中学校給食導入は民間委託化で進行中
  
 1. 前書き
 2. 中学校給食は民営を前提(続)
 3. 給食委託基準を近く作成・公表する
 4. 委託事業の1社独占は排除

 1. 前書き
 
町田市では、市立の小学校では自校方式で学校給食が行われてきました。
 一方で、市立のp中学校では、一切の学校給食が実施されていません。
 市長は、既に数年前から、中学校にも学校給食を導入することをさまざまの機会に表明してきました。
 今期においては、その学校給食の導入を民間委託の方法で導入する考えも明らかにしています。しかし、実際にはどのような仕方で導入されル蚊は不明でした。
 2003年3月議会では、その導入にあたって、特定業者との話し合いが何度も行われていたため、既に、民間委託する業者を決めているのか、という文教生活常任委員会の声がありました。私もそうした懸念を持つ委員の一人でした。
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 2. 中学校給食は民営を前提(続)2003/06/20(Fri) 00:44

 2,003年6月19日の文教生活常任委員会において、中学校給食についてとする行政報告がありました。

 市長の公約である中学校給食を、民間委託の方法で実施するものです。しかし、その表明から先が中々見えてきませんでした。

 今回の説明では、教育委員会の考えが、その施設を給食業者が自前で準備するものに移っていることが明らかにされました。

 教育委員会が中学校給食に踏み出せない理由は、次のものでした。

(1)閉校する既存の学校給食設備を利用するものでは、その設備が間に合わない。

(2)別途、給食センターを設備し、そこの運営を民間委託する方法を検討したが、初期の設備投資に負担がかかる。

 こうしたことから、自前で教職設備を準備する業者に委託する方法で、中学校給食を導入するというものでした。

 私の質疑を通じて、この中学校給食を委託する業者として、複数の業者を想定していることが明らかになりました。


 3. 給食委託基準を近く作成・公表する 2003/06/20(Fri) 00:56

 町田市教育委員会は、給食委託基準を近く作成・公表することになりました。

 文教生活常任委員会の審査において、教育委員会では、中学校の学校給食を民間委託で行いますが、その委託基準を作成し、その業者選定を行う考えでいることを示しました。

 今後、教育委員会内に選定委員会が置き、今年度にその選定がおこなわれる見込みです。

 私は、その選定基準を早期に発表すること、そのことによって給食業者が学校給食次号に参入しやすいように、求めました。

 岩下議員の質疑で、そうした参入希望業者が、複数あることも示されました。

 町田市教育委員会の学校給食導入動向には、われわれは眼を離せません。


 4. 委託事業の1社独占は排除 2003/06/20(Fri) 08:03

 私を含めた委員の質問では、この学校給食の民間委託事業が、1社独占にならないか、そのことに関心が向けられました。

 委員の質問に対する行政の説明では、次の内容でした。

 給食材料を準備して各学校に配食するまで、2時間以内に行う必要があるとのことでした。その結果、この町田市の場合は、実質的に1カ所で学校給食事業を行うことが困難と見られる見込みです。

 ただし、その学校給食事業を行おうとする企業は、その工場が国の厳しい衛生基準を満たすことも必要で、どこでも可能と言うことにはならない見込みも述べられました。

 私は、再三、今後作成される基準内容を早く公表するべきだと求めました。理由は、その公開が遅れることによって、この民間委託事業に参入できる可能性を高めることにあります。

 そのことを懸念するのは、従前の調査段階のあり方が、終盤において、市内の1社との交渉に限られていたことにあります。前回の委員会での報告にも、多くの委員がその交渉過程に疑問を抱いていました。その結果、今回はそのこと(1社独占)に懸念を表目する委員の発言が目立ちました。

 おそらく、この1社独占体制の可能性は、排除されていく見込みです。