東京都が放射能測定妨害
2012.1.3

 この間の、学校給食用牛乳の放射性物質の測定、公開に関する経過をまとめました。ここをクリックしてください。
 本年は、昨年から引き続いて求める問題と新たな課題を掲載いたします。東京都が私が行う学校給食用牛乳の自主測定を妨害した行為の内容です。

(1) 町田市に学校給食用牛乳の放射性物質の測定を求める
    (町田市が遠慮して、明治に公表を求める 2011.10.24) 
    (町田市も公表を求める立場に転換、強く要望するとした文書 2011年12月7日)    
    (東京都教育庁が、学乳協会に公表を求める 2011.12.2) 
     
(2) 3度目の学校給食用牛乳の購入申し込みを行うも、東京都が介入して妨害行為発覚
    (2012.1.6の文書・議会の文書・町田市の回答・町田市が東京都に提出した顛末書
    (私の請求文書内容 2011.12.21発行)
  
給食牛乳の セシウム発見公表

私が独自に取り組み、9月2日に検査機関「たんぽぽ舎」に提出していた、学校給食用牛乳の測定で放射性セシウムが6Bq/kg検出されました。それまで学校給食用牛乳では放射性物質は不検出とされてきましたが、初めての発見とも言える結果を、ネットとペーパーで公表しました。
 
経済誌に注目され、特集記事

 私が発信した情報は、一般紙やTVではニュースに取り上げられませんでしたが、3大経済誌の一つである「週刊 東洋経済」誌は、「給食の牛乳からセシウム 説明を怠る明治と町田市」とする大きな特集記事を組みました。企業や自治体に説明責任を求めるスタンスで、それらに衝撃を与えました。
 それまで、市議会健康福祉常任委員会では請願の付帯決議でもって、牛乳を含む学校給食の食材の放射性物質の含有量の測定と公表を求めていました。その時期は昨年の6月議会の時点です。町田市の行政はそれらの事態を放置し、特段の対応をしてきませんでしたが、この「東洋経済」記事が発表されると「明治」に密かに公表を求めていました。
 次いで、月刊経済誌「実業界」がトップ記事(4p構成)として、<町田市の学校給食牛乳でセシウム検出! 供給元「明治」に求められる説明責任>を発行すると、今度は東京都が、学校給食の牛乳メーカーに放射性物質の含有量の測定結果の公表を求めました。

東京都が放射能測定妨害

他方で、行政はまったく別の行動を取っていたことが今回、判明しました。
東京都が取った行動は、「週刊 東洋経済」誌が10月23日に発行されるや、その製造者である「明治」に牛乳の放射性物質をゼロにさせることでなく、詳しい調査を求めることでもなく、なぜ、個人(=吉田)によって学校給食用牛乳の放射性物質が測定され、広報される事態になったのか、その顛末を町田市にレポートさせたようです。
その上で、それ以降は、町田市教育委員会を通じて、外部(=吉田)に牛乳を渡さないように指示を出しているという状況です。
現在、私はこの東京都と町田市の「いきさつ」に関して、町田市に対して市議会の資料請求制度を使い、その資料文書と「牛乳そのもの」の提供を求めています。市議会議員の「資料請求」というものは国会議員が持つ国政調査権ほどの強制力はありませんが、「資料」や「牛乳」が到着されれば直ちにその分析を行い、その経緯や測定結果の情報公開をさせていく積りです。そのことが、子ども世代の安全と安心を守る次の手段だと考えています。

                       記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ

      放射性物質による汚染と被曝問題  市議会係の発言と行動のページ  吉田つとむのHP