建設常任委員会で行政提案第79号議案「町区域の新設及び変更について」を否決2015.11.30
　2015.11.30ブログ記事を転換　　

　本日の町田市議会第4定例会の冒頭日、建設常任委員会で継続審査ととしていた行政提案「町区域の新設及び変更について」を否決しました2015.11.30　この間の行政が南地区で町名をまったく新たものに変更する手続きを進めてきたものです。それに対して居住住民により、「町名変更の請求」が提出されました。法律に従って、町田市初めての住民を公述人とする広聴会を開いたものです。

　その結果、関係住民にもっと詳しく説明をするようにと言う観点から、市議会は継続審査とし、この間に、行政は経過報告会を11月22日に開き、行政の立場を説明したものですが、関係住民の理解は得られずに、平行線となったものです。

　本日は、さらに質疑が行われました。ただし、先の経過報告会に関するものは事前に資料が配布されており、さほど質疑がありませんでした。私の質疑では前に質疑したものが保留となっていたものを再質疑をしました。自治会・町内会の組織率ですが当該のエリアでは52％、市内全体では55％と言うことでした。また、町名変更が行われたものでは、昭和50年60年で数件のカ所があげられましたが、いずれも新たに住居が立ち並んだ地域であることが特徴でした。

　質疑が終結となり、討論になりました。私が最初に反対討論を行い、自民党の委員が賛成討論、共産党の委員が反対討論を行い、採決となりました。結果、反対多数で行政が提案した、第79号議案「町区域の新設及び変更について」を否決しました。なお、自民党を除いた全員が反対となり、委員会室は一瞬、静まりかえる反応でした。

　さて、本会議の委員長報告に向けて、行政はどのような手段を講じるでしょうか。
　以下、私の建設常任委員会における反対討論骨子です。
行政提案の第79号議案（町区域の新設及び変更について）に反対する、反対討論の骨子

行政提案の第79号議案（町区域の新設及び変更について）に反対し、住民から出された「町名変更の請求」を基本的に支持する立場から、反対討論を行う。

行政の問題点の指摘
　町名をまったく変更すると言う方法を取る前に、
　この大きな人口をかかえる地区で、丁目数を1丁目〜8丁目に限定して説明したこと。
　　10丁目以上の設定をすれば、可能だとは一切説明していない。

　他方で、1番〜の順番付けを市庁舎〜順に説明する一方で、変更も可能と説明している

町谷と原の地名に関して
　町田街道の新道が出来たこと、それに伴う地域名称の歴史性の話を懇談会代表の話に即して聴かなかったこと

27年4月、多数の関係住民が文書で再検討の要望を出したことに対して、一切の対応をしなかったことで、今回の町谷地区で大きな異論が出る経緯に繋がった
　⇒行政の手続きは終了していると、それらを突き放した
　　　　行政案の変更の請求が出ることに至った

　「町名をまったく変更」と言う手法を取るのに、当該地区で、行政がそのプロセスを住民に知らせる過程を取らなかった。
　途中ででも、アンケートの手法を行政が示す方法があった

　「南町田」と言う名称に関して、「旧南村」との混同が見られる。その旧南村エリアには、「南」を冠した名称の施設（南第一小学校、南消防署）があるが、それは「南町田」を意味するわけではない。農協も合併前の名称は、「南農協」と称していた。私が越してきた30年前はその名称であった。ＪＡ町田南支店になったのはごく最近のことである。
　
　そのプロセスに、行政の責任があるのに、懇談会ではその名前が出なかったと地域代表の責任とする説明している。

　以上。