を採択するということには、もちろんなりませんが、
市民あるいは国民の切実な声である請願が、このように軽視されている状況は、
見過ごすことはできません。
その点、町田市議会の請願に対する審査は、
何度か傍聴もさせていただきましたが、
市民の声をできる限り受け止めようというスタンスを感じ、感謝しております。

いろいろとお気遣いいただき、ありがとうございました。

4. 傍聴者から見た請願審査の状況 09/19-21:16

 「即決請願」を除く請願は、担当の常任委員会で審査をします。その際、委員は行政の担当者にその内容を尋ねるわけですが、詳しく内容を知っている委員もいれば、そうでない議員もいます。

 こうした福祉分野の請願では、わたしはその内容がすぐには理解できませんし、表面的なことでさえ判りづらい例が多々あります。

 この問題もそうでした。最初にこの請願に関する質疑を行った委員は、よく請願内容を知っている様子でした。他に数人の委員が質疑を続けました。それでも行政担当者は、その請願を実行可能と言いませんし、東京都教育委員会の対応が決しないと、町田市の方針は決し得ないという考えの説明に徹していました。
 そうしたうちに、質疑は停止した状況になりました。こうした時には、委員長は休憩の宣告を行うのが通例です。そこで、休憩となり、私は始めて口を開きました。

 今日、この請願をそのまま決めるのは、少し問題がありはしないか、東京都の方針がまだ判らず、教職員の配置がどうなるかもわからないで、町田市の対応を決めて良いのだろうか、というのが私の見解でした。つまり、東京都の対応を見て、次回の議会で審議をするべきで、継続審査にすべきではないか、と説明しました。

 委員にはそれぞれの考えがあり、ここで審査を打ち切って採決をしても良いではないか、このような考えもあり、休憩中にそうした考えも示されました。こうした中で、沈黙もあり、それぞれの委員の顔のを様子を伺ったり、中には席を立って幾人かで話し合うことも起きました。
 その間も時折、私はここで採決は難しいのではないか、ということを休憩中に説明しました。そうするうちに、全員が「継続審査」でも良いとする状況になりました。

 今村委員長より、私が「継続審査」の提案を行うかどうかの確認がありました。私は、それを了解し、「継続審査」を扱いを提案しました。それを委員長が諮り、全員が異議なしとなりました。

 果たして、こうした光景は傍聴者からはどのように見られるか、恐らく、「あの人がいなければ、あるいは、あの人があのように言わなければ、請願は採択されたのに、・・・・」と思われたのではないでしょうか。
 自分としては、議会が決めたのに行政はまったくやる意思を示せないと言うような結果では、請願者に無責任な結果になることになり、そうしたことはやるべきではない、このように判断しています。

 またしても、傍聴者にはひんしゅくを買ったことでしょう。