市議会自民党の幹事長職の初仕事とこれからの課題

<目次>
名誉と面子を立てることの選択 - 吉田 つとむ 02/26-12:45 No.4037
会派の幹事長として、初舞台 - 吉田 つとむ 03/06-16:24 No.4081
Re: 幹事長の腕の見せ所 - 塚本 清一 03/06-22:39 No.4082
喜んでばかりはおれない、初勝利 - 吉田 つとむ 03/07-00:29 No.4083
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タイトル:名誉と面子を立てることの選択

 昨日、自民党町田総支部の会議がありました。3月13日に開催が予定されているもので、次回の総支部の大会運営等の議題が取り上げられました。

そこでは、運動方針総括、決算、運動方針提案、予算案、役員人事、アッピール案等の審議、表決が予定されています。他に重要案件として、表彰なども予定されています。なお私は、現在総支部の役員ではありませんが、議員として出席案内があったものです。

 さて、私は党総支部の役職人事には、ほとんど関知するものではなかろうと考えていました。その日も、いくつかの内定事項の発表に、拍手を送っているものでした。

 ところが、その大会会議の議長予定者を内定する人選(会議では、事務局もしくは司会者一任を想定して、あらかじめこうした議長を内定しておく)で、議員団からのメンバーとして、その場で私が推薦を受けました。 
 党の正式な会議で「議長」に選出されることは、大変名誉なことですが、その役割を見ると、自分が受けるわけにはいかない理由がありました。

 それは、大会の次第に「来賓あいさつ」があり、その中に「市議会議長」というものがありました。町田市議会では、「この後、議長等の役職選挙が(3月1日)にあり、自民党町田総支部大会で、私が来賓(市議会議長など)の紹介をする役割を今の時期にお受けするわけには行かないので、その推薦は辞退したい」と発言しました。

 そこにいた議員の皆さんは、全員それをご了解いただきました。と言うことで、自民党総支部の大会で私がその議長役を務めることはなくなりました。

 もとより、そのことでもって、私が市議会の議長になれるわけでもなく、また、即議長選挙に立候補と言う事態に示すものではありませんが、その議長の可能性を自ら否定するようでは、議員としての面子が立たないと考えました。そうした立場=面子自体を会議に出席していた議員の皆さんは、瞬時に理解してくれました。

 議員が名誉と面子を立てることのどちらを優先するかの選択は、上記のように思っています。「ゼロ(=無役)か、百(=目標の役職就任)か」、これが議員たるものの最終選択であり、いわゆる「顔を立てる」では、済ませたくありません。
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タイトル:会派の幹事長として、初舞台

 2月27日、町田市政にとって重要案件である「市庁舎移転議案」=123号議案が、特別多数決(3分の2以上の賛成が必要)の議案ながら、可決しました。

 会派では、早速、次の課題である「議長選挙」が話題となりました。

 <ここで、話を過去にさかのぼると>

 私たちの会派の特徴と、この間の状況は、次のとおりです。

 自由民主党会派では、会派名が異なった時も含めて従来からほとんど議長を輩出してきました。(一次的に、ライバル陣営に議長が渡ったことはありますが、自民党所属議員の誰かが議長の任をおさめてきました)

 この時期は、「自由民主党会派」と「自民党所属議員が大半を占める会派」=「新世紀・自民」の会派が、その議長職を所属議員が占めようとしのぎを削ってきました。

 もとより、どの会派も同様な人数のため、決して自由民主党の議員が議長になるということは、簡単には言えない状況でした。同じ会派内におれば、最終決着をつけられるのですが、今回の様に分裂状態では、投票行動において、開いての会派はどのようなスタンスを取るのか、まったくわからない状態でした。

 <以上が、経過です>

 そこで、私は、「自由民主党内の会派内で誰を議長候補とするかでもたもたしていたら、自派に勝ち目はない」と考えました。そのため、私は幹事長職を希望して、「現在の大塚幹事長の議長戦の勝利に貢献したいと」申し出ました。

 この立場は、別の格好をつけるので無く、「自由民主党会派」内で幹事長職を得ないで、その職にチャレンジするのは極めて困難なことが大きな原因です。それ以上に、この両者が内部的に戦う余裕など一刻もないと言う判断を私はしていました。

 この議長選挙で、自分の陣営の候補者を当選させるというのは、大半困難かつスリリングな仕事でした。よもや、自由民主党会派が議長を取れなくなるという事態の目前まで着ました。

