諸派の議員の発言機会は失われません

<要旨>
 
 議員の懲罰ということの関して、私の掲示板に、「聞きかじり」さんが、下段最後の記事のように書かれてきました。(最初の行は、他の自治他の選挙にかかわる可能性が在るために削除して掲載)
 その中で、少数派(一人)などの議員に対してどのように対応しているか、ということが問題として取り上げられていました.何か、その活動を制限していないか、という事柄です。
 町田市では、従来から会派に所属していないからといって、発言を制限するようなことはりません。また、町田市議会には、選挙において無所属で当選される議員の人も大勢いますので、政党会派に所属しないことを持って、それ自体が不利になることはやりません。
 具体的には、たまたま「まちだ新世紀」を退会するに至った議員がありましたので、その経過説明をして記事を引用しました。下記をご覧ください。

<掲示板記事の引用>
諸派議員の発言機会 吉田 つとむ - 2003/01/30(Thu) 19:17 No.2296
藤田議員、委員長辞職 吉田 つとむ - 2003/01/30(Thu) 23:15 No.2297
諸派議員と議会役職 吉田 つとむ - 2003/02/01(Sat) 00:15 No.2302
諸派議員 投稿者:聞きかじり 投稿日:2003/01/30(Thu) 12:43 No.2295



諸派議員の発言機会 吉田 つとむ - 2003/01/30(Thu) 19:17 No.2296

 権利と義務の関係

 一定規模以上の自治体議会では、議員は議会内で会派を構成しています。定数36名の町田市では、3名以上の議員で会派を構成し、議会の運営を行っています。

 公式機関として、議会には法的に根拠付けられた議会運営委員会があり、それぞれの会派から、所属議員数に応じた議会運営委員が選出されます。

 そこの正副委員長は、委員会で互選と決まっていますが、実際には、すでに「会派間の協議」で、役職の決定を見ています。町田市では、その会派の意向によって、すべての役職を確保します。その取り順は、ドント方式と呼ばれる方式で、順によりますが、野球のドラフトに似たやり方ですが、議員数が加味されたものです。
 議会によっては、最大会派=議運委員長、第二会派=議運副委員長としているところもあるようです。また、別のルールで議長会派=議運委員長、副議長会派=議運副委員長としているところもあるようです。

 所属議員が3名未満(1名を含む)の場合、諸派となります。議運にはオブザーバーとして、出席できますが表決権はありません。通常は、会派委員が発言した後で、発言することが出来ます。

 また、各派の代表者の会議(各、1名づつ参加)にもオブザーバー参加しますが、その会議は全員合意が原則です。もとより、オブザーバーは発言できますが、合意の際の意見表明権はありません。

 特に、町田市では、オブザーバーの発言を制限することは無いと考えます。

 先日の議運から、藤田議員はオブザーバーとして、議運に出席しました。先日の場合は、特に発言するような場面はありませんでした。
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藤田議員、委員長辞職 吉田 つとむ - 2003/01/30(Thu) 23:15 No.2297

 1月29日、臨時議会が開催されました。その際、議案付託のために各常任委員会が開催されました。

 その際、企画総務常任委員会では、委員長の互選が行われました。委員長職の辞表を提出していた藤田学議員の後任委員長を選出するのが、その目的でした。

 新委員長には、「まちだ新世紀」会派の渋谷敏頴委員が選出されました。そのことは、再開した本会議で、事務局長が事務報告の中で議場で通知しました。あわせて、常任委員長が兼任する「災害対策委員職」も、藤田学議員から渋谷敏頴委員に変更されたことも、事務局長報告の中で通知されました。なお、藤田議員が、そのまま企画総務常任委員会の委員であることは変更がありません。
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諸派議員と議会役職 吉田 つとむ - 2003/02/01(Sat) 00:15 No.2302

 先に、議会の議員役職が、ドント方式という、議員数に応じた比率で選出することを述べました。議長・副議長は全体の選挙で選ばれるのですが、それ以外の役職が上記の方法で決まるということを意味します。

 つまり、企画総務委員長などの常任委員長や、議会運営委員長、特別委員会委員長、一部事務組合議会議員、都市計画審議会委員などの行政委員の選出は、すべてそのドント方式順に、会派が選別して、自分の会派が必要とする役職をとっていきます。

 一見、不合理のように見えますが、この方式だと大会派が全部の役職を独り占めすることが排除されます。中小の会派にも、それなりの役職を取ることが可能になります。

 たとえば、まちだ新世紀(在籍議員数 当時13名ー現在12名)は、議会運営委員長、企画総務常任委員長の順に取り、公明党(在籍6名)は保健福祉常任委員長、社民ネット(在籍6名)は文教生活常任委員長、市民派クラブ(在籍6名)は、都市環境常任委員長をそれぞれ最初に取りました。共産党は、他の会派に比べ、一人少ない5名の会派のため、その次の取り順でした。結果として、監査委員をとりました。

 諸派の議員も、その取り順で、行政委員の職が回ってきます。そうした意味では、少数会派や一人の諸派議員にもその役職が、順に公平に回るようにしています。


諸派議員 投稿者:聞きかじり 投稿日:2003/01/30(Thu) 12:43 No.2295
<暴騰の部分は、一行削除>
>諸派議員は、町田市では、議会運営委員・各派代表の会議にもオブザーバー参加する

いいことですよね。
横浜市議会ではこれが無かったために、懲罰の悲劇が生まれました。
台東区でも、以前は先輩議員の好意で出席できたものが、今では出来ないそうです。
特に会派代表者の会議は(良し悪しは別にして)突っ込んだ議論もされるでしょうから、広まってくれるといいな、と思います。