新庁舎関係視察(静岡県掛川市)

新庁舎建設等に関する調査特別委員会は
平成16年10月18日(月)〜平成16年10月19日(火)の行政視察において、
掛川市・豊田市・松任市の3自治体の新庁舎と議事堂を視察した。
内容は、次の通りで、
・議事堂等(議事堂の設置場所に関する事項を除く)に関する事項について
・新庁舎建設等に関する事項について
 11月2日以降の審議に対する視察であった。

 提出した報告書は、以下の通り。

平成16年11月8日(月)掛川市視察
目的 新庁舎建設について

                   作成者 吉田 つとむ
 視察所感(掛川市)

 掛川市は市制施行40周年を期して、平成8年に新庁舎を完成さており、
市役所用地を移転確保したのが特徴である。広い駐車場と既存の緑空間を有している点は、町田市にも導入を考えたいが敷地面積・元が更地と言う状況では、掛川市におのずと及ばない限界がある。
 東海地方に相応しく、建物では採光・室内換気に配慮が深く、基本的に総ガラス張りのものであった。町田市は、厚木基地米軍機の騒音区域にあり、防音に重点を置いた建物にならざるを得ない点が大きく異なっている。
 6階建ての天井まで届くようなとりわけ大きなアトリウム(吹き見寄せ)を配置し、開かれた行政をシンボル化している様子がうかがえる。耐震性では、免震構造は取っていないが、耐震基準を大幅に上回る1.5倍の剛性を確保したと言う。

視察所感(掛川市−続き)

 議事堂関係では、本会議場を円形に持ってきたのが大きな特徴となっている。この円形と言うのは、文章ではなかなか想像しにくいが、現実にほぼ円形に形作られた本会議場が建物の最上階に配置されている。屋根の部分もプラネタリウムの中に入った形に作られている。
本会議場の傍聴者の出入り口は6階部分にあり、議場入り口の前には大きな議場ロビーを配置し、来場者の展望空間としているのが特徴であった。
会議室では、全員協議会室を有し、常任委員会も3常任委員会分の全部が確保されている。
人口が8万人台(合併以前の人口で、以後は10万人規模の都市となる)のため議員定数が27名となっており、議員控え室はそれほど充実しているとは言いがたい。議員一人当たりの面積で3.6uであり、町田市議会と同規模であり、かなり狭い印象を得た。
現在のところ、会派構成が単純で自民党が巨大会派を形成してしているが、これが合併でその構成の大幅変更が生じた場合、会派室の変更が困難という。
なお、上層階にある議事堂部分には、階段を登ってくるか、建物の反対側にあるエレベーターに乗って、建物の両側に配置した廊下を通ってくることが必要であった。議会と市民の感覚では、やや距離感を感じされる側面を持っている点を否めない。
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