回答(町田市議会の疑問点について)


 掲示板(通常)に、町田氏議会内における自由民主党の状況と、民主党の状況に関する、問い合わせの書込みがありました。その内容は、下記のものです。回答を記す上で、この議論掲示板にその質問の全文を転載いたしました。

 政党と議会の関係については、その情況がメディアで記事にされることが少なく、一般には分かりづらい内容です。質問に関して、具体的にお答えしたつもりですので、自由民主党「会派」の説明には、最も適切な内容と考えます。

 もとより、議会の中には様々の考えがあり、私の見解をもって、すべてというわけにはいかないでしょう。他の議員のそうした話題に関する記事もご参照になった上で、それぞれにご判断ください。

 わたしは、こうした「党派」に関する分野の記述については、特に責任を持って対応させていただきます。
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町田市議会の疑問点 投稿者:サム 投稿日:2005/01/30(Sun) 10:34 No.5156

市議会だよりを読んだ感想
民主ではなく社民ネット?
世田谷では生活者ネットと言う。社民は無い。
なぜ二大政党の一つ民主が無くて
社民ネットが有るのか?疑問です。
自民の新世紀と自民の違いも教えてください。
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回答(町田市議会の疑問点について)

<前書き>
 民主党自体の状況についてはその政党に所属をされる市議会議員の当事者がおられるので、私が説明する状況にないと思っています。

 自由民主党の説明としては、客観的には分裂状況にあり、住民の皆さんには、その分かりにくさを解消すべく、その経過と現状を詳しく述べさせていただく必要があるでしょう。やや、長文になりますが、下記に記します。

<本文>

 政党と議会の会派は往々にして、同じ名前活動するとは限りません。それは、国政でもたびたび発生した状況です。以前にも野党が「新進党」という名称の政党に統合された時期があります。

 町田市議会の場合に関して、民主党に関わる部分に関しては、先に民主党所属議員の方の見解をお確かめに成ってください。今の時点で、私がそれ以上にお答えする状況にはありません。私のHPリンク集をご覧いただければ、HPを持つ全町田市議会議員のサイト(前議員・元議員、前回の立候補者も含めて)につながります。

 さて、町田市議会内の<自民党所属議員>の関係ですが、前期の議会では自由民主党会派とその他の会派に所属する議員がいました。その任期中に、その他の会派にいた議員の大半が自由民主党会派に復帰することになりまた。その結果、自由民主党会派は、1人をのぞいて、15名の議員が所属する大会派となりました。

 平成14年に行われた今期の議員改選では、議員定数を4名削減としたこともあり、同じ会派に所属しない1名の議員を含めて6名の自由民主党所属議員が引退し、自由民主党は別の形での15名の(公認9名、推薦6名)の立候補となりました。残念ながら、内新人3名が落選することになり、12名が当選した次第です。

 その後の新議会においての会派構成の際、勢力を維持拡大することもあって、無所属の新人議員1名とあわさっての会派を作ることになりました。その際、自由民主党の名称をはずし、「まちだ新世紀」という名称に変更しました。(全員が合意をしての上です。経過は、議会の状況―会派の動向のバックナンバー記事。平成14年3月をご覧ください)

 途中で、一人の議員の方に会派を離脱してもらいました。経過は、何度か記載していますが、会派の決定事項を守っていただかない状況がたびたび起き、残念ながら、会派の同一行動がとれないためでした。(経過は、議会の状況―会派の動向のバックナンバー記事、平成15年11月以降、16年2月をご覧ください)

 その後、順当に進んでいたと思っていたのですが、平成16年10月の段階で、会派所属議員の半数である6名(自民党所属5名、無所属1名)の議員が、「まちだ新世紀」会派を自主的に離脱され、同日同時間に以前に会派を離脱していただいた方を含めて、新会派を結成されました。それが、「新世紀・自民」という会派です。人数が7名と成るため、最大会派と称されており、現実に、私たちは6名の議員数にしかならず、これまでの会派室を明け渡し、別室に変更する手配をさせられる経過となりました。

 そうした状況を勘案し、私たちはその名称を「まちだ新世紀」から、本来の「自由民主党」に戻す措置をとり、現在に至っています。

 その間、平成16年3月に議長選挙がありました。従前から、自由民主党議員の中で議長を出してきており、今回もその方針で誰しも望んできました。その意味では、議長選出の意志は、会派離脱をされた陣営の議員を含めた立場でありました。私の推測では、議長選挙の主導権を取る意志で、会派離脱―新会派結成の行動があったと見ていますし、議会内外の大半の人々もそのように判断されていたでしょう。

 その平成16年3月の議長選挙に先立ち、私は、初めて自由民主党会派の幹事長に就任していました。当然、私が所属する自由民主党会派からその議長を出すべく、全所属議員の協力をもって、他会派の賛同を依頼して回りました。この間、「新世紀・自民」の会派側では、積極的に同会派から議長を出すべき行動をされましたが、終盤でそれを断念されました。その際、私たちは、「新世紀・自民」の会派議員の方には、自由民主党会派の大塚信彰候補への支持をお願いしましたが、その理解を得られない中で、民主党所属議員の候補者と厳しい選挙を体験することになりました。

 幸い、公明党会派の全員、及び諸派員の方の協力を得て、1票差ではありますが、私たちの自由民主党会派の大塚信彰議員が誕生することになりました。ついで、副議長には、諸派の中山勝子議員を公明党が推薦され、私たち自由民主党が支持をし、これまた1票差でその座を射止められました。つまり、その議長選挙で、「新世紀・自民」会派議員の方には、まったく投票をいただけなかったという次第です。

 その後は、議会会派の所属議員数の変動は無く、私たちの自由民主党会派の人数はその時の6名を維持していますが、議会内で最大会派でないことは、政党である自由民主党(町田総支部)に取って残念な事態です。今日に至るも、会派を離脱した議員の方が、1人でも多く復帰していただき、自由民主党会派を強固にして行きたいと思っています。

 これが、わたしが判断する自由民主党の議会における状況です。
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