私=吉田つとむは、第135号議案 「町田市立総合体育館外2箇所の指定管理者の指定について」に関して、反対の立場で討論を行いました。
今回の事態を論旨の点から明らかにするため、この件に関して唯一の本会議討論となった、私=吉田つとむの反対討論を掲載します。通常、私が一般質問や討論において原稿を書かないことを基本にしていますが、今回は事前に原稿を用意しました。実際の発言もほぼその通りですが、柔道の武道・格闘技あるいは、芸術点のあるスポーツ種目にかかわる説明部分に関しては、その時の思いを優先した論述になっています。そのため、以下の原稿とかなり異なった話し方になっている部分がありました。
ある意味、原稿無しの討論に望んでおれば、今回の1票差をひっくり返せたのでないか、そうした反省と、決して話し方が上手くは無いが、自分の弁論が人の心を動かす才が少しはあるのでないかと密かに抱いた次第でした。
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第135号議案 「町田市立総合体育館外2箇所の指定管理者の指定について」に関して、反対の立場で討論を行います。
また、行政が行う選考結果が公平であれば良いという見地があるかもしれませんが、この町田市立総合体育館は名称の通り、市内唯一の総合体育館であり、その管理ができる限り、市内の業者にゆだねることが市内経済循環の原理と言うべきものだと思います。つまり、形式的な公平さを優先する行政に対して、議会はあくまで市民のため、市民の税金がより良く町田市内で循環することをあらゆる方法で考慮するべきものだと考えています。
自主事業の内容に一言述べますが、町田市の公共施設にあっては、市民が施設を利用する観点に限らず、市内の事業者の事業拡大、成長の視点を取り入れるのが、私は真に地方自治体を大事にする視点であろうと思っています。
さて、指定管理者の選定に当たっては、「3名の選考委員」によって、町田市行政が設定した基準に従って、各人が点数をつけ、その総得点で評価する仕組みとのその説明でしたが、その方法が合理的とする考えは極めて一面的なあり方だと思います。今議会の一般質問や、多数の議員の議案質疑で問いかけた問題があります。例えば、3人の中で一人が著しく高い点数がつけると、3人の平均にされて評価するルールになっていることが明らかになりました。
私は、この日曜日に、町田市立総合体育館で開催された柔道の試合を観覧しましたが、「1本」等の技の勝負判定でなく、審判判定の場合は、主審・副審の3名の場合は赤・白の旗によって多数決で行われます。観覧者にどちらの判定をしたかが瞬時にわかる方法が用いられています。柔道等の武道・格闘技系は似たようなルールではないでしょうか。
また、芸術点があるようなスポーツ種目の採点では、審判員の判定で最高点と最低点が排除されるルールのものがあります。これまた、観覧者にわかりやすい表示がなされます。
翻って、町田市の指定管理者の選考・指定のルールに関して、再考が必要と思っています。
次いで、行政の考えでは、選考の公平さを保つために、市内業者でそれを実施する場合は5社の参加が必要だとするものでした。一社も市内業者が無いとするならば、それはそれでやむを得ないものと理解しますが、この間の質疑で、今回の応募者は全部で2社であったとの説明でした。当初の説明ではどちらも市内業者ではない趣旨でしたが、
本会議質疑において、今回の外された側の業者は、メインの業者の事業所が町田市内にあり、本社機能が町田市にあるみなされる企業である旨の答弁がありました。また、その外された業者の参加企業の中には、本店が町田市内であり、業種は緑化・植栽を行う会社である旨の本会議の答弁がありました。私が記憶するとところ、その会社はもっぱら町田市内で事業展開をしている、まさに「地場企業」と呼べる会社と理解しています。
であるとするならば、そうした業者に優先的な選択を行うのが、税の使途のあるべき姿と考えるのが、地域経済循環を求める時代の発想ではないでしょうか。
議会の役割は、行政の手続きに瑕疵が無ければ、なんでも賛成と言う見地ではなく、地元町田市の事業者の受注機会が優先されるべきとの発想に転換し、行政の判断に再考を促すために、ここで、「指定管理者の指定」の第135号議案に議会・議員の皆さんが一人でも多く、反対されることを期待して、反対討論と致します。