新庁舎建設2(議事堂のあり方部門)の審議と本会議表決
(04/12/31)

<目次>
特別委員会の報告とそのプロセス - 吉田つとむ 12/23-11:09 No.5518
調査報告書本文の調査結果文面 - 吉田つとむ 12/23-11:14 No.5519
23名の議員が委員会決定に賛成 - 吉田つとむ 12/23-13:08 No.5521
審査日程のプロセス - 吉田つとむ 12/24-01:20 No.5526
経過を「長スパン」で考える - 吉田つとむ 12/25-12:46 No.5531
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特別委員会の報告とそのプロセス - 吉田つとむ 12/23-11:09 No.5518

 町田市議会では、最終本会議日に委員長報告を行い、それぞれの議案ごとに表決を行います。

 質疑があるものをあるし、反対・賛成の討論がある場合もあります。

 今回の平成16年12月議会の委員長報告で、新庁舎建設等に関する調査特別委員会の報告に関して、特記したい結果と状況がありました。

 そこで、その結果と事態の推移に関する重要事項に関して、関係文書の本文とその説明を記載します。

 もとより、委員会の正確な記録は、委員会議事録の作成を待つことになりますし、本会議の委員長報告は議会ネット中継をいただくのが、最も正確な情報収集の仕方です。

 ただし、この特別委員会の開催では、通常の常任委員会のように特定の議案などの可否を論じるのでなく、本会議からの付議事項の中で、何を討議事項とするか自体の論議を行うものでした。

 話の経過では、たびたび休憩を繰り返したり、あるいは大きな休憩時間をとって、議論を行った経過もあります。あるいは、討議事項の判断や、討議結果の最終判断を会派に持ち帰って表決を行ったものもありました。

 私は、同じ会派の熊沢あやり議員と一緒に、委員としてこの特別委員会に参加してきました。その会議において、私は討議事項の提案において積極的な提案を行いました。協議や表決の過程において、自分の提案・発言はかなりの分野と部門で同意を得るものでした。

 しかし、自分がその全部の提案を行ったものでなく、あるいは自分が主張したことが全て満たされたわけでもありません。

 その間の経過についても、できるだけ具体的にこのホームページを通じて、記載していこうと考えています。

 なの、この報告事項のボリュウムが大きいので、ときおりスレッドを分けて、記載することになるかも知れません。

 まずは、委員会の<付議事件 議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項事項を除く)に関する事項>についての結論が出た時点で、議長に提出された、新庁舎建設等の関する調査特別委員会調査報告書の本文(4.調査の結果)の引用を掲載いたします。
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調査報告書本文の調査結果文面 - 吉田つとむ 12/23-11:14 No.5519

 以下、新庁舎建設等の関する調査特別委員会に付議されていた、付議事件に関して、<付議事件 議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項事項を除く)に関する事項>についての結論内容を議長に提出したもので、新庁舎建設等の関する調査特別委員会調査報告書の本文(4.調査の結果)の引用に当たります。
ーーーーーー以下、引用文ーーーーーーーーーー
4.調査の結果

【議事堂のあり方】
(1)開かれた議会

(2)親しみのある議会

(3)議決機関としての十分な審議ができ、かつ、それを遂行するための調査、研究ができ
  うる機能を有する議会

(4)バリアフリーを含むユニバーサルデザインを十分に取り入れることで、すべての市民
 が機能的、かつ、有効的に利用できる議会

【議事堂の諸施設】
(1)本会議場
 @議場規模は、法定定数の上限値46人の議場規模にするべきである。
 Aフルフラットな議場床は採用しない。段差は極力解消する。
 B円形議場については、これを採用しない。
 C議長による採決等、本会議の運営が正確かつ効率的に行えるような本会議場のレイ
  アウトにすべきである.
 D傍聴席は本会議と別のフロアとする二層式にし、バリアフリーを配慮する.
 E本会議及び、委員会の休憩時に傍聴の方々が休めるような傍聴者用ロビーを設置す
  べきである。
 F本会議に出席している理事者等をサポートするため課長職が待機する部屋として理
  事者控室があるが、スペースに問題があれば専用の控室は設置せず、委員会室を理事
  者控室として利用する。
 GIT化については、将来、記録と映像と音声を同時に保存したものをべ−スに正確
  な議事録が作成されるシステムができると思われる.本会義場だけでなく、委員会の
  範囲まで想定して計画しておくべきである。

