● 一般質問:紙コピーから、ディスクコピーに換える意義

主旨

 今回の議会質問に先立ち、すでにFD・CD=R へのコピーを実現を見ていました。前の議会質問がぱっとせず、情報公開の進展に水を差す結果になっては、まずいとの考えで、一般質問をしたものです。
そのため、今回の一般質問は、「情報公開の事務取扱要綱の改正措置で、電磁的に記録された情報を、紙にうちだすのでなく、FD・CDーR等にもコピーを認めたこと」を職員に周知徹底を図るために行ったものです。
そのことに関連して、議会議事録のFD・CD=R へのコピーを可能とさせることも、言外の目的としました。実際の請求はしていませんが、実現しているものと思います。
私にとって、次の課題は、行政の作成資料を「紙記録」から全面的に「データ記録」に転換させることです。その、「データ」化した行政情報の公開と市民の利用を促進し、引いては住民が行政情報を利用する際の利便性を高めたと考えています。経済的な、効果も考慮した考えです。
今回の質問の目的には,「情報公開条例に「市の説明責任」の考えを導入させ、その言葉を条例項目に明記させるように提起したものです。改善に、着手することになりました。

項目

1  議会質問に先立ち、FD・CD=R へのコピーを実現
2 一般質問で確認を取り、職員への周知徹底を図る
3 関連して、議会議事録のFD・CD=R へのコピーを可能とさせる
4 次の課題は、作成資料を全面的にデータ化させること
5 データ化した行政情報の公開と、市民の利用
6 「市の説明責任」を、条例項目に明記させるように提起


1  議会質問に先立ち、FD・CD-R へのコピーを実現

<磁気ディスクのコピーは「紙」という考えを、実力行使で打破>

 平成12年10月23日、教育研究所の「私たちの町田」(CD−ROM)の全データの閲覧、及び他に1件の公開と、一部資料の閲覧を請求しました紙でしかコピーを認めないと言うのが、町田市の方針でしたので、「紙にコピーして、公開してほしい」と求めました。さらに、わたしが必要な部分の「写し」のみを交付請求しました。
 「私たちの町田」(CD−ROM)の全データの閲覧を、「紙」コピーして公開するとなると、膨大なコピー枚数になります。なぜなら、このCD−ROMには、「絵などの動画」と、町田市内を空から見た風景をビデオ撮影したものも含まれていました。1000枚くらいになるのか、2−3000枚くらいになるのか、とにかく、やってもらおうという作戦です。
 上記のように、かなりどぎつい作戦を用いた結果、情報公開請求において、ディスク類へのコピーがOKとされました。この改正措置が、議会質問でなく、情報公開請求で実現した言う点はいささか残念ですが、とにかく、これで、情報公開請求の方式も変わりました。
 平成12年11月28日、ついに、「私たちの町田」(CD−ROM)の全データを、CD−Rへコピーすることが実現しました。また、そのデータの一部をフロッピーディスクにコピーすることも実現しました。行政と私との、この間の攻防もついに決着を見ました。
 なお、その費用は、CD−Rへコピーは、400円。フロッピーディスクにコピーするのには、100円の料金がかかることになりました。そこで、今回の支出総額は、500円で済みました。なお、コンピューターウィースルの対策も兼ねて、ディスク類は、持ち込みのものを使わず、町田市が購入したものを使用することも決められています。(前回に、記事が一部重複)

2 一般質問で確認を取り、職員への周知徹底を図る

 「デジタル記録」文書のデイスク類へのコピー-による、公開が実現しました。その情報公開に至った経緯は、残念ながら「議会質問」の成果でなく、情報公開請求と言う、「伝家の宝刀」でした。公開請求した<CD-ROM>の紙コピー量が膨大になり、手間がかかりすぎるとの認識に至ったためです。
 議会の一般質問では、「電磁記録の電磁記録媒体へのコピー」を、町田市はすでに承認していること、具体的にはどのようなものが変わるのか、市に体制はどうなるのかについて、主に答弁させることに重点をおきました。

1 「町田市情報公開事務取扱要綱の改正」を議会答弁で説明。
2 この要綱の改正が、市に機関の全部に適応されることの答弁。
3 町田市職員への、周知方法の説明。

3 関連して、議会議事録のFD・CDーR へのコピーを可能とさせる

 この結果、町田市議会にある、パソコンの収録された「議会議事録」のFDコピーも、同時に実現したものと考えています。近く、その議員資料請求の形式で、FDにコピーした自分の質問を取り寄せたいと考えています。その内容が自分のパソコンで扱えるようになると、ずいぶんと便利になります。
さらに、議会議事録については、議会のHPに掲載することを、議会改革特別委員会で決めています。後は「検索システム」の内容を決めることと、その実施時期の問題です。議会改革の委員会で議論されていますが、2001年中には,市議会に導入されます。

4 次の課題は、作成資料を全面的にデータ化させること

 町田市が作成する資料を全部データ化して作成すると、どうなるでしょうか。町田市は、基本的に「紙に印刷された文書」で決済しています。庁内の場合は内部部署相互で「データ」化した資料をやり取りしていると思いますが、外部発注の場合は全部「紙に印刷」して納品されています。そのために,町田市がお金を払って作成したアンケート調査、統計資料などは、すべて印刷物として存在しません。,その資料を、他の作成物に利用するためには,再度、パソコン入力する作業が必要になります。大変に無駄な作業なので,早急に改善する必要があります。

5 データ化した行政情報の公開と、市民の利用 

 現在では,市民の多くがパソコンを利用していますが,それぞれが「資料」、「広報物」等を作成する際に、容易に「市の行政情報」を自分のパソコン内で利用できるようになります。その結果、会社や商店・NPO組織での活用を考えると、経済的な効果は計り知れないものがあると思います。いずれ,議会の質問に取り入れたいと思います。

6 「市の説明責任」を、条例項目に明記させるように提起

  町田市では、10年前に情報公開条例が策定されています。従来は,公開の度合いが他市より優れていると言われてきました。今回の情報公開請求をやった結果、町田市は情報記録のデータ化が、著しく遅れていることを再度確認しました。あわせて、権利としての「情報公開」意識は進んでいるが、行政が進んで情報を提供しようと言う,「住民サービス」のスタンスは、遅れていることが確認できました。
 以前の議会一般質問で,「市に説明責任」」について、「町田市情報公開条例の改正を、検討すべきではないか」と、提案したことがあります。今回の質問で、その改正の方向が見えてきました。