 こうした時期に、会派の幹事長職を担って、非常に光栄でありました。その反面、他の会派との交渉の過程において、「優しい人あるいはおとなしい人」では済まない状況に何度も遭遇しました。

 会派の幹事長職は、自分にとって、今までに議会運営委員長のポジションとはまったく異なった仕事になるでしょう。

 おかげ様で、議長を候補を擁立して、議長選挙を戦い、しかも当選させると言う一連の戦いに勝利できたのですが、貴重な経験が出来ました。多くのことを勉強させていただきました。

 同じ自由民主党会派の先輩・同僚議員、そして友好的な関係を深めて議長選挙に臨ませていただいた会派・議員の皆さんに感謝致します。

 あわせて、十分な会話をする余裕が無く、時の状況判断をし合いながら候補者同士が相戦うことになった他の会派の議員の皆さんに、勝負のきわどさを体験させていただいた感謝を申し上げます。とりわけ、戦いの場に「名前」をさらして挑まれた「正・副議長候補」の皆さんと、それの参謀として交渉を経てきた各派幹事長・副幹事長の皆さんに、こうした「場」を作り上げられたことに感謝致します。

 最期に、もとは一緒の会派でありながら、おのおの議長選挙に取り組み、途中で候補者擁立を断念された「新世紀・自民」の皆さん方との交渉でも、多くのことを勉強させていただきました。私にもう少し「力」と「包容力」が備わっておれば、我々の候補に明確な支持を向けていただくことが出来たでしょう。

 今までの経験では、課題が困難であればあるほど、その経験が生きてくるようです。これからの幹事長職に専念していきます。

 先ずは、最初の仕事を終えました。
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投稿者名:塚本 清一 タイトル:Re: 幹事長の腕の見せ所

「新世紀・自民」の皆さん方との交渉でも、多くのことを勉強させていただきました。私にもう少し「力」と「包容力」が備わっておれば、我々の候補に明確な支持を向けていただくことが出来たでしょう。
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>  今までの経験では、課題が困難であればあるほど、その経験が生きてくるようです。これからの幹事長職に専念していきます。
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嘗て、共同戦線を張った議員との交渉は後味の悪いものでしょう。
よくわかる気がします。一般企業でも、人事異動により技術、製造、
検査、営業の機能の全く違う部署に配置換えが行なわれ、嘗て自分が
目の敵にして改善を申し入れていた部署に自分が回り、相手が元の
自分の部署に入った場合など、完全に攻守ところを変える事になる。
自分が中に入ると、嘗ての相手の苦労が判り、ウームと唸る事がある。
それが、人事異動の目的でもあるわけであろう。
同じ事が、吉田議員に付いても言えるのでしょう。一回り大きくなる
吉田議員に期待します。
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タイトル:喜んでばかりはおれない、初勝利

 塚本清一さん こんばんは
 書きこみありがとうございます。

 今回の議長争奪戦、対比していただいた企業内の部門の競争とはいささか異なります。

 企業で言えば、同族会社が経営争いが起きて、社長派から専務派が分裂して、別の会社を創業したようなものです。

 その専務派の方が、私たち社長派を資本力(議員数)において勝っていあたのですが、業界グループの形成で劣っていたというのが実状です。

 つまり、議長・副議長選挙という大型プロジェクトを連携する会派同士で取り合うのですが、私たちが形成した会派グループがその議長・副議長選挙プロジェクトを押さえることが出来ました。

 私たちは、直接にはまったく異なる会派集団(民主党系)とその議長・副議長選挙プロジェクトを争奪していたのですが、専務派会派の協力を欠いた状態で、この戦いを終えました。

 そのことが、私たちの自由民主党会派(=社長派)議員のみならず、自民党籍を持っている専務派会派議員の全員にとっても不幸であったろうと、想像する次第です。

 私は、そうした時代の真っ只中で、自由民主党と言う伝統政党の市議会会派の幹事長に就任し、この戦いの前線に出向いていました。36名の議員数ですので、戦争で言えば白兵戦、現代で言えば市街地戦に相当します。

 選挙と言う戦いが終わり、議会は平時に戻ります。果たして、この2004年度最初の議会がどのように進展していくのか、実はまだスタートしたばかりです。

 この両会派に属する者は、今回の不幸な消耗戦を反省して、いずれ統合するのか、あるいは分裂したままでその対立を続けていくのか、その結論はしばらくかかるでしょう。