吉田つとむの議長選出と、議長の立候補制度について(読売新聞関係記事の批判) 2016.10.06
(当日のブログ記事をほぼ転載しました) 読売新聞に奇妙な記事が載っていました。読売新聞平成28年(2016年)10月5日付け 「議長 異例の途中交代 新議長選出 白票16票 批判か」というものです。 議長選挙が終了し、本会議を閉じ、事務局の説明を受けた後、直ちに、高ヶ坂熊野神社の神様に、吉田つとむの議長就任を報告しました。家族にも、支援者にも伝える前に、熊野神社に直行したものです。もちろん、夜のことです。 吉田つとむは、議長選出を、まず「高ヶ坂熊野神社の熊野権現様」に御礼と報告させていただきました。昨日記事、一昨日記事もご覧ください。*もとは、ブログ記事にリンクしていました。 この読売新聞の奇妙な点は、「白票」というあり方を「批判か」と表現している点です。 一般の公職選挙では、該当人数(首長の場合は1名、議員の場合は定数)しか立候補しない場合、選挙は行われません。立候補の受け付け締め切り時点で、当選者が決定することになります。 他方、議会の議長・副議長選挙では、「指名推薦」と言う方法で議長が選出されることがあります。通常、議長が辞職した場合、副議長が議長を務め、この「指名推薦」を行う方式です。町田市議会では、過去に、私が知る元議員でこの「指名推薦」で議長に選出されたとおっしゃる方がありました。そうした先輩の方に比べて、今回議長に選出された自分(吉田つとむ)が見劣りすると読売新聞は言いたいのかな?と感じました。 しかし、議長の選挙は、その自治体議員であればだれでも立候補できるし、立候補していない人に投票することも可能です。 まず、だれでも立候補できるという意味を記しますと、前日の記事に書いたように、私は平成26年の町田市議会議長選挙に立候補し、わずか2票の獲得で落選した経緯があります。その時は珍しく4名もの議員が議長に名乗りを上げ、その中で私=吉田つとむが最下位の2票だったわけです。しかし、それは恥ずかしいことではなく、自分こそ議長に相応しいと考えたからでした。過去には、議長選挙に立候補して落選した議員は幾人もあり、そのことをバネに、その次の挑戦で議長になった先輩・同僚議員を幾人も見てきました。3回目の挑戦で議長に当選した例では、川畑一隆元議長(現在、当選5期目議員)の存在があります。その時、私は副議長に選出されました。*そう言えば,その私は副議長に選出された時もかなりの無効票がありました。 あるいは、過去に議長選挙に何度も立候補し、それがかなわないが議員としては高い評価を内外に受けている議員もあります。現在の殿村健一副議長(議員歴7期目)は、そうした確固たる意志を持った存在であるでしょう。 では、立候補していなく人に投票することができるかと言うと、一般の公職選挙では立候補していない人への投票は無効票の扱いになりますが、議会内の選挙では、その種の「立候補届」の法的な制度はありません。 私の場合に、当選4期目の際に、自身では立候補の意思表明はしていなく、さらに他に立候補した候補者に支持をするスタンスを取っていた際に、吉田つとむに1票が入ったことがありました。その際には、「顔から火が出る」思いでした。ネットの掲示板にも、「お前は自分に投票して、わずか1票した入らないやつだ」という趣旨のことを多数書かれました。しかし、所属会派やその当時の友好会派の議員には、吉田つとむは、立候補もせずに、自分に1票を入れたと信じる議員はありませんでした。でも、1票が吉田つとむと書かれたことは事実でした。今になって思えば、議会内の投票とはそれくらい自由であり、かつ、秘密投票のスタイルが取られているという証だと考える次第です。 こうした町田市議会を含めた地方議会の議長選挙の経緯を、新聞記者が少しでも知っていれば、同記事のタイトルのような表記は無かったことでしょう。悲しいかな、無知と取材不足が招いた表現だと解釈します。もし、読売新聞やその記者に、この件で異議があれば、いつでも受けて立つ覚悟でこの文章を書いています。 私は、政治家たるもの、選挙の落選経験は肥やしだと考えています。 「戦わずして退くは恥ずかしく、戦って負けるは政治家の勲章だ」とも考えています。 *追記2017.06.13 翌年4月以降、読売新聞記者の移動があり、初めて地元記者クラブに新任されてきた方が、議長室に挨拶に来られました。*そうしたこと自体が、町田市議会では珍しいことでいた。、その際、詳細をブログに記しましたが、この2016年10月4日 議長選挙と吉田つとむが議長に就任したことで、前任記者の無知さと、当事者の取材を欠いた報道記事の間違いと偏向ぶりを改めて批判指摘しました。 2016年 市議会のページ 吉田つとむのHP |