(2)委員会室
 @委員会室は原則4室とする。ただし、傍聴席等、他のスペースに支障があれば調整
  する。
 A委員会室は活発な議論を行え、なおかつ、会議規則に則した傍聴席を確保するため、
  委員会室は100uを目途とする。
 BIT化については、委員会室も本会議場と同様なインターネット中継を考慮すると
  ともに、速記録等も兼ね合わせるようなシステムにすべきである。

(3)全員協議会室
@全員協議会室は設置する必要性がある。IT機器、AV機器の設置や、多目的利用
 も検討する必要がある。

(4〉議長・副議長室及び、応接室
@議長・副議長室及び、応接室については必要である。議長・副議長室は現状と同じ
 同室とし、また、応接室においても現状と同じく1室とすべきである。
A議長・副議長室はセキュリティが必要であることから、それに合わせた事務局の配
 置を検討すべきである。

く5)会派室
@会派室は、議員一人当たりの基礎面積を12uとし、3人を1単位とした36u程度の部屋を14室前後作るべきである。
 AIT化については、無線LAN等も含め会派室自体に付加しておくべきである。

6)会議室、面談室
 @議員が市民のため、より活発に動けるよう会議室と面談室を兼用して4部屋設置す
 る。部屋の広さで分けると、大(60u程度)を1部屋、中(30u程度)を1部屋、
 そして、小(15u)を2部屋とする。

(7)図書室
 @議会の図書室は、現状の規模を維持する。

(8)ロビー
 @ロビーは、重要なので設置すべきである。

(9)洗面トイレ
 @障がい者等いろいろな人に対応できるようなトイレを複数箇所設置されたい。

(10)その他
 @「町田市議会」という表示・看板を独立して設置すべきである。
 A本会議や委員会のお知らせの電光表示板を設置すべきである.
 B議員が登庁しているかどうかは、5階の登庁表示板を見ないと分からない現状は、
 不親切である。新庁舎の玄関を入ったところに登庁表示板を設置し、玄関口で議員が
 登庁しているかどうかが分かるようにすべきである。
 C議事堂は、可能な限り上下に階段の移動等のないように、ワンフロアにすべきである0
 D議事堂の面積の算定には議会事務局スペースを含享ないことが確認された。
 議会事務局の面積算定に当たっては、一般部局職員と同様、総務省算定基準によるこ
  ととされたい。
 E議事堂の管理運営上、必要なセキュリティは確保されるべきである。

平成16年(2004年)12月17日
新庁舎建設等に関する調査
 特別委員会委員長 伊  藤 泰 人
議 長  大 塚 信彰 様
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23名の議員が委員会決定に賛成 - 吉田つとむ 12/23-13:08 No.5521

 この新庁舎建設等の関する調査特別委員会の決定については、本会議の委員長報告に対して、その審議過程に関する質疑があり、伊藤康人委員長は丁寧に答弁しました。

 また、この委員会の決定報告に関する本会議の表決では、1名の反対討論がありました。(賛成討論は、あえてなしーーー委員会では新庁舎建設反対の共産党委員以外は全員が賛成していたため)

 採決では表決に参加しない議長を除く35名の議員の中で、23人の議員が賛成しました。(12名の議員が反対しましたた)比率で言うと、3分の2に1名足りませんでしたが、大多数の議員が賛成しました。

 不思議であったのは、この特別委員会に委員として出席し、意見を述べ、決定に賛成していた一人の議員が本会議では、反対にまわったことであった。本会議の質疑と反対討論が終えた時点での賛否の動静を見ると、会派の最終方針で賛否の態度がかわったのであろう。

 余計なお世話ではあろうが、その賛否を変えられた議員の本会議場の姿が気の毒であった。

 この間の特別委員会では、調査検討課題の会派持ち帰り、一つの課題での最終継続審査の取り扱いを始め、幾度となく検討項目とその内容を丁寧に議論をしてきていたが、その趣旨が全体に伝わっていなかったようである。

 委員の一人として、こうした審議過程が一部の議員に理解を得られなかったのは残念である。

 思うに、この間、多大な時間と回数の審議を重ね、委員会での調査を実行し、明白な決定を行ってきた、伊藤康人委員長・佐藤伸一郎副委員長の両者は、それ以上の気持ちであるだろう。

 こうした気持ちをこめて、本会議の委員長報告への質疑に関する伊藤委員長の答弁が済んだ時点で、私は「その通り!」と発声した。
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審査日程のプロセス - 吉田つとむ 12/24-01:20 No.5526

この新庁舎建設等の関する調査特別委員会の付議事件(議事堂部分に係わる審査)審査経過については、下記のスケジュールと次第でした。この内容は、委員長報告の文面にもあるものです。

 もちろん、この間、新庁舎自体のあり方については、市側の行政報告を受け、質疑をしてきました。

 そのことも、今回の議事堂部分のあり方に関する審議とその内容決定に関する協議に反映しました。

 なお、最初の<付議事件議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項を除く)に関する事項>は、2回目から<付議事件議事堂等に関する事項>と略記しました。また、、付議事件新庁舎建設等に関する事項>の部分は、最初の箇所以外は全部を削除して記述しています。

10.4 議題1.付議事件議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項を除く)に関する事項
       付議事件新庁舎建設等に関する事項(この内容は、下記では記載を省略)

10.6 議題1.付議事件議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項を除く)に関する事項
       付議事件新庁舎建設等に関する事項(この内容は、下記では記載を省略)

10.18 行政視察 掛川市議会
 〜       豊田市議会
10.19      松任市議会

11.1 行政視察 所沢市義会
         練馬区義会

11.2 議題1.今後の進め方について
      2.付議事件議事堂等に関する事項

11.22 議題1.付議事件議事堂等に関する事項

11.29 議題1.付議事件議事堂等に関する事項

12.15 議題1.付議事件議事堂等に関する事項

12.17 議題1.付議事件議事堂等に関する事項

 この日を持って、上記の審議を終え、委員長報告書の文面を確認し、それまでの審議状況とその結果の要点を手堅くまとめ、本会議最終日に、伊藤委員長が報告した次第です。
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経過を「長スパン」で考える - 吉田つとむ 12/25-12:46 No.5531

 今回の新庁舎建設に際して、次の経緯がありました。

 まず、本年2月末に、新庁舎建設場所の移転の議案を特別多数決議(議員の3分の2以上の賛成を必要とする)に基づき、可決した。

 次に、その場所に新庁舎の建設をするための基本計画予算を承認した。行政では、それに基づき、基本計画案を練っている。

 次には、議会では、新庁舎建設等に関する調査特別委員会を、第3定例会中に設置した。4会派が動議で本会議に提出したものだが、私が筆頭で提出し、議会の大多数の賛同を得た。その結果、新庁舎建設等に関する調査特別委員会は、議事堂、新庁舎建設について調査・報告することになった。

 特別委員会は、まず、この議事堂の配置問題を議論することにし、第3定例会中の委員会で、議事堂を単独の議会棟とせず、行政棟と合築でよいとした。この理由は、設計予算上、合築のほうが低コストと判断したためである。

 ついで、議事堂の配置を除いた議事堂のあり方を検討し、今回の報告に至ったわけである。その間には、2度に渡って、他の自治体を視察訪問し、協議に備えた。

 会議では、議事堂に関する理念的な要素と、本会議場を始めとする個別的な施設のあり方について協議した。

 その結果、上記の決定を見たわけである。

 理念的な要素については、様々の観点から考えうるものであるが、最終的には極めて原則的な点の報告に留められた。その理由に背景には、審議の過程において、この特別委員会の設置目的からして、意見が異なっても一定の結論を出すこと、両論併記を出来るだけ排除することが暗黙の了解としてあったと、当事者の一人と感じるものであった。

 そのことは、本会議場を始めとする個別的な施設のあり方を協議する時に際立ったおり、大半の委員が同意できることと、意見の主要な相違点を浮き彫りにして、その決着を図るものに議論が分離された。(伊藤委員長のすぐれた采配のたまものであろう)

 その結果、私は持論や会派の要求の一部も放棄し、譲るところは譲るという方針を採った。他の会派議員も、その趣旨を理解をしてくれて、元来建設反対の共産党を除いて、委員会の決定事項が策定されたのである。

 別にも書いたが、その間に、会派への持ち帰りをたびたび繰り返し、協議した内容であった。そうした形で、共産党を除く全会派の賛成が本会議でもあると思ったが、委員長報告に質疑が出たり、委員会でその決定に賛成していた会派からの反対討論があったり、にぎやかな結末となった。

 なお、他に数名の反対議員があったが、その理由は不明である。これらの最終本会議場の対応を見ると、委員会の協議や決定が、そうした会派の中でどのような協議がなされ、最終決定がなされた、これまた不明である。議員として、自分が納得する結果が出たものを、あえてその趣旨を聞く気にはなれないのが、私の本音である。

 ただし、賛否の議員の対応では、新庁舎移転の議案に賛成でなかった議員が、今回の<付議事件 議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項事項を除く)に関する事項>の委員会決定に、反対にまわったことになる。

 今は、そのように理解している。
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