町名変更の決定を継続審査（11月後半号）

　町田市は住居表示を改め、「丁目と番地」を設定する作業を進めています。実際には他の都市や区部では、その作業がほとんど済んでおり、町田市が他都市に追いついていくと言うのが現状です。

　今回、町田市の国道16号と246号が交わる地点を含む「鶴間」と呼ばれてきた地区を中心にして、町田市は町丁名を改める取り組みを行ってきました。「小川」と呼ばれる地区では異論が聞かれませんでしたが、この「鶴間」では、大きな問題が発生しました。「鶴間」を南部の「鶴間」と北部の「南町田」に分割した町丁名を定めようと会議を重ねてきました。ところが、この手続きに対して、法律の定めに基づく反対の住民意見が正式に提出され、行政案と比較して検討する会議が開かれました。私が所属する建設常任委員会は、町田市で初めて関係者から意見を求める公聴会を開きました。関係住民が意見を述べ合い、相互の意見を聞き、公述人に不明点などを尋ね、その後、行政職員に改めて質疑を行いました。

　多数意見は行政の考え、進め方を是としましたが、私はこの間の経緯を含めて、行政が住民意見を十分に聞き取った地名の決定とは言えない。しかも、南町田駅の北側に「南町田」が配置されるのには、かなりの無理があり、不合理な側面を否定できないと成瀬駅の北側に「南成瀬」」がある例で説明しました。

　地元の懇談会で協議されたわけですが、その浸透度合いが十分でないと言う意見がありました。そこで、行政のが地元への説明を果たさせるために、建設常任委員会の会議を継続し、委員会の決定を先送りしました。