町田市職員と市長の給与の引き上げ議案が賛成多数で成立しましたが、今期初めて複数の反対者が出ました。これまで、職員給与の引き上げ条例案には私一人 は反対でしたが、反対者は保守連合の全員(4名)とまちだ市民クラブの1名=おぜき重太郎議員も反対になりました。結果、反対者は5名になり、この種の給 与引き上げ条例案の賛否では、過去最大の人数になりました。なお、共産党は市長の給与引き上げ案のみに反対しました。

 この町田市役所の一般職員給与関係の引き上げ、および市長のボーナスの引き上げは追加議案として本日提出され、常任委員会に付託せずに、本会議でいきなり質疑・討論・採決をするものです。

 私は、質疑に立ち、
町田市が地域手当加算が高くなっていること、
今回の引き上げによって生じる、国家公務員給与との比率、つまり、ラスパイレス指数はどうなるのか、
給与引き上げが昨年4月1日にさかのぼることによって生じることで、退職金などにもさらに加算するのか
市内民間企業の給与調査の有無、
市長の給与引き上げを一般職と連動させていない自治体名
 を尋ねました。自席での再々質問を含めて、答弁の趣旨は次のものでした。
今回、地域手当率がこれまでよりさらに高くなっていました。
  →標準より、国が町田市を16%高い地区としています。
 4月1日からのさかのぼりに添ったものになる。
  →*退職金も含めて全部アップするということになります。
 人事院勧告や東京都の決定に合わせてやりたいので、市内民間企業の給与調査をやる考えはない
  →民間企業調査は可能なのに、したくないのは官民格差が明らかになる可能性があるからでしょう。
 市長の給与と一般職員給与と連動していない自治体が、多摩地域の中で5か所ほど明らかにされました。
  →単に、町田市が市長給与の引き上げを独立した実施したくないだけでした。

 その後、保守連合は新井克尚幹事長が、職員・市長の給与引き上げ案、合計4本に一括に反対討論をしました。以下、その本人の記事にリンクします。

新井よしなお 市役所職員、市長等の給与を上げる条例に反対討論を行いました。

 以下、保守連合 新井克尚議員(幹事長)の全文掲示

市役所職員、市長等の給与を上げる条例に反対討論

本日の第1回定例会に上程された
給与関連の条例は4本です。

1.町田市一般職の職員の給与に関する条例の
  一部を改正する条例、
2.町田市一般職の任期付き職員の採用及び
  給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
3.町田市職員の期末手当支給に関する条例の
  一部を改正する条例
4.町田市長等の給与に関する条例の
  一部を改正する条例

改正の理由は、
1.東京都勧告を尊重し公民較差を解消するため
2.人事院勧告に基づき地域手当率を改正するため
3.地方公務員法等の関連法令の制定・改正により
  規程を整備するため
とありましたが、内容は

1.給料表の引き上げ
2.地域手当を引き上げ
3.特別給を引き上げて勤勉手当に配分

というものでした。

それに対して私は反対討論を行いました。
その要旨は以下の通りです。

今回の議案の内容は、
一般職の給料表の改定と地域手当の改定等や、
特定任期付き職員の給料月額の引き上げ、
一般職および、特定任期付き職員、
市長等の期末手当の引上げ等です。

今議会に配布された議案を見ても、
社会保障費が増大する一方で、
法人市民税の一部国税化などにより、
市税収入は落ち込んでいます。

市長の施政方針にもある通り、市財政は
大変厳しい状況にあることは明らかです。
だからこそ、引き上げるのであれば
状況を見極めた上で判断すべきです。

よって現時点での引き上げは
時期として適切ではないと申し上げ、
議案第41〜44号に反対いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 町田市は厳しい財政状況と市長が主張しつつ、この時点での職員・市長給与の引き上げには大勢の人が疑問を持つでしょう。
記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合

                                      町田市議会議員 吉田 つとむ 保守連合

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