「政治家とインターネット時代」(結果編 第2回)

 当選後にとった、ネット優先の行動
                                       町田市議会議員 
                                        吉田 つとむ

● インターネットに専念する実験を続けた!

 吉田つとむは平成14年の市議選で三選を果したが、その選挙の投票終了を迎えて最初に行ったことは、「書き込みを停止する」目的で閉じていたHP掲示板を、速やかにオープンすることであった。(注: 選挙期間中のHP記事の更新が文書の配布と見なされて、現在まで選挙違反行為とみなされている)午後の8時きっかりに掲示板を再開するや否や、そこには多数の書き込みがされ始めた。合わせて、私の選挙の当落結果を気が早くも紹介するものや、「当選を信じている」といったメールが相次いだ。

それらが数十件に達するには、たいした時間は要しなかった。そこで、しばらくの間は、自宅でパソコンに向かい、メールの返信と掲示板書き込みに専念した。事務所に到着後には、HP掲示板への書き込みとメールの到着が本格化し、私はひたすらその返信を書くことに専念した。開票日のみで、総計100件ほどの書き込み&メール返信は初体験であった。

● 支持者へのインターネット戦略の浸透

通常の選挙戦では、当選時の電話かけが恒例だが、今回の選挙では、すべてネット情報の発信&返信を優先した。事務所の来訪者にお尻を向けて、パソコンに向かい続けた候補者は初めてのことだろう。

<インターネットを武器とする!> 吉田つとむの後援者が、この方針を固く支持し、本人にインターネット戦略を十分に使える時間を与えてくれたことが または 本人がインターネット戦略を十分に使える体制を整えてくれたことが、選挙戦に大きな影響を与え、同時に選挙の大勝につながったと言える。

3期目の現職議員の選挙となると、議員本人も、支持層の動向をそれなりにつかめるものである。その結果、ややもすれば前回までのパターンを適用したくなるものである。しかし、私の場合は、「本人の政治活動をネット戦略への特化させる」とする方針をあえて提起した。そのようなスタイルが、後援者にとっても前向きの「好ましい」候補者と映ったようである。

● インターネットで「倍」の得票に至らず!

前節で書いたように、私の選挙結果は、平成10年2,517票2.07% 29位当選、平成14年4,248票2.93% 6位当選というものであった。
同僚議員には、前回選挙の直後から、<インターネットで倍の得票!>と私は公言していたのであるが、見てのとおりにその目標には達していない。平成10年から平成14年の選挙では、1,700票を上積みし、6割以上の得票の増加させたことになる。しかし、倍に得票となる5,000票の目標からすると2割も不足である。
冷静に評価すると、吉田つとむのインターネット戦略は、そこまでは達し得なかった、と言う結論になる。(続く)


<紹介>
講演依頼.COM: 講演依頼やイベント出演依頼の申込受付サイト。有名人から、各種エキスパートまで。吉田つとむも登録されています。選挙前にその紹介記事を書きましたが、その続編で、として書いた連載記事。